本会会員の佐藤利枝子さん作詞・作曲のブラインドテニスを題材にした楽曲「スマッシュをあなたに」が、奈良県で開催された「第48回綿帽子音楽祭」で、大和郡山市長賞とニッサン労連ゆうらいぶ賞を受賞されました。誠におめでとうございます。
利枝子さんは子供の頃から音楽に親しみ、ギターやクラリネットなど色々な楽器の演奏を楽しんできました。最近は夫の厚さんと共に、歌とアコーディオンでの演奏活動を行っています。今後ますますのご活躍を期待しています。
<ラケット片手に歌う利枝子さん|合の手を入れる夫の厚さん>
9月16日、曇り空の下、午前10時、総勢10名の参加者が地下鉄東西線国際センター駅の改札に集まりました。
目標は、青葉山公園の豊かな自然に触れながら一緒に楽しく歩くことです。
以前、視覚支援学校にお勤めだった、宮城植物の会の滝口政彦先生もご一緒です。
国際センター東側の「桜の小径」では、クズの葉に触れたりメタセコイアの大木に触れたりしました。
次に、仙臺緑彩館に向かいました。緑彩館の中には、くねくねと曲がったテーブルがありました。広瀬川の流れをかたどって作られたという説明を聞き、実際にヘリをなぞりながら触れて確かめました。
屋外では、茶室の残月亭の庭を歩いたり伊達政宗像に触れたりしました。
公園内で牧野富太郎博士が発見したという「スエコザサ」を採集し、滝口先生から説明いただいた後に笹の葉に触れて観察しました。
また、魯迅記念碑や林子平の碑にも実際に触れたり点字の説明を読んで確かめたりしました。
2時間、植物学だけでなく歴史も学びながら心地よい汗をかくことができました。
<クズの花を観察|政宗像前|茶室「残月亭」|説明する滝口先生>
令和5年8月30・31日に第69回全国視覚障害女性研修大会(神奈川大会)に参加してまいりました。
リアルでの開催は4年ぶりとあって、58団体中48団体が参加となり、代表者会議では活発な意見交換が交わされました。各ブロックから提出された議題の確認と説明では、
午後からは「同行援護を利用して思うこと」と言うテーマで6人の発表がありました。
・田舎に住んでいるのでヘルパー車があれば助かる。
・個人情報が漏れて困ったことがあった。
など、要望や不満の声もありましたが、
・家族に頼らなくても計画的に行動ができる。
・いろいろな行事に参加できて楽しみが増えた。
など、制度に感謝している声が多数聞かれました。
続いて行われた講演では「幸せの国と言われているデンマークでは障害のある人々の暮らしも幸せなのか?」のテーマで、東洋大学人間環境デザイン学科教授・菅原麻衣子氏のお話をうかがいました。
デンマークと日本との生活習慣の違いを、モニターに映った写真を見ながら説明してくれました。
生真面目な日本人では考えられないことばかりで、おそらく「〜しなければならない」といった規則がない国なのでしょう。
講師の知人の視覚障害の方も、自由に外出して生活を楽しんでいるそうです。
翌日は式典に続き議事が行われ、14項目の議決が宣言されました。
「皆さんの困った経験が声になり、国や自治体に伝わるよう、このような大会には大切な意味がある。同じ内容でも何度も訴え、実現するまで頑張りましょう。」と話されていた竹下会長と阿部女性部長の言葉が心に残る大会でした。
参加させていただきましてありがとうございました。これで神奈川大会の報告といたします。
<挨拶する日視連女性協議会会長|懇親会での本会女性部長>
女子会ティータイムでは、9月1日(金)に、福祉プラザ一階プラザホールにて、歌手の五城たかしさんをお迎えして「歌おう会」を開催いたしました。
