9月21日(土)・22日(日)に東京都港区にあるポートボウルにおいて、選手・役員・ボランティア・健常者のナショナルメンバー(全日本ボウリング協会推薦)男女10名を含む90名ほどが参加し開催されました。
今大会は、視力により3クラスに分かれ、男女混合とし、1ゲームにつき、女子選手に10点のハンディを付けて、1日目は、個人戦の予選6ゲームと各クラスそれぞれ上位4名による決勝トーナメント。2日目は、インクルーシブチーム戦の予選と上位4チームによる決勝トーナメントが行われました。
以下、仙台から参加した選手の競技結果です。
B2クラス(弱視の部)に大沼光雄選手が出場する予定でしたが、大会当日体調不良のため棄権しました。
B1クラス(全盲の部)に谷口光春選手が個人戦のみに出場しました。
予選を2位で通過し、決勝トーナメントに進出。初戦は、東京の選手との対戦。9フレームまでリードされましたが、最終フレーム1投目にストライクをとり、逆転で優勝戦に勝ち上がりました。
優勝戦は、福岡の選手との対戦。3フレーム時点でリードし、その後も点差を拡げ、9フレームで勝利を確定させ、3年連続4度目の優勝となりました。
仙台チームとして残念なことも有りましたが、この経験をいかし、今後もがんばりますので、皆様のお力添えとご協力をよろしくお願いいたします。
<優勝メダルを首にかけた谷口さん>
女性部社会生活教室第3弾として、9月16日(月・祝日)、名取市サイクルスポーツセンターを会場にタンデム自転車体験会を開催しました。
当日は朝から雨が降り、体験会は中止、温泉入浴だけになるのではと心配しながら仙台駅ステンドグラス前に集合。JRに乗車し仙台駅から4駅で名取駅で下車、バスに乗り換え約20分で目的地に到着しました。
いつの間にか雨も上がり、曇天ながら暑くも寒くもなく、絶好のサイクリング日和になりました。
講師の方からレクチャーを受けた後、サドルの位置を触って確認。前に座ったパイロットが操縦してくれるので安心とは思いつつ、後ろに乗るとふらふらしてちょっと怖い。
でも、ペダルを精一杯こいでスピードに乗ると、緊張のせいで入っていた力も徐々に抜けて、松林から吹いてくる風を感じ、海の波音が聞こえてくるようになりました。
「運河を挟んで閖上朝市が見えますよ」など、景色の説明もしてくださり、あっという間の1.6キロ、1周10数分でしたが楽しく走行できました。中には4キロに挑戦した方もいました。
もっと長い時間乗りたかった方もいらしたようですが、パイロットが3人で参加者が11人、レンタル時間は1時間だけだったので、これが精一杯だったと思います。
順番を待っている間はおもしろ自転車コーナーを見学しました。珍しい乗り物がたくさんあって大人でも楽しめました。
お昼を食べた後、地下1200メートルから湧いている温泉に入り疲労回復、心も体もリフレッシュできました。参加者からは、「体験型のイベントは楽しい」、「自転車に乗れるし、お風呂にも入れるので、また来たい」などの喜びの声がありました。
宮城サイクリング協会の森様、名取市サイクルスポーツの大蔵様、スタッフの方々、大変お世話になりました。ご迷惑をおかけした部分もあったかとは思いますが、次の機会がありましたら、またどうぞよろしくお願いいたします。参加いただきました皆さん、ありがとうございました。
<2人乗り・3人乗りタンデム自転車で走行・乗車の様子>
9月4日(水)〜5日(木)に香川県県民ホール「レクザムホール」、JRホテルクレメント高松を会場に行われた「第70回記念全国視覚障害女性研修大会(中国・四国ブロック香川大会)に参加してまいりました。
当日は懸念された台風10号の影響もなく、晴天のもと、青く光る瀬戸内海を一望できる会場が私たちを迎えてくれました。
1日目は全国代表者会議があり、昨年度の事業報告や会計報告などの事務連絡、各ブロックからの提出議題について話し合われました。
午後の研修会ではレポート発表として、「わたしたちの日常生活のひと工夫」のテーマで6人のスピーチがあり、地域の方とのかかわり方、健康であるための秘訣、ICTの活用など、日視連竹下会長の講評もはさんで有意義な時間となりました。
続く講演は、毛利公一氏による「夢をかなえる挑壁志向」でした。現在40代の毛利氏は、20代の時に海外留学していた際、海水浴中に大けがをして、一生寝たきりの生活になると医者に言われたそうです。
それでも、自らを奮い立たせ、ベッドのような車いすを使って自由な生活を取り戻しました。周りからは無理だと思われたことも、時には人の力を借りながら、様々な困難を乗り越えました。
そして、社会福祉法人の就労支援事業所を立ち上げ、東京オリンピックの聖火ランナーも務め、次々と目標や夢を実現していきました。
私たちも視覚にハンディはありますが、もっと出来る事があるような気持ちにさせられる素晴らしい講演でした。
2日目の大会は、徳島県女性部長の開会宣言で始まり、来賓の香川県知事・高松市長の挨拶の後、日視連竹下会長の挨拶がありました。
報告:千葉
令和6年8月30日(金)、トークネットホール仙台(仙台市民会館)において開催された「第59回仙台市社会福祉大会」の席上で、本会女性部長の千葉美由貴さんが更生援護功労者として、また、青年部長の庄司知能さんが自立構成者として、仙台市障害者福祉協会の阿部一彦会長より感謝状を贈呈されました。誠におめでとうございます。
更生援護功労者は、多年にわたり組織の拡充・運営に努力し、障害者福祉の発展に貢献された方、自立更生者は、障害を克服し、自立更生して他の模範となる方が対象となるものです。お二人の今後ますますのご活躍に期待しています。
<感謝状を掲げる千葉女性部長と庄司青年部長>
令和6年8月25日(日)、元気フィールド仙台(宮城野体育館)において、仙台市および仙台市障害者福祉協会主催による「第31回仙台市身体障害者家族ぐるみ運動会」が開催された。
今年の参加者はスタッフ含め100数名(うち選手はその半数)。何が影響したのか例年よりは2割近く参加者が少ないようだ。選手が10名にも満たない区も散見される。というわけで、太白区在住の私なのだが、助っ人(?)として人数の少ない青葉区チームで参加することになった。
開会行事、選手代表による宣誓の後、準備体操で身体をほぐしてから各区に分かれてさっそく競技開始。
初戦のフライングディスクは出番なし。2戦目の紙ちぎり・紙のばしで出番が来た。
A4用紙を2分間で切らずにどこまで長くちぎれるかを競う競技。当然「早く細く長く」が勝利の鉄則だが、不器用な私は「遅く太く短く」に終始し、結果はわずか80cm。おそらく最低の成績だろう。
続いて「ボッチャ」ならぬ「投げっチャ」にも参戦。ボッチャとどこが違うのかわからないが、2球投げて的玉にも近づかず、エリアにも入らずでこれまた惨敗。
続く「ゲートボール(百発百中)」は、百発無中になることが目に見えていたので見送り。
加点なし全員参加の「パン掴み競争」を経て、最終競技の「玉入れ」に突入。
ここでも24玉投げて籠に入ったのはたったの1玉。またまたポンコツぶりをいかんなく発揮。助っ人どころか青葉区大不振の元凶になってしまった。
最終結果は、昨年同様に玉入れで見事な逆転劇を演じた若林区が優勝して2連覇を達成。青葉区同様選手は少ないのだが、きっと精鋭ぞろいなのだろう。それに、点数が倍になる玉入れに注力するあたりは緻密な戦略も練られているに違いない。
2位は惜しくも逆転されてしまった優勝常連の泉区。3位は一番選手が少なかった宮城野区が健闘。そして人数の多さが裏目に出たのか太白区が4位、そしてそして最下位に青葉区。
参加することに意義があると慰めてみても若干の悔しさが残る。さて、来年はどうする?
再び青葉区に入って雪辱を果たすか。それとも、人の多い地元の太白区でおとなしく応援に励むか。あるいは、こっそり若林区に忍び込んで内部崩壊を謀るか。
パン掴みでゲットしたアンパンをかじりながら、現実的なリベンジを画策する私なのだった。
<玉入れ競技とフライングディスク競技の様子>
8月11日(日)、仙台市福祉プラザ9階調理実習室において、第2回女性部社会生活教室として、栄養士の奥山ひろみ先生を講師に迎え、「夏野菜で簡単イタリアン」と題した料理教室を開催しました。
当日は8名の参加者とヘルパー、事務局の光田さん、仙台音訳の会から耳なじみのある方3名のご協力をいただき、優雅な教室となりました。
餃子の皮を利用したピザは、フライパンで4分焼くだけですが、トッピングの違いで4種類にも変身。中でもマヨ醤油味のネギしらすは、具材の相性が良く癖になる美味しさでした。また、あんと餅をはさんだ甘いタイプもあり、バラエティーに富んだピザを楽しめました。
トマトをくりぬいて器にしたサラダは、アボカド、きゅうり、エビをヨーグルトマヨで味付けしたものを中に詰め、とても凝っていておしゃれ!器になったトマトも、隠し包丁で切り込みを入れてあるので食べやすく、気配り技ありのサラダでした。
ガスパチョ風トマトスープは、サラダでトマトをくりぬいた不要な部分を、無駄にならないように活用した冷静スープ。きゅうりと玉ねぎをみじん切りした野菜と、浮べたクラッカーがパリポり、新感覚のスープでした。
デザートには、「アガー」という耳慣れない食材を使ったプルプルみかんゼリー。食感は寒天とゼラチンの間のようなプルっとしてなめらか。常温で固まるのでお弁当にも入れられるそうです。ただ、火にかける前に丁寧にグラニュー糖を水に溶かさないと、だまになりやすいので注意。でも、私以外の方が担当したので上手に出来ました。
このほかにも沢山の果物などの差し入れがあり、講師や助手の方々には大変親切に対応いただき、感謝の気持ちで心もお腹も満腹になりました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。奥山先生、ぜひ来年もよろしくお願いいたします。
<カメラ目線でにこやかな講師と参加者|完成した料理>
令和6年8月3日(土)、仙台市福祉プラザ7階創作室及び周辺歩道において、今年度第2回青年部主催の社会生活教室として「あしらせ体験会」を実施しました。参加者は10名(うちサポーター1名)でした。
今回は、株式会社Ashiraseから稲葉氏を講師にお招きし、行き先を「あしにしらせ」てくれるデバイス『あしらせ』を参加者全員で体験しました。
最初に、講師から開発の動機、これまでの歩み、機能の説明を受け、次のステップでいざ体験!!
<ステップ1>靴に機器を装着
左右両方の靴の内部(小指側)に、振動する機器を装着します。
振動するのは、足の甲、くるぶしの横、かかとの左右3箇所ずつです。
<ステップ2>スマホのアプリ「あしらせ」に目的地を入力
目的地を入力すると、視覚障害者が歩きやすいルートを選択してくれます。
その他、アプリではAI機能により情報の検索も簡単にできます。
<ステップ3>目的地まで足への振動で案内
足に伝わる振動に従い、ウォーキング
進む方向により、前は足の甲、後ろはかかと、右は右くるぶしの横、左は左くるぶしの横が各々振動します。目的地に到着すると、6箇所すべてが振動し案内終了です。
実際に体験すると、振動に従って歩くだけで、目的地に到着。振動によるスムーズな誘導は驚きでした。
注意点としては、あしらせは誘導してくれるだけで、安全を確保してくれるわけではないので、普段と同じように、白杖等での安全確認は必要になります。
参加者からは、「使いこなせれば、外出に不安がなくなる。」との感動の声もありました。
今回も、最新の機器を体験することができ、非常に有意義な一日になりました。ありがとうございました。参加いただいた皆さん、お疲れさまでした。
<説明を聞き端末に触れる参加者|実際に歩道を歩く様子>
令和6年7月15日(月)、仙台市福祉プラザ9階調理実習室において、今年度最初の青年部主催の社会生活教室として「簡単料理教室」を実施しました。参加者は9名(うちサポーター2名)でした。
毎年実施している本教室では、「普段、あまり料理を作らない男性にも簡単にできる調理」をコンセプトにおつまみ系の料理づくりに挑戦しています。今回の料理は、
・なすとワカメのしょうが和え
・オクラとワカメのポン酢和え
・もやしのナムル
・チリソース(魚肉ソーセージ)
の4品でした。
調理は、洗ったり、包丁で切ったり、混ぜたりという非常に簡単なものでしたが、前回から全く成長が見られない私は、今回も四苦八苦。包丁の持ち方から手取り足取りサポーターさんのご指導を受けてなんとか完成にこぎつけました。
私以外の皆さんはといえば、料理が得意な方、そうでもない方(食べる専門の方?)と様々なようでしたが、今回初参加の女性部長をはじめ、皆さんワイワイガヤガヤ楽しそうに取り組んでいました。
さて、お待ちかねの試食タイムです。今回も私が作っても安定のおいしさ、お酒が進みます。サポーターさんから差し入れもいただき、やはり今回も宴会に移行しました。
参加いただいた皆さん、ありがとうございました。そしてご馳走様でした。今回も楽しい時間を過ごさせていただきました。
<指導を受ける参加者|出来上がった料理|試食する参加者>
令和6年7月2日(火)、仙台市福祉プラザ1階プラザホールにおいて、令和6年度仙台市障害者福祉大会が開催されました。
毎年この大会では、社会福祉法人仙台市障害者福祉協会に加盟する各団体が、それぞれの活動内容を報告する場となっています。
本会からは色川副会長が出席し、以下の内容で発表しました。
コロナ禍で数年間思うような活動ができませんでしたが、昨年度はほぼ例年並みに行事を行うことができました。
昨今、当会においても「会員の高齢化と減少」という問題に直面しております。
組織の強化と障害者福祉の向上をめざし、次の事項を活動方針に掲げて活動しております。
これらに会員をはじめ、仙台音訳の会、点訳奉仕3・6会のご協力のもと活動しております。
<福祉大会の横看板|活動発表の様子>
6月29日(土)、30日(日)、大和町の「七ツ森希望の家」において、令和6年度の野外訓練会を一泊で実施しました。
「七ツ森希望の家」は、障碍者専用の保養施設で、都会の喧騒から離れた場所でのんびりと過ごすことができて、とってもリーズナブルに利用できる施設です。
12時に仙台駅東口からバスで出発。「腹が減っては何とやら」で、まずは希望の家近くの和食処で昼食を取りました。
食事をすればアルコールはセットだと思っている面々は、ここでさっそく水代わりの一杯を平らげて上機嫌。他のメンバーも十分にくつろいだ後、再びバスに乗車して程なく目的地に到着です。
予定では、到着後周辺の散策を行うはずでしたが、どうやらそんな雰囲気ではない様子…。天気が良過ぎることを言い訳にして、野外活動はすんなり中止にし、別に計画していた模擬スイカ割を行いました。
スイカに見立てたビーチボールをボール紙の棒で思いっきりたたいてストレス発散。外した人はかえってストレスを貯めることになったかも…。ちなみに、本物のスイカは夕食時に美味しくいただきました。
夕食後は19時からカラオケ交流会。持ち寄ったアルコールとおつまみは「こんなに飲めるの?食べれるの?」状態で、さすがにお持ち帰り発生。「過ぎたるは及ばざるがごとし」。いや、ノンベは「過ぎても及ばざるよりはよし」か?