ボランティアさんの前読みのおかげで、参加者10名が「四季の歌」から始まり、「ちいさい秋見つけた」「青葉城恋唄」「上を向いて歩こう」「いい日旅立ち」「ふるさと」など、懐かしい思い出の曲20曲近くを大きな声で気持ちよく歌うことができ、盛り上がりと感動に涙する会員の方もいらっしゃいました。
この楽しみと喜びをこれからの活動に活かしていきたいと思います。今後も皆さんが興味や関心を持てるような企画を考えていきますのでぜひご参加くださいますようお願いいたします。
<五城たかしさんを中心にして周りで歌う参加者>
令和5年8月27日(日)、元気フィールド仙台(宮城野体育館)において、毎年この時期の恒例となった「仙台市身体障害者家族ぐるみ運動会」が、仙台市および仙台市障害者福祉協会の主催で開催された。
今年で30回目の節目を迎えたこのイベントは、障害者とその家族が運動会を通して相互の親睦・交流、健康増進を図り、障害者の社会生活活動を促進することが目的。
今年の参加者は選手・ボランティアを含め約120名。開会行事、選手宣誓の後、入念に準備体操を済ませ、各区に分かれてさっそく競技開始。ここ数年優勝を続けている泉区の連覇なるか、あるいは他区の巻き返しなるかに関心が集まるところ。
競技はフライングディスク、紙ちぎり・紙伸ばし、投げっちゃ、ゲートボール百発百中、パンつかみ、玉入れの6種目。
はじめこそ各区横並びだったものの、予想通り泉区が実力を発揮して着々と加点。最終競技の玉入れを前にして、泉区の優勝は確実だと誰もが思っていただろう。
そして最終結果発表。何と、2位につけていた若林区が逆転優勝。密かに玉入れ名人を養成していたのかも…。きっと血のにじむような特訓を重ねていたに違いない。努力は報われた。
拍手喝采の嵐が優勝チームの面々から起こるかと思いきや、意外とクールなご様子。こういうのを大人の反応と言うのだろう。
2位以下は、泉区、太白区、青葉区、宮城野区の順。
ついに泉区の牙城が崩れた!さて、来年はどうなる!!
<フライングディスクと紙ちぎり・紙伸ばしを行う選手>
本会の煖エ秀信会長が、令和5年7月3日、仙台市福祉整備審議会委員としての長年に渡る活動を認められ、市政施行134周年を記念して、郡和子仙台市長より表彰されました。
誠におめでとうございます。今後ますますのご活躍を期待しています。
<表彰状を持つ橋会長>
7月22日(土)、今年度の青年部社会生活教室の一つとして「い・卓球体験会」を実施しました。
「い・卓球」は、今回の体験会の講師である高橋源一先生が考案された新しいパラスポーツ。
取っ手の付いたA4サイズほどの板状のラケットを両手で持ち、ブラインドテニス用のボールを打ち合うという新たな発想で、接触面を大きくすることにより、見えない人・見えにくい人でも一般の卓球のように3次元空間を使って楽しめるのが特徴。
一通りの説明を受けてからさっそくチャレンジ。まずはボールの受け方から。
相手が打ったサーブを両手で持ったラケットで打ち返すのだが、これがなかなかうまく当たらない。たまに当たってもボールはコート外へ着弾…。それでも何度か繰り返しているうちにうまく返球できるようになった。ちなみに、ボールを打つときは両手でラケットを持っていないとNG。
次はサーブ。サーブはワンバウンドさせてから打つのがルール。これも初めはうまくいかない。ボールの弾力が小さいので高い位置からバウンドさせるとよいとのアドバイスに従い、こちらも徐々に成功率アップ。何とか時間内に少しのラリーができるまで上達。やればできる!