結局、飲めや歌えやにハプニングありで、最終組のお開きは日付を跨いだとのこと。私もその場にいたはずなのですが…。
翌朝は街中の騒々しいカラスの声ではなく、爽やかな野鳥の声でスッキリと目覚め、8時に朝食をいただき、10時からは最後のイベント「卓球バレー」の体験会。
「卓球バレー」は、1チーム6人のプレーヤーが一般の卓球台の左右のコートに分かれ、3回以内に相手コートに返球するという、6人制バレーボールのルールを卓球のコートに取り入れた面白い発想のゲーム。
プレーヤーは卓球台の周りに椅子を置き、左右の側面に2人ずつ、正面に2人の6人がネットを挟んで位置につき、およそ20cm×10cm×1cmの長方形の板製ラケットを片手で持ってSTT用の球をネットの下を通して撃ち合います。
団体戦なので、個人の力だけでなくチームワークが大切になることと、下半身の移動がないので、体力がさほど必要でないことが特徴でしょうか。けっこうエキサイトできて、またやってみたいと思わせる楽しいゲームです。
最後に、希望の家で昼食をいただき、スタッフに見送られながら帰途に就きました。14時に仙台駅東口に到着して解散、今年の野外訓練会も無事に終了しました。ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。
<模擬スイカ割と卓球バレーの様子|皆さんで記念撮影>
6月7日(金)の午後1時より、仙台市福祉プラザ7階創作室において、女子会ティータイムの行事として「盲導犬体験会」を行いました。
日本盲導犬協会仙台訓練センターから3頭の盲導犬と3名の指導員の方に来ていただき、1時間ほどの説明を受けた後、実際に盲導犬と一緒に福祉プラザの周辺を歩いてみました。
少し不安もありましたが、指導員の方から受け取ったハーネスを左手に持ってみると、イメージしていたものより握りやすく感じました。
福祉プラザの周辺をどう歩くかは自由だったので、横断歩道を渡ってみました。白状を持って歩くよりも安心感があって歩きやすいと思いました。
以下のことを学びました。
盲導犬の仕事中は目を合わせたり触れたり声をかけたりしてはいけないこと
ユーザーが適切な指示を出さないと盲導犬は動けないこと、
「Good」はユーザーと盲導犬の信頼関係を作るには最良の言葉であること
参加された方から以下の感想をいただきました。
Yさん:ハーネスを持って盲導犬と歩くのは初めてでした。
手から伝わってくる振動や、教えられた通りに一生懸命歩く姿、できたときちらっと私の方を見てどや顔をするなど、けなげでとてもお利口さんなんですね。いろいろな体験をさせてもらえるティータイムは、私にとって貴重な場所です。
Kさん:盲導犬の体験会とても良かったです。
大型犬に触れたことがなかったので少し心配でしたが、ワンちゃんに手を舐められても全然嫌でなく、可愛いなぁと思いました。一緒に歩いたり触れることができ、とても楽しい時間でした。いろんなお話も聞けて私も沢山学ぶことができました。
最後に、ご協力いただいた皆様に感謝を申し上げご報告といたします。ありがとうございました。
<訓練センタースタッフと待機する盲導犬>
令和6年5月31日(金)、前回ご好評をいただいた館内職員の方を対象としたマッサージ体験会の第2弾を、福祉プラザ9階大広間で行いました。
今回は月末と重なり、お忙しい方も多かったためか、施術を受けられた方は前回には及びませんでした。それでも、7名の施術者で16名の方を施術することができました。
施術を受けられた方からは、「毎月行ってください」などのうれしい感想も聞かれました。今後の活動日程については検討してお知らせしたいと思います。
今回も、いただいた募金は能登半島地震被災者義援金として、日本視覚障害者団体連合を通じて被災地に送金いたします。ご協力いただきましてありがとうございました。
<会場でのマッサージ施術の様子>
5月12日(日)、福祉プラザ第4研修室において、令和6年度女性部第1回社会生活教室として「ジャバラケース作成講座」を行いました。
ジャバラケースは、通帳や障害者手帳、診察券、マイナンバーカードなど、身の周りのものを区別してひとまとめに出来る便利グッズです。
視覚障害があると手芸や工作は敬遠されがちですが、今回はアトリエHANA講師の鷲北英代先生にご相談し、手の感覚を使って出来るように準備・計画しました。
パーツを山折りにし、両面テープの剥離紙をはがして1つのポケットの出来上がり。それを5つ作ってずれないようにクリップで抑え、両面テープで接着しジャバラパーツの完成。
様々な柄が描かれたデザインペーパーの中から自分好みのものを一枚選び、外側パーツに挟み込んで本体に巻きつけ、マジックテープを貼ればほぼ出来上がり。
そこに鈴とキラキラシールをデコレーション、お気に入りのジャバラケースが出来ました。
参加者からは、「このような機会がなかったので楽しい時間でした」、「とてもかわいくできて満足です」など、喜びの感想が聞けました。
助手の方やヘルパーさんには、テープを貼るときに定規を当てでもらって曲がらないよう工夫いただいたり、進み具合が遅い方をお手伝いいただいたりと、大変お世話になりました。
また、鷲北先生にはお忙しい中、前準備に時間を取っていただき、大変感謝しております。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
<講師を中心に作業する受講者|完成した作品を掲げる参加メンバー>
去る4月28日(日)、仙台市視障協の令和6年度定期総会が、委任状を含めて会員128名の出席で福祉プラザを会場に行われました。
会に先立ち、前年度亡くなられた方々への黙祷が行われ、開会宣言の後、会長挨拶、来賓祝辞と紹介、出席者確認に続き、庄子史彦さんと吾妻壮さんを議長に議案審議が行われました。
議案である令和5年度活動報告、一般会計ならびに特別会計収支決算報告、監査報告、令和6年度事業計画案、一般会計ならびに特別会計収支予算案に対する審議は、いずれについても承認されました。
続いて行われた任期満了に伴う役員改選では、執行部案が承認され、以下の方々が選任されました(敬称略)。
会 長高橋秀信(留任)
副会長色川隆雄、狩野和哉、鴫原真一(いずれも留任)
会計監査佐藤英子(留任)、仙波久夫(留任)、日下歩(新任)
ここからは総会資料の内容から抜粋して記載します。初めに令和5年度の活動報告と会計報告です。
<議案審議する会場の様子|女性会員が作った陶芸作品を展示しました>
令和6年4月5日(金)、仙台市福祉プラザ9階大広間において、館内職員の方を対象とした、厚生部主催のチャリティーマッサージボランティアを行いました。
これは、本会有資格会員の技術向上のための勉強も兼ねています。また、何かとストレスの多い現代社会においては、マッサージ施術による大きな効果が期待でき、それを多くの方が体験し実感していただきたいとの思いもあります。
この日は施術者7名で延べ20名の方に2時間の施術を行いました。体験された方からは、「体が軽くなった」、「疲れがとれた」、「またお願いしたい」など、一様に効果を実感できた感想が寄せられました。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。なお、いただいた募金は、能登半島地震被災者義援金として送金いたします。
<それぞれに施術を受ける体験者と施術を行う会員>
令和6年3月17日(日)、仙台市福祉プラザ9階調理実習室において今年度最後の社会生活教室として青年部主催の「簡単料理教室」を実施しました。参加者は6名でした。
毎年実施している本教室では、「普段、あまり料理を作らない男性にも簡単にできる調理」をコンセプトにおつまみ系の料理づくりに挑戦しています。今回の料理は、
・ サバ缶のなめろう風
・ 白菜のなめ茸和え
・ ネギの酒盗和え
の3品でした。
実際の調理は、白菜やネギを切ったり、レンジでチンしたり、混ぜたりと難しくないのですが、「料理をするのは10数年ぶりで包丁の持ち方が、、、」というレベルの私は大苦戦。サポートの方の指導により何とか完成までたどり着きました。久しぶりの料理は、新鮮で
楽しかったです。他の参加者もワイワイやりながらたのしくやっていたようでした。
さて、お待ちかねの試食です。「どんな味?」と思いながら料理を口にしますと、「美味しい、お酒が飲みたい。」と独り言が。すると、目の前にお酒が、同時にサポートの方々から料理の差し入れもいただき、試食会が宴会に様変わり。そのあとは、皆さんととても楽しい時間を過ごしました。
参加いただいた皆さん、サポートいただいた皆さん、ありがとうございました。そしてご馳走様でした。
<本日の献立・おつまみ3品|追加された料理いろいろ>
令和6年2月25日(日)、宮城県障害者福祉センターを会場に、今年度最後の女性部社会生活教室として、19名の参加者で陶芸教室を行いました。
今回は宮城県障害者福祉センターの出前講座を利用させていただき、秋保石神窯の大場拓俊先生のご指導を受けました。
初めに3種類の粘土を混ぜ合わせるために、こねる作業がありましたが、これがなかなか大変。寒いせいか粘土が硬くて、きれいに混ぜるには結構な力がいりました。
そして、こねた粘土を半分にし、ろくろの上の真ん中に真ん丸に乗せ、中央に穴をあけて親指と他の指で粘土を挟み回しながら薄く上に伸ばしていくと、少しずつ器らしくなっていきました。
湯飲み、ビールグラス、花瓶など、参加者思い思いの形が出来上がり、仕上げに先生の手が加わるとグレードアップ。表面が滑らかな立派な器になりました。参加者の皆さんも自分の出来栄えにご満悦。
完全に乾燥して釉薬を塗られ、窯で焼いて完成するのは1か月後。どんな風に仕上がって手元に届くのかが楽しみです。
ご参加いただきました皆さん、ご協力いただきましたスタッフ・ヘルパーさん、とても楽しく貴重な経験ができました。ありがとうございました。
その後、お昼を挟んで行われた女性部会も、会計報告・次年度活動計画などの議案が承認されて滞りなく終了し、今年度も無事すべての行事を行うことができました。皆様のご協力とご支援に感謝申し上げます。
<講師から指導を受ける参加者|完成した作品群|全員で集合写真>
令和6年1月21日(日)、仙台市福祉プラザ10階第4研修室において今年度第3回青年部社会生活教室として「センスプレーヤー体験会」を実施しました。参加者は7名でした。
今回は、販売元である有限会社エクストラの深見氏を講師にお招きし、昨年5月に発売された携帯型OCRマルチプレーヤー、センスプレーヤーを参加者全員で体験しました。
講師の深見氏から機能の説明を受けながら次の3つの操作をしました。
・サピエ図書館でのデイジー図書の検索とダウンロード、再生
・OCR機能を使っての活字文書の読み上げ
・スマートフォンのBluetoothキーボードとしての使用
他にも音楽データの再生、録音、FMラジオやポッドキャストなど色々な機能があるとのことでした。
体験しての感想は、「1台で色々なことができて便利、操作も難しくない。」でした。
なかなかさわれない機器をじっくり体験できて大満足の一日でした。参加者の皆さん、お疲れさまでした。そして、サポートいただいた皆さん、ありがとうございました。
<センスプレーヤーの外観|会場の様子|印刷物の読み取り>
1月14日(日)午後1時より、ホテル・ベルエア仙台1階レストランを会場に、令和6年新春交流会が33名の参加者で行われました。
昨年もベルエア仙台で開催しましたが、飲食のサービスだけでなく、視覚障害者への対応も良かったため、今年も利用させていただきました。
開会に先立ち、能登半島地震で犠牲になられた方たちに向けて黙祷を捧げました。
鴫原副会長の開会宣言、煖エ会長の挨拶、参加者紹介の後、佐久間相談役の音頭で乾杯して、のどを潤し、会食、歓談が始まりました。
本日のメニューは、豚肉とソーセージのグリル、三陸産カキフライとタラフライ、鶏と大根の煮物、マグロの山かけ、長芋しょう油漬けにご飯とセリそば、デザートに紅茶シフォンケーキなどです。
もちろん、フリードリンクコースで、ワインやハイボール、リキュールなどに加えて、持ち込んだ地酒も楽しむことができました。
しばし歓談の後、参加者が今年の抱負や目標、近況などを一人2分以内で発表しました。題して、「ちょこっとかだるすぺ」です。抽選会をはさんで、前半と後半、1時間くらい。いろいろな分野の話題が聞けて良かったと終了後に感想が寄せられました。
昨年も盛り上がった豪華景品が当たる抽選会では、会員以外で参加された方たちにくじを引いてもらいました。鍋セット、お米5キロ、日本酒、商品券など、見事景品をゲットされた皆さん、おめでとうございます!
また、参加賞として準備した就労継続支援事業所「希望の星」の皆さんが栽培、生産している「ハックルベリージャム」など、これも喜んで持ち帰っていただきました。
終始和やかに進んだ2時間にわたるプログラムは千葉相談役の締めの言葉でお開きとなりました。ご参加の皆さん、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。残念ながら欠席された皆さん、次の行事でお会いできることを楽しみにしております。
最後になりますが、参加者から集まった募金は能登半島地震被災視覚障害者義援金として現地に送ります。
<黙祷の場面|本日の料理|歓談する参加者>
今年、仙台市書道・写真コンテストで銀賞を受賞された本会会員の織田信一さんの作品「美の競演」が、12月9日、日本リハビリテーション協会長より、第38回障害者による書道・写真全国コンテスト写真の部にて銅賞を受賞されました。誠におめでとうございます。
<全国で銅賞を受賞された織田さんの作品「美の競演」>
令和5年11月12日(日)、台原森林公園において今年度第2回青年部社会生活教室の「ランニング教室」を実施しました。参加者は10名でした。
今回のテーマは、『大きく腕を振って走ろう、歩こう』でした。
講師の方から説明の後、伴走ロープを使用して腕を振る練習を行い、二人三脚の要領で伴走者と手足を併せ、いざランニング、ウォーキング。みなさんおしゃべりをしながら、楽しそうに取り組んでいました。
参加者からは、「伴走ロープを持っているので、普通に腕を振ってよいとはおもわなかった。腕を振って走るのはすごく気持ち良かった。」という声も。
参加者の皆さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
<ランニング・ウォーキングする様子|当日参加の皆さん>
令和5年11月19日(日)、仙台市福祉プラザ9階調理実習室において、今年度の女性部第3回社会生活教室として料理教室を行いました。
管理栄養士の飯渕由美先生、調理師の今野ひろ子先生・高橋由美子先生を講師にお迎えして、4品の料理に挑戦しました。
主食はおにぎらず、主菜にチキンソテー、副菜にミネストローネスープ、デザートにミルク寒天という献立です。
おにぎらずはかなりの手間がかかりました。
サバの缶詰は滑らかになるまでほぐして、マヨネーズと混ぜ合わせます。空になった牛乳パックの底の部分1cmくらいの容器にラップを敷いてご飯を平らに並べます。その上にサバとマヨネーズを合わせたのをのせます。
次にチーズをのせ、最後にご飯をのせてラップでくるんだまま形を整えます。正方形になったラップをはずして海苔を敷き右、左、下の順序で最後に上の海苔を閉じたら出来上がりです。美味しく仕上がりました。
ミネストローネは、時間をかけて炒めた玉ネギと冷凍の具だくさん野菜、トマトジュースを入れ、コンソメ味のやさしいまろやかな食感でした。
デザートのミルク寒天は、さっぱりとして美味しくいただきました。全部食べきれなくて、お持ち帰りの人もいました。
3つのグループに分かれて、分担作業で皆さん楽しく料理作りに励んでいました。久しぶりに会えて会話もはずみ、とても嬉しそうでした。お腹いっぱいになり、ご機嫌よく帰宅されたようで安心しました。
参加してくださった皆さん、講師の先生方、ヘルパーさん、大変お世話になりました。色々と協力していただきまして、心より感謝申し上げます。
<手順を説明する講師|出来上がった料理|作業している会場の様子>
10月9日(月・スポーツの日)、第59回仙台市視覚障害者福祉協会文化祭が、付添い等含め約40名の参加で仙台市シルバーセンターを会場に行われました。今年は4年ぶりに来賓を招いての通常開催となりました。
橋会長の挨拶の後、仙台音訳の会の大泉由美子様と近藤文子様に感謝状が送られ、結婚50周年を迎えた会員の大野安雄様・はる子様ご夫妻に「金の泉賞」が送られたことが報告されました。
続く来賓挨拶・紹介では、多賀城視覚障害者福祉協会の佐藤会長から歌の披露があり、郡仙台市長からの暖かいメッセージも披露され、終始和やかな様子で開会行事を終えることができました。