慣れてくれば、ラケットの角度を変えることで打ち返すボールにもいろいろと変化を付けられるのだそう。なるほど奥が深い。
実は高橋先生、次なる新スポーツを考案中なのだとか。柔軟な発想と飽くなき探求心に脱帽です。
いい汗かかせてもらいました!参加された皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。
<プレイしている様子|講師の説明を聞く参加者>
7月12日(水)14時より、福祉プラザ9階大広間にて、令和5年度第2回女性部社会訓練教室として「気功」を体験いたしました。
講師をお願いした菅原先生は、通常は菅原デンタルオフィスの医院長の歯医者さんですが、この日は真っ白いシルク製の演武服を纏い、本場中国の気功の先生のようでした。
先生のお手本をまねながら、指先から始まり体全体をほぐし、鼻から吸って、口で吐き、「あおんの呼吸」。「あー」と言いながら喉に響かせ声を出し、「おー」と言いながら胸に響かせ息を吐き、次は「んー」と言いながらおなかから息を吐きだす。
のどや胸、おなかに詰まった想いを一気に吐き出す呼吸、あらゆる体のつまりを取り除き、「香功(シャンゴン)」と言う気を集める体操をし、その後、2人ペアになり、寝そべって腰・肩・肩甲骨をほぐし合いました。心身共にリラックスができました。最後に、先生と参加者とでお茶を囲み和やかなひとときを過ごし終了となりました。
菅原先生には休診日の貴重なお時間を割いていただきましたこと感謝いたします。そして平日開催にもかかわらず、沢山の方にお集まりいただきありがとうございました。
<講師の指導を受ける参加者|体験会後の交流会の様子>
令和5年6月22日10時より、仙台市本庁舎において、仙台市福祉プラザ大規模改修工事に伴う引っ越し・改修等の要望をまとめ、郡和子仙台市長へ提出しました。
当日は本会顧問の渡辺博市議会議員と佐々木心市議会議員にも立ち会っていただき、貴重なご意見をいただきました。より便利で使いやすい施設になるよう期待しています。
<高橋会長と郡市長|本会顧問の市議会議員 佐々木氏・渡辺氏>
5月28日(日)、視覚障害者社会生活教室の一環として、女性部によるせんだい農業園芸センター散策を行いました。今回の一番のメインは「トマト狩り」です。
係の方にビニールハウスに案内してもらい、数名ずつに分かれて上履きに履き替え、もう一つの扉を開いて、やっとビニールハウスの中に入ることができました。大勢で入ると扉が開いたままになり、ハエなどの虫が入ってしまうため厳重に管理されていました。
ミニトマトの枝は太く背の高さ以上に伸びて、実がブドウの房のようにたわわにぶら下がっていてとても見事でした。11種類のミニトマトが植えられているそうで、頂いたプリントには品種名と特徴がまとめられていました。
はやる気持ちを抑えつつ、係の方から取り方の説明を受け、収穫スタート。真っ赤に染まった実をつまんで味見。美味しいと思ったお気に入りを沢山もぎ取り、オレンジ色やハート形やひょろ長い実など、ビニール袋からあふれ落ちそうなくらい収穫しました。大変楽しい経験ができました。
途中から小雨が降ったりしてあいにくの天候でしたが、以前のような混雑もなく、きれいに咲き誇るバラや瑠璃色のネモフィラなど、たくさんの花に癒され楽しく過ごすことができました。ご参加の皆様、ご協力いただきました関係者の皆様、ありがとうございました。
<せんだい農業園芸センターでの参加者の皆さん>
去る4月30日(日)、仙台市視障協の令和5年度定期総会が、委任状を含めて会員121名の出席でシルバーセンターを会場に行われました。今年は来賓をお招きし、4年振りに通常の形で開催することができました。
会に先立ち、前年度亡くなられた方々への黙祷が行われ、開会宣言の後、会長挨拶、来賓祝辞と紹介、出席者確認に続き、阿部まりさんと菊地長武さんを議長に議案審議が行われました。
議案である令和4年度活動報告、一般会計ならびに特別会計収支決算報告、監査報告、令和5年度事業計画案、一般会計ならびに特別会計収支予算案に対する審議は、いずれについても承認されました。
本会活動について、総会資料の内容から抜粋して記載します。はじめに令和4年度の活動報告です。
<挨拶する高橋会長|会場での参加者の様子>
令和5年3月12日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、今年度最後の社会生活教室として青年部主催の「簡単料理教室」を行いました。
普段、あまり台所に立たない男性にも、火を使わずに手軽に作れるおつまみ系料理の調理実習がコンセプトですが、密かに女性ファンもいるイベントなのです。
今回は「レンジでレバニラもやし」、「レンコンの辛子マヨ和え」、「切り干し大根のポン酢和え(柚子胡椒風味)」の3品を作りました。
まず一品めのレバニラもやし。ポイントは薄切りにしたレバーをよく水にさらして血の気を抜くこと。血の気が多いと女性に嫌われます。否、臭みが残ります。
次のレンコンの和え物にはレシピの分量より辛子をたっぷりと。涙を流しながら食べるハメに…。