午前の講演は宮町でペットショップ「さまん」を経営し、TBCラジオにも出演されている佐藤広行氏より、「人と動物の幸せなつきあい方」をテーマにお話しをいただきました。
家畜と野生動物の違いや習性、人と犬・人と猫のかかわり、動物にとっての幸せ・人間にとっての幸せ、社会における動物と人間の役割など、多岐に渡る話題・エピソードを提供いただき、会場の皆さんも興味深く耳を傾けていたようです。
午後からは、事情により急遽プログラムを変更し、会員が担当する時間となりました。
最初は3Dプリンタで作られた、普段触ることができない対象を表現したものの紹介。CDケース大のプラスチック板の上に立体化された、花火、うろこ雲、入道雲、ブラックホールに触れて、実際の形を想像することができました。
次はスマホのカメラで写した映像をAIが解析して説明してくれるアプリ「Be My AI」の紹介。会場内の様子を満足できる精度で説明してくれました。色々なシーンで使えそうです。
最後は色川副会長の口笛ミニコンサート。「津軽のふるさと」「北上夜曲」「再開」の3曲をせつなくしっとりと聴かせてくれました。
今年度の文化祭も、皆さんのご理解とご協力で無事終了することができました。ありがとうございました。
<挨拶する橋会長|感謝状を持つ表彰者|講演する佐藤広行氏>
本会会員の佐藤利枝子さん作詞・作曲のブラインドテニスを題材にした楽曲「スマッシュをあなたに」が、奈良県で開催された「第48回綿帽子音楽祭」で、大和郡山市長賞とニッサン労連ゆうらいぶ賞を受賞されました。誠におめでとうございます。
利枝子さんは子供の頃から音楽に親しみ、ギターやクラリネットなど色々な楽器の演奏を楽しんできました。最近は夫の厚さんと共に、歌とアコーディオンでの演奏活動を行っています。今後ますますのご活躍を期待しています。
<ラケット片手に歌う利枝子さん|合の手を入れる夫の厚さん>
9月16日、曇り空の下、午前10時、総勢10名の参加者が地下鉄東西線国際センター駅の改札に集まりました。
目標は、青葉山公園の豊かな自然に触れながら一緒に楽しく歩くことです。
以前、視覚支援学校にお勤めだった、宮城植物の会の滝口政彦先生もご一緒です。
国際センター東側の「桜の小径」では、クズの葉に触れたりメタセコイアの大木に触れたりしました。
次に、仙臺緑彩館に向かいました。緑彩館の中には、くねくねと曲がったテーブルがありました。広瀬川の流れをかたどって作られたという説明を聞き、実際にヘリをなぞりながら触れて確かめました。
屋外では、茶室の残月亭の庭を歩いたり伊達政宗像に触れたりしました。
公園内で牧野富太郎博士が発見したという「スエコザサ」を採集し、滝口先生から説明いただいた後に笹の葉に触れて観察しました。
また、魯迅記念碑や林子平の碑にも実際に触れたり点字の説明を読んで確かめたりしました。
2時間、植物学だけでなく歴史も学びながら心地よい汗をかくことができました。
<クズの花を観察|政宗像前|茶室「残月亭」|説明する滝口先生>
令和5年8月30・31日に第69回全国視覚障害女性研修大会(神奈川大会)に参加してまいりました。
リアルでの開催は4年ぶりとあって、58団体中48団体が参加となり、代表者会議では活発な意見交換が交わされました。各ブロックから提出された議題の確認と説明では、
午後からは「同行援護を利用して思うこと」と言うテーマで6人の発表がありました。
・田舎に住んでいるのでヘルパー車があれば助かる。
・個人情報が漏れて困ったことがあった。
など、要望や不満の声もありましたが、
・家族に頼らなくても計画的に行動ができる。
・いろいろな行事に参加できて楽しみが増えた。
など、制度に感謝している声が多数聞かれました。
続いて行われた講演では「幸せの国と言われているデンマークでは障害のある人々の暮らしも幸せなのか?」のテーマで、東洋大学人間環境デザイン学科教授・菅原麻衣子氏のお話をうかがいました。
デンマークと日本との生活習慣の違いを、モニターに映った写真を見ながら説明してくれました。
生真面目な日本人では考えられないことばかりで、おそらく「〜しなければならない」といった規則がない国なのでしょう。
講師の知人の視覚障害の方も、自由に外出して生活を楽しんでいるそうです。
翌日は式典に続き議事が行われ、14項目の議決が宣言されました。
「皆さんの困った経験が声になり、国や自治体に伝わるよう、このような大会には大切な意味がある。同じ内容でも何度も訴え、実現するまで頑張りましょう。」と話されていた竹下会長と阿部女性部長の言葉が心に残る大会でした。
参加させていただきましてありがとうございました。これで神奈川大会の報告といたします。
<挨拶する日視連女性協議会会長|懇親会での本会女性部長>
女子会ティータイムでは、9月1日(金)に、福祉プラザ一階プラザホールにて、歌手の五城たかしさんをお迎えして「歌おう会」を開催いたしました。
ボランティアさんの前読みのおかげで、参加者10名が「四季の歌」から始まり、「ちいさい秋見つけた」「青葉城恋唄」「上を向いて歩こう」「いい日旅立ち」「ふるさと」など、懐かしい思い出の曲20曲近くを大きな声で気持ちよく歌うことができ、盛り上がりと感動に涙する会員の方もいらっしゃいました。
この楽しみと喜びをこれからの活動に活かしていきたいと思います。今後も皆さんが興味や関心を持てるような企画を考えていきますのでぜひご参加くださいますようお願いいたします。
<五城たかしさんを中心にして周りで歌う参加者>
令和5年8月27日(日)、元気フィールド仙台(宮城野体育館)において、毎年この時期の恒例となった「仙台市身体障害者家族ぐるみ運動会」が、仙台市および仙台市障害者福祉協会の主催で開催された。
今年で30回目の節目を迎えたこのイベントは、障害者とその家族が運動会を通して相互の親睦・交流、健康増進を図り、障害者の社会生活活動を促進することが目的。
今年の参加者は選手・ボランティアを含め約120名。開会行事、選手宣誓の後、入念に準備体操を済ませ、各区に分かれてさっそく競技開始。ここ数年優勝を続けている泉区の連覇なるか、あるいは他区の巻き返しなるかに関心が集まるところ。
競技はフライングディスク、紙ちぎり・紙伸ばし、投げっちゃ、ゲートボール百発百中、パンつかみ、玉入れの6種目。
はじめこそ各区横並びだったものの、予想通り泉区が実力を発揮して着々と加点。最終競技の玉入れを前にして、泉区の優勝は確実だと誰もが思っていただろう。
そして最終結果発表。何と、2位につけていた若林区が逆転優勝。密かに玉入れ名人を養成していたのかも…。きっと血のにじむような特訓を重ねていたに違いない。努力は報われた。
拍手喝采の嵐が優勝チームの面々から起こるかと思いきや、意外とクールなご様子。こういうのを大人の反応と言うのだろう。
2位以下は、泉区、太白区、青葉区、宮城野区の順。
ついに泉区の牙城が崩れた!さて、来年はどうなる!!
<フライングディスクと紙ちぎり・紙伸ばしを行う選手>
本会の煖エ秀信会長が、令和5年7月3日、仙台市福祉整備審議会委員としての長年に渡る活動を認められ、市政施行134周年を記念して、郡和子仙台市長より表彰されました。
誠におめでとうございます。今後ますますのご活躍を期待しています。
<表彰状を持つ橋会長>
7月22日(土)、今年度の青年部社会生活教室の一つとして「い・卓球体験会」を実施しました。
「い・卓球」は、今回の体験会の講師である高橋源一先生が考案された新しいパラスポーツ。
取っ手の付いたA4サイズほどの板状のラケットを両手で持ち、ブラインドテニス用のボールを打ち合うという新たな発想で、接触面を大きくすることにより、見えない人・見えにくい人でも一般の卓球のように3次元空間を使って楽しめるのが特徴。
一通りの説明を受けてからさっそくチャレンジ。まずはボールの受け方から。
相手が打ったサーブを両手で持ったラケットで打ち返すのだが、これがなかなかうまく当たらない。たまに当たってもボールはコート外へ着弾…。それでも何度か繰り返しているうちにうまく返球できるようになった。ちなみに、ボールを打つときは両手でラケットを持っていないとNG。
次はサーブ。サーブはワンバウンドさせてから打つのがルール。これも初めはうまくいかない。ボールの弾力が小さいので高い位置からバウンドさせるとよいとのアドバイスに従い、こちらも徐々に成功率アップ。何とか時間内に少しのラリーができるまで上達。やればできる!
慣れてくれば、ラケットの角度を変えることで打ち返すボールにもいろいろと変化を付けられるのだそう。なるほど奥が深い。
実は高橋先生、次なる新スポーツを考案中なのだとか。柔軟な発想と飽くなき探求心に脱帽です。
いい汗かかせてもらいました!参加された皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。
<プレイしている様子|講師の説明を聞く参加者>
7月12日(水)14時より、福祉プラザ9階大広間にて、令和5年度第2回女性部社会訓練教室として「気功」を体験いたしました。
講師をお願いした菅原先生は、通常は菅原デンタルオフィスの医院長の歯医者さんですが、この日は真っ白いシルク製の演武服を纏い、本場中国の気功の先生のようでした。
先生のお手本をまねながら、指先から始まり体全体をほぐし、鼻から吸って、口で吐き、「あおんの呼吸」。「あー」と言いながら喉に響かせ声を出し、「おー」と言いながら胸に響かせ息を吐き、次は「んー」と言いながらおなかから息を吐きだす。
のどや胸、おなかに詰まった想いを一気に吐き出す呼吸、あらゆる体のつまりを取り除き、「香功(シャンゴン)」と言う気を集める体操をし、その後、2人ペアになり、寝そべって腰・肩・肩甲骨をほぐし合いました。心身共にリラックスができました。最後に、先生と参加者とでお茶を囲み和やかなひとときを過ごし終了となりました。
菅原先生には休診日の貴重なお時間を割いていただきましたこと感謝いたします。そして平日開催にもかかわらず、沢山の方にお集まりいただきありがとうございました。
<講師の指導を受ける参加者|体験会後の交流会の様子>
令和5年6月22日10時より、仙台市本庁舎において、仙台市福祉プラザ大規模改修工事に伴う引っ越し・改修等の要望をまとめ、郡和子仙台市長へ提出しました。
当日は本会顧問の渡辺博市議会議員と佐々木心市議会議員にも立ち会っていただき、貴重なご意見をいただきました。より便利で使いやすい施設になるよう期待しています。
<高橋会長と郡市長|本会顧問の市議会議員 佐々木氏・渡辺氏>
5月28日(日)、視覚障害者社会生活教室の一環として、女性部によるせんだい農業園芸センター散策を行いました。今回の一番のメインは「トマト狩り」です。
係の方にビニールハウスに案内してもらい、数名ずつに分かれて上履きに履き替え、もう一つの扉を開いて、やっとビニールハウスの中に入ることができました。大勢で入ると扉が開いたままになり、ハエなどの虫が入ってしまうため厳重に管理されていました。
ミニトマトの枝は太く背の高さ以上に伸びて、実がブドウの房のようにたわわにぶら下がっていてとても見事でした。11種類のミニトマトが植えられているそうで、頂いたプリントには品種名と特徴がまとめられていました。
はやる気持ちを抑えつつ、係の方から取り方の説明を受け、収穫スタート。真っ赤に染まった実をつまんで味見。美味しいと思ったお気に入りを沢山もぎ取り、オレンジ色やハート形やひょろ長い実など、ビニール袋からあふれ落ちそうなくらい収穫しました。大変楽しい経験ができました。
途中から小雨が降ったりしてあいにくの天候でしたが、以前のような混雑もなく、きれいに咲き誇るバラや瑠璃色のネモフィラなど、たくさんの花に癒され楽しく過ごすことができました。ご参加の皆様、ご協力いただきました関係者の皆様、ありがとうございました。
<せんだい農業園芸センターでの参加者の皆さん>
令和5年3月12日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、今年度最後の社会生活教室として青年部主催の「簡単料理教室」を行いました。
普段、あまり台所に立たない男性にも、火を使わずに手軽に作れるおつまみ系料理の調理実習がコンセプトですが、密かに女性ファンもいるイベントなのです。
今回は「レンジでレバニラもやし」、「レンコンの辛子マヨ和え」、「切り干し大根のポン酢和え(柚子胡椒風味)」の3品を作りました。
まず一品めのレバニラもやし。ポイントは薄切りにしたレバーをよく水にさらして血の気を抜くこと。血の気が多いと女性に嫌われます。否、臭みが残ります。
次のレンコンの和え物にはレシピの分量より辛子をたっぷりと。涙を流しながら食べるハメに…。
そして切り干し大根のポン酢和え。大根はきちんとほぐしてもみ洗いし水に浸すこと。柚子胡椒は適量にしておきました。
出来上がった料理をさっそく試食。ヘルシーで大変けっこう!なお味なのですが、大食の私には品数が足りない。アルコールをいただきつつあっという間に完食。飲み物は豊富にあるんだけど…。もっとボリューミーなおかずがほしいなあ。
そんな思いが通じたのか、サポートメンバーが料理を始め、寂しくなった食卓が徐々に豪華な食卓に様変わり。結局お腹いっぱいにいただいてしまいました。私を含め参加者の皆さんも大満足!ごちそうさまでした。
<調理する参加者の様子|出来上がった料理>
2月11日土曜日、福祉プラザ大広間にて、令和4年度女性部最終行事「白杖デコ」と女性部会を行いました。
出かけるときには欠かせない私たちの道具「白杖」にきらきら光るクリスタルシールを自分好みにデコパージュ。とても素敵な作品になり、皆さんご満悦で「これを持って出かけるのが楽しみ」といううれしい感想が聞かれました。
コーティングしたレジンが固まるまで時間がかかるので、その間に女性部会を開き、活動報告、会計報告、来年度の活動計画などを話し合いました。
白杖デコを企画するにあたり、講師をお願いしたアトリエHANAの鷲北英代先生には、何度も打合せをして、初の試みにもかかわらず快く引き受けていただきましてありがとうございました。また、ご協力頂きましたご参加の皆様ありがとうございました。
新型コロナも感染拡大が徐々に収まってまいりましたが、まだ収束には至っておりません。対策をしながら来年度も皆さんと楽しい時間を共有できるよう企画いたしますので、沢山の方のご参加をお待ちしております。
<出来上がった白杖を前にした参加者|デコレーションされた白杖>
令和5年1月22日(日)、青年部社会教室の一環として、仙台市福祉プラザを会場に「ナビレンス体験会」を実施しました。
ナビレンスはカラフルな4色の二次元コード(タグ)に情報を登録し、設置したタグをスマホのカメラで読み取ることで現在位置の状況や周辺の情報を教えてくれる音声案内システムです。あらかじめアプリをインストールしておけば事前の準備は完了です。
今回は地元の機器販売店・株式会社トラストメディカルの多田様のコーディネートで、ナビレンスの普及に取り組まれている、NPO法人アイ・コラボレーション神戸の北山様からオンラインで説明を受けながら、壁に貼ったタグやスクリーンに映ったタグを読み取って実際の音声案内を確認しました。
アプリを起動しタグの方向にスマホを向けるだけですぐに読み上げが始まります。一番大きいA4サイズのタグだと10メートル近く離れている場所からでも簡単に認識できました。
施設側で設置するパブリックタグに加え、自分の身の回りのものに貼付できるパーソナルタグもあります。このパーソナルタグにメモを登録し読み上げさせることで、同じ形をした食品や飲料、書類などの識別・整理にも活用できます。
ナビレンスの普及が進むことで、視覚障害者の外出が容易になり、QOLの向上にもつながることが実感できました。今後益々の発展に期待します。北山様・多田様はじめ、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
【参考サイト】 スマートフォンアプリ『ナビレンス』のご紹介(専用コードを離れた所から情報を読み取れたり、モノの整理も簡単にできます)
<体験会の様子 − スマホでタグを読み取っている>
1月15日(日)午後1時より、ホテル・ベルエア仙台1階レストランを貸し切り、令和5年仙台市視障協新春交流会が29名の参加者で行われました。新年会で本拠地の仙台市福祉プラザ以外の施設を利用するのは久しぶりのことです。
ベルエア仙台は、仙台市中心部にある宴会場や貸会議室を有するビジネスホテル。オフィス街にあるものの、周囲は比較的静かで街の喧騒からは少し離れた雰囲気。視覚障害者への対応もよく、盲導犬の入店もスムーズに行えました。
色川副会長の開会宣言、高橋会長の挨拶、参加者紹介の後、千葉相談役の音頭で乾杯し、のどを潤した一同はさっそく食事に取りかかります。
本日のメニューはカットビーフステーキ、季節の天麩羅盛り合わせ、ブリ大根、青菜としらすのおろし和え、炊き込みご飯など。こんなおかずが出たのでは飲まずにはいられないお馴染みの泥酔メンバーは、持ち込んだ地酒を取り出し早くも異次元の宴会の様相…。ちなみに、フリードリンクコースなので持ち込んでもホテル側に迷惑はかかりません。
しばし歓談の後、本会会員であり
ユーチューバーでもある小松伸久氏
のミニコンサート。長渕剛の「巡恋歌」を皮切りに、ものまねっぽく松山千春の「恋」、再び長渕剛の「
乾杯
」と、間にトークも交えてあっという間の20分。
伸びのある澄んだ歌声に会場の参加者は皆魅了され喝采の嵐…。アンコールには細川たかしの「望郷じょんから」を披露。実は小松氏、演歌がお得意なんだとか。
宴が盛り上がったところで豪華景品が当たる抽選会に突入。今回はビンゴゲームを絡めて楽しさも倍増。リーチだ!ビンゴだ!と飛び交う声の中、見事景品をゲットされた方、大変おめでとうございます!!