そして切り干し大根のポン酢和え。大根はきちんとほぐしてもみ洗いし水に浸すこと。柚子胡椒は適量にしておきました。
出来上がった料理をさっそく試食。ヘルシーで大変けっこう!なお味なのですが、大食の私には品数が足りない。アルコールをいただきつつあっという間に完食。飲み物は豊富にあるんだけど…。もっとボリューミーなおかずがほしいなあ。
そんな思いが通じたのか、サポートメンバーが料理を始め、寂しくなった食卓が徐々に豪華な食卓に様変わり。結局お腹いっぱいにいただいてしまいました。私を含め参加者の皆さんも大満足!ごちそうさまでした。
<調理する参加者の様子|出来上がった料理>
2月11日土曜日、福祉プラザ大広間にて、令和4年度女性部最終行事「白杖デコ」と女性部会を行いました。
出かけるときには欠かせない私たちの道具「白杖」にきらきら光るクリスタルシールを自分好みにデコパージュ。とても素敵な作品になり、皆さんご満悦で「これを持って出かけるのが楽しみ」といううれしい感想が聞かれました。
コーティングしたレジンが固まるまで時間がかかるので、その間に女性部会を開き、活動報告、会計報告、来年度の活動計画などを話し合いました。
白杖デコを企画するにあたり、講師をお願いしたアトリエHANAの鷲北英代先生には、何度も打合せをして、初の試みにもかかわらず快く引き受けていただきましてありがとうございました。また、ご協力頂きましたご参加の皆様ありがとうございました。
新型コロナも感染拡大が徐々に収まってまいりましたが、まだ収束には至っておりません。対策をしながら来年度も皆さんと楽しい時間を共有できるよう企画いたしますので、沢山の方のご参加をお待ちしております。
<出来上がった白杖を前にした参加者|デコレーションされた白杖>
令和5年1月22日(日)、青年部社会教室の一環として、仙台市福祉プラザを会場に「ナビレンス体験会」を実施しました。
ナビレンスはカラフルな4色の二次元コード(タグ)に情報を登録し、設置したタグをスマホのカメラで読み取ることで現在位置の状況や周辺の情報を教えてくれる音声案内システムです。あらかじめアプリをインストールしておけば事前の準備は完了です。
今回は地元の機器販売店・株式会社トラストメディカルの多田様のコーディネートで、ナビレンスの普及に取り組まれている、NPO法人アイ・コラボレーション神戸の北山様からオンラインで説明を受けながら、壁に貼ったタグやスクリーンに映ったタグを読み取って実際の音声案内を確認しました。
アプリを起動しタグの方向にスマホを向けるだけですぐに読み上げが始まります。一番大きいA4サイズのタグだと10メートル近く離れている場所からでも簡単に認識できました。
施設側で設置するパブリックタグに加え、自分の身の回りのものに貼付できるパーソナルタグもあります。このパーソナルタグにメモを登録し読み上げさせることで、同じ形をした食品や飲料、書類などの識別・整理にも活用できます。
ナビレンスの普及が進むことで、視覚障害者の外出が容易になり、QOLの向上にもつながることが実感できました。今後益々の発展に期待します。北山様・多田様はじめ、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
【参考サイト】 スマートフォンアプリ『ナビレンス』のご紹介(専用コードを離れた所から情報を読み取れたり、モノの整理も簡単にできます)
<体験会の様子 − スマホでタグを読み取っている>
1月15日(日)午後1時より、ホテル・ベルエア仙台1階レストランを貸し切り、令和5年仙台市視障協新春交流会が29名の参加者で行われました。新年会で本拠地の仙台市福祉プラザ以外の施設を利用するのは久しぶりのことです。
ベルエア仙台は、仙台市中心部にある宴会場や貸会議室を有するビジネスホテル。オフィス街にあるものの、周囲は比較的静かで街の喧騒からは少し離れた雰囲気。視覚障害者への対応もよく、盲導犬の入店もスムーズに行えました。
色川副会長の開会宣言、高橋会長の挨拶、参加者紹介の後、千葉相談役の音頭で乾杯し、のどを潤した一同はさっそく食事に取りかかります。
本日のメニューはカットビーフステーキ、季節の天麩羅盛り合わせ、ブリ大根、青菜としらすのおろし和え、炊き込みご飯など。こんなおかずが出たのでは飲まずにはいられないお馴染みの泥酔メンバーは、持ち込んだ地酒を取り出し早くも異次元の宴会の様相…。ちなみに、フリードリンクコースなので持ち込んでもホテル側に迷惑はかかりません。
しばし歓談の後、本会会員であり
ユーチューバーでもある小松伸久氏
のミニコンサート。長渕剛の「巡恋歌」を皮切りに、ものまねっぽく松山千春の「恋」、再び長渕剛の「
乾杯
」と、間にトークも交えてあっという間の20分。
伸びのある澄んだ歌声に会場の参加者は皆魅了され喝采の嵐…。アンコールには細川たかしの「望郷じょんから」を披露。実は小松氏、演歌がお得意なんだとか。
宴が盛り上がったところで豪華景品が当たる抽選会に突入。今回はビンゴゲームを絡めて楽しさも倍増。リーチだ!ビンゴだ!と飛び交う声の中、見事景品をゲットされた方、大変おめでとうございます!!