予定されていた参加者からの一人一言は抽選会が長引いてしまったため見送り。残り時間で料理と飲み物を次々と片付け、加えて女子連はデザートのチョコレートケーキを必要以上にたいらげ、最後にMC役の報告者の閉会宣言で2時間に渡るプログラムは終了となりました。
ご参加の皆さん、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。きっと楽しんでいただけたのではないでしょうか。
<あいさつする高橋会長|歌っている小松氏|会場の様子>
本会会員の小池トキ子さんが、令和4年10月31日の仙台市亀岡老人福祉センター設置55周年記念式典において、大友喜博センター長より表彰されました。
あん摩マッサージ指圧師として、マッサージ体験教室の講師を長年担当された功績を認められたものです。誠におめでとうございます。
なお、仙台市亀岡老人福祉センターにおけるマッサージ体験教室は、令和5年3月末日で終了いたします。長い間お疲れ様でした。
<感謝状を持つ小池さん>
先に行なわれた「ウェルフェアアート展2022(仙台市障害者による書道・写真・絵画コンテスト)」において、金賞を受賞されていた本会会員の織田信一さんが、「第37回障害者による書道・写真全国コンテスト(写真部門)」で見事入賞されました。
公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会炭谷茂会長より賞状が贈られました。誠におめでとうございます。
<贈られた賞状>
<入賞した織田さんの作品「定義(じょうぎ)の秋」>
令和4年11月27日、エル・パーク仙台調理室において、料理教室を開催しました。
講師に浅野ゆか先生をお迎えし、簡単クリスマスメニューと題して、煮込みハンバーグ・りんごドレッシングのサラダ・チョコプリン・にんじんピラフの4品を作りました。
ハンバーグは玉ねぎも炒めず、生地を混ぜて成型後、野菜と一緒に煮込むだけ。にんじんピラフは米を炒めることなく、すりおろしたにんじんと一緒に炊飯器で炊くだけ。
チョコレートプリンは、温めた牛乳にチューブに入ったチョコレートソースとゼラチンを混ぜるだけ。どれをとっても、手順さえ覚えてしまえば簡単にできるものばかりでした。
テーブルの上にクリスマスカラーのナプキンを敷き、出来上がったばかりの料理を並べ美味しく頂きました。持ち寄ったプレゼントを交換した後、ゲームをして楽しい時間を過ごしました。
新型コロナ感染がピークを迎え、それでも開催できたことは、皆様のご協力あってのことと思います。ありがとうございました。
<作業の様子→出来上がった料理→試食中>
私たちが日ごろからお世話になっている、仙台音訳の会の音訳ボランティア・志茂恭子さんが秋の褒章で「緑綬褒章」を受章されました。
これまで30年以上、数えきれないほどの音訳を担当され、また、その活動を続けながら、仙台市朗読奉仕員養成講座の講師を長年務めるなど、後輩の育成にも取り組んでこられました。素晴らしいその功績に敬意を表したいと思います。
志茂さんは「大事にするのは情報を客観的に伝える姿勢。障害者が健常者と同じ量の情報に接し、必要なものを選択できる環境を整えたい」と語ってくれました。
昨年の仙台市視障協文化祭で披露していただいた、朗読劇「おこんじょうるり」は、会員の記憶に強く残るものになっています。
これからも音訳活動を通して、視覚障害者の情報保障と、文化の向上に寄与していただければと思います。益々のご活躍をお祈りしております。誠におめでとうございました。
<定例会の席上での志茂さん|志茂さんを囲む音訳の会のメンバー>
11月13日(日)に、仙台市視覚障害者ランニングクラブ主催のランニング教室が開催されました。この教室は、毎年この時期に仙台市視覚障害者福祉協会の支援を受けて開催されている行事です。
参加者は視覚障害者11名、伴走者8名で、午前9時から約1時間半に渡り行われました。主催者側で伴走ロープを用意し、視覚障害ランナーと伴走者がペアとなり、思い思いのペースで、台原森林公園内を走ったり歩いたりしながら、自然の空気に触れて楽しいひと時を過ごしました。
今回は、伴走に使用するロープの長さ・太さの違った、様々な種類のロープが準備され、参加者はいろいろなロープの感触を体験できたようです。私も、普段使用しているロープよりも長いもの、細いものを使って伴走していただきました。
ロープの微妙な長さ、太さによって、走る感覚が異なることを認識することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。長いロープは腕振りがスムーズにできる一方、伴走者との距離が離れる場面もあり、より信頼関係が必要になるのではないかという感想を持ちました。
穏やかな晴天の下、参加された方々は、それぞれ楽しい時間を過ごすことができたようすで、また大変勉強にもなったと思います。お疲れ様でした。
<スタート時の様子|参加メンバーの皆さん>
10月10日(月・祝)仙台市シルバーセンターを会場に、令和4年度第58回文化祭が、会員・ボランティア含め40名の参加者で開催されました。
開会行事では長年のボランティア活動に対し、仙台音訳の会の猪飼とみ子様、山中久美子様、点訳奉仕3・6会の金岡祥子様、月井百合子様に感謝状が贈られました。
午前の講演では、ラジオ・テレビにも出演されている、みやぎシルバーネット代表の千葉雅俊氏を講師に迎え、「楽しく年を重ねるヒント、情報誌の発行を通して見えたこと」をテーマにお話しいただきました。
家計管理、住まいの管理、相続対策、認知症対策など、読者アンケートに寄せられたアドバイスや注意点などを川柳やエピソードを交えながら、ときに楽しく、ときに切なく紹介していただきました。
年を重ねてからは、友達・趣味・健康など大切にしていることを充実させることが重要ですというアドバイスには、皆さん一様にうなずかれていたようです。
身につまされることも多く、笑ったり、しんみりしたりと、感情が動かされる時間でした。
午後は一変して芸術を鑑賞する時間。鎌倉彫作家の星芳明(ほうめい)氏を講師に迎え、作品に触れながら、その作品への思いや、その形の意味についてお話をいただきました。
鎌倉彫は桂や朴木などを彫って漆を塗った美術工芸品で、800年前の鎌倉時代を期限とし、香を収納する香合や茶道具、仏具などから、現在では皿やお盆などの日用品、インテリアと身近な製品まであり、長く彫りと塗りの技術を高め続けている伝統工芸品なのだそう。
この日は12作品を紹介いただき、40cm近いお盆や大皿、25cm四方の茶道具を入れる箱、お菓子を入れる小さい器や茶たくなど、それぞれに触れてその感触を味わいました。
印象に残ったのは、横48cm縦33cmあり、中央に朱塗りの日本地図が彫られ周りを津波が覆っている「長方盆津波」という作品。これを部屋に飾り悦に入っている自分を想像して、ニヤニヤしていた私です。
実りの秋にふさわしく、午前・午後を通してとても学びのあった一日でした。
<橋会長と表彰者の皆さん|講演する千葉雅俊氏>
<作品の解説をする星芳明氏とその作品群>
令和4年9月25日(日)、今年度女性部行事第二弾として、八木山動物公園へ付き添い含め20名で行ってきました。前日まで雨が降る天候から一変、秋晴れの晴天に恵まれ、三連休最終日とも重なって、幼い子供連れファミリーで大変混雑していました。
ヤギと羊のふれあい体験では、東屋で休んでいる以外は触れてもよいですが、角に気を付けてと説明を受け、放し飼いになっている柵に入って背中に触れたり、ヤギの鬚に触ったりして、皆さん思い思いに触れ合っていました。
お昼は一番人気のシロクマプレート。ハンバーグの上に肉球足型チーズが乗り、ごはんがシロクマの顔になっているなど、どこから食べようかと迷う可愛いランチに大人でも嬉しくなりました。
午後からは園内の動物を1時間ほど見て歩きました。急な斜面と強い日差しで皆さん疲れ気味でしたが、予約していた学習プログラム時間が迫っていたこともあり、慌てての移動でご負担をおかけしてしまいました。
感染対策を行なって会議室に入り、二人の飼育員さんから剥製標本を使って動物の習性や特徴について説明していただきました。毛並みや爪、尻尾の違いなど、実際に手で触れさせていただき、大変貴重な経験ができました。点字の資料もご用意いただきありがとうございました。
コロナ禍で久しぶりの外出だったため、次の日は筋肉痛になった参加者の方もいらしたとか。ご参加の皆さんそれぞれに、楽しい思い出になっていましたら幸いです。ご協力いただきましたすべての方に感謝いたします。
<ヤギと触れ合う様子|参加者の皆さん>
3年振りに行なわれた野外訓練会。今回は名取市閖上にある商業施設「かわまちてらす閖上」と、名取川を挟んで対岸に位置し天然温泉が湧く複合施設「アクアイグニス仙台」を訪ねました。
9月17日午前10時、貸し切りバスで福祉プラザを出発。
最初の目的地はかわまちてらす閖上。土曜日と連休の初日が重なったためか、閖上に近づくにつれて道路は渋滞。予定より15分ほど遅れて到着。
2019年にオープンしたこの施設は、閖上大橋近くの名取川の土手沿いにあり、木造の長屋風建物3棟に多くの飲食店や海産物・農産品、和洋スイーツの店などが軒を連ねています。 「かわまちてらす」の名前には、生まれ変わった閖上のまちを照らし、川辺の憩いのテラスとなるよう、願いが込められているとのことです。
閖上港にもほど近く河口から海まで臨める絶好のロケーション。
爽やかな風を感じながら土手や河川敷を散策するもよし、周遊船に乗って川面を漂うもよし、お好みの飲食店を巡る食べ歩きもよし。
出かけると飲まずにはいられない某参加者たちは、さっそくアルコールと肴を買い求め、オープンテラスで小宴会を始めていました。
飲食店は価格も手ごろ、ボリュームあり、美味しいと3拍子揃いです。
午後0時過ぎ、次の目的地若林区藤塚にあるアクアイグニス仙台に到着。かわまちてらす閖上からは車で10分ほどの距離。
アクアイグニス仙台は、今年4月にオープンした広大な敷地に7棟の建物が建つ話題の複合施設。
その中でも知る人ぞ知る有名なシェフが監修するイタリアン、スイーツやベーカリー、和食のレストランはどれも人気のスポット。それだけに値段もお高め。
それに、こちらも話題、東北初出店の「猿田彦珈琲」。コーヒー好きな向きには、一度は訪れてみたいお店なのではないでしょうか。
そして温泉施設「藤塚の湯」。
地下1000mから湧き出たお湯は滑らかでしっとりとした肌触り。露天風呂もあり潮風を感じながらゆったりとした気分を味わえます。
お買い物をしたい方には県内地場産品を販売しているマルシェ。新鮮な野菜や果物など、様々な食材や加工品がお求めやすい価格で揃っています。オリジナルの日本酒もありました。
参加者の皆さんは三々五々。どこで何をされていたのか全く把握できませんでしたが、きっとそれぞれに楽しまれていたことと思います。
さて、出先でどうしても飲んでしまうあのグループはどうなったのでしょう?
いました・いました。藤塚の湯が入っている建物の屋上展望台で、かわまちてらすで買った昼食と、360度見渡せるパノラマを肴にまたぞろ小宴会。
まったく、酒好きな面々には際限がありません…。
定刻にアクアイグニスを出発し、予定通り午後3時に福祉プラザに到着して解散。今年の野外訓練会は無事終了しました。どこが訓練?なんてことは言いっこなし。復興した沿岸エリアの風を体感できた一日でした。
<かわまちてらす・アクアイグニスの外観とそれぞれの場所での一コマ>
9月4日(日)に、青年部社会生活教室の一環としてバリアフリー調査研修会を行いました。今回は、宮城県庁やわだゆうこ眼科クリニックの周辺を歩き、段差がわかりづらい階段や歩きにくい道などを確認しました。
皆で歩いていると、上りと下りが並んでいるエスカレーターの左右配置、進行方向を示す矢印の位置や色など、多くのことに気づき、どのようになっているとより認識しやすく歩きやすいのか話し合うことができました。
日曜日ということもあり、歩行者が少なかったり、道に置いてある看板が無かったりなど、平日とは状況が異なっていましたが、普段は時間をかけて確認することがあまりないので実施できてよかったと思います。
参加した方々が、どんな場所や状況で見えにくさを感じるかを共有することができ、有意義な研修会でした。
<歩きにくい道と段差がわかりづらい階段を確認する参加者>
令和4年8月28日(日)、元気フィールド仙台(宮城野体育館)において、仙台市および仙台市障害者福祉協会主催による「第29回仙台市身体障害者家族ぐるみ運動会」が開催されました。
今年の参加者はおよそ120名。開会行事の後、参加者代表が力強い選手宣誓を行ない、入念な準備体操を済ませてから各区に分かれてさっそく競技開始。
フリスビーを的の輪に通す「フライングディスク」、A4用紙を切れないように裂いて長さを競う「紙ちぎり紙のばし」、的になったボールに他のボールを近づける「投げっチャ」、そしておなじみの「玉入れ」に「ゲートボール百発百中」、全員参加の「パン掴み競争」の6競技が行われ、ここ数年優勝を続けている泉区が着々と加点して今年も優勝!
奮闘及ばず2位以下に甘んじた他4区の選手たちが涙を流して悔しがっていたのか、あるいは諦めムードで自嘲的な笑みを浮かべていたのか、それとも来季のリベンジを誓い拳を固めていたのか、見えない私には知る由もないのですが、とにかく今年も恒例の大イベントは参加者の悲喜こもごもを織り込んで無事に終了しました。
コロナ禍継続中のため午前のみの短縮開催とはなりましたが、勝敗に関係なく楽しいひと時を過ごせました。運営に携わったスタッフ・ボランティアの方々に感謝申し上げます。
<宣誓する選手代表|フリスビーを持ち構える選手>
6月4日(土)福祉プラザ第1研修室において、女性部社会生活教室「ブラインドメイク講話」を、星陵眼科院長の山封草謳カを講師にお迎えして開催しました。
山武謳カは東北大でロービジョン外来も担当され、見えない見えにくい患者に笑顔になってもらえるようにと、子育ての一番大変な時期に、日本ケアメイク協会化粧訓練士の資格を取得され、視覚障害女性に寄り添ってくださっています。
今回の講話では、まず日々の生活で大変役に立つ、美肌づくりの正しい洗顔方法を実際に洗うのと同様に手でまねて教わりました。
続いて、鏡も道具も使わずに自分の指だけで塗るメイク方法「ブラインドメイク」と、視覚障害者が考案した、口紅やアイメイクが時計の配列になっていて使いやすいユニバーサルパレットの紹介があり、そのパレットを使ってすでにレッスンを受講されている方に、口紅とアイメイクの実演を披露していただきました。
その後、実際に口紅を小指で塗る体験も一人一人に丁寧に教えていただき、緊張していた皆さんも、いつしかにこやかな楽しい笑顔に変っていました。早くマスクを外して、赤い口紅でお出かけしたいですね。
山武謳カ、貴重なご講話本当に有難うございました。そしてお手伝いいただきました皆さん、ご参加の皆さん、ありがとうございました。
<山ア先生の講話の様子|受講者が化粧道具を体験している様子>
本会副会長の色川隆雄さんが、第75回全国視覚障害者福祉大会(名古屋大会)において、長年の功績を認められ、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合会長より「礎賞」を受賞されました。
誠におめでとうございます。今後一層のご活躍をお祈り申し上げます。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を考慮し、式典での授与は一部の代表者のみとなりました。
<感謝状を持つ色川副会長>
令和4年3月13日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、今年度最後の社会生活教室として青年部主催の「簡単料理教室」を行いました。
普段、あまり台所に立たない男性にも、火を使わずに手軽に作れるおつまみ系料理の調理実習がコンセプトです。
今回は「豚こまともやしのレンジ蒸し」、「わかめとカニカマのしょうが酢和え」、「ピーマンの塩昆布和え」の3品を作りました。
いずれも、食材の処理に手間がかからず、短時間で調理できるので、まさに「簡単料理」のネーミング通り、手軽に取り組める両備ばかりでした。
出来上がった後は、お楽しみの試食タイムです。参加メンバーとサポートメンバーが番外編で作った料理も加わって品数がグンと増え、豪華な食卓になりました。
コロナ禍で人数が少なかったものの、美味しい料理をいただいて皆大満足。ごちそうさまでした!
令和4年2月20日(日曜日)、福祉プラザにおいて、女性部社会生活教室の第4回目になる「アロマ教室」を、全日本環境協会アロマセラピストの伊藤久美先生を講師にお迎えして実施しました。
当日は、8種類のアロマオイルの中から2種類をブレンドしました。8種類の香りをかぎわけているうちに、どれとどれを混合してよいのか、皆さん悩まれていたようですが、それぞれにお気に入りの香りを見付けられたようです。
爽やかな甘い香り、酸っぱい香り、薬草のような香り、木材のような香り、濃厚な甘さの香りなど、様々な香りと出会うことができました。マスク表面や洋服などに2・3滴振りかけて楽しむことにしましょう。
付き添いの方々にはお手伝いをしていただきましてありがとうございました。ご参加いただいた皆様、大変お世話になりました。本年度の女性部の行事も、滞りなく無事に終了できたことに心より感謝申し上げます。
令和3年12月5日(日)、仙台市福祉プラザで行われた「福祉まつり・ウェルフェア2021(障害者週間記念式典)」の席上、本会会員の織田信一(のぶかず)さんが郡和子仙台市長から表彰されました。
織田さんは先に行われたウェルフェアアート展2021(仙台市障害者による書道・写真・絵画コンテスト)写真の部において金賞を受賞されていました。
誠におめでとうございます。