予定されていた参加者からの一人一言は抽選会が長引いてしまったため見送り。残り時間で料理と飲み物を次々と片付け、加えて女子連はデザートのチョコレートケーキを必要以上にたいらげ、最後にMC役の報告者の閉会宣言で2時間に渡るプログラムは終了となりました。
ご参加の皆さん、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。きっと楽しんでいただけたのではないでしょうか。
<あいさつする高橋会長|歌っている小松氏|会場の様子>
本会会員の小池トキ子さんが、令和4年10月31日の仙台市亀岡老人福祉センター設置55周年記念式典において、大友喜博センター長より表彰されました。
あん摩マッサージ指圧師として、マッサージ体験教室の講師を長年担当された功績を認められたものです。誠におめでとうございます。
なお、仙台市亀岡老人福祉センターにおけるマッサージ体験教室は、令和5年3月末日で終了いたします。長い間お疲れ様でした。
<感謝状を持つ小池さん>
先に行なわれた「ウェルフェアアート展2022(仙台市障害者による書道・写真・絵画コンテスト)」において、金賞を受賞されていた本会会員の織田信一さんが、「第37回障害者による書道・写真全国コンテスト(写真部門)」で見事入賞されました。
公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会炭谷茂会長より賞状が贈られました。誠におめでとうございます。
<贈られた賞状>
<入賞した織田さんの作品「定義(じょうぎ)の秋」>
令和4年11月27日、エル・パーク仙台調理室において、料理教室を開催しました。
講師に浅野ゆか先生をお迎えし、簡単クリスマスメニューと題して、煮込みハンバーグ・りんごドレッシングのサラダ・チョコプリン・にんじんピラフの4品を作りました。
ハンバーグは玉ねぎも炒めず、生地を混ぜて成型後、野菜と一緒に煮込むだけ。にんじんピラフは米を炒めることなく、すりおろしたにんじんと一緒に炊飯器で炊くだけ。
チョコレートプリンは、温めた牛乳にチューブに入ったチョコレートソースとゼラチンを混ぜるだけ。どれをとっても、手順さえ覚えてしまえば簡単にできるものばかりでした。
テーブルの上にクリスマスカラーのナプキンを敷き、出来上がったばかりの料理を並べ美味しく頂きました。持ち寄ったプレゼントを交換した後、ゲームをして楽しい時間を過ごしました。
新型コロナ感染がピークを迎え、それでも開催できたことは、皆様のご協力あってのことと思います。ありがとうございました。
<作業の様子→出来上がった料理→試食中>
私たちが日ごろからお世話になっている、仙台音訳の会の音訳ボランティア・志茂恭子さんが秋の褒章で「緑綬褒章」を受章されました。
これまで30年以上、数えきれないほどの音訳を担当され、また、その活動を続けながら、仙台市朗読奉仕員養成講座の講師を長年務めるなど、後輩の育成にも取り組んでこられました。素晴らしいその功績に敬意を表したいと思います。
志茂さんは「大事にするのは情報を客観的に伝える姿勢。障害者が健常者と同じ量の情報に接し、必要なものを選択できる環境を整えたい」と語ってくれました。
昨年の仙台市視障協文化祭で披露していただいた、朗読劇「おこんじょうるり」は、会員の記憶に強く残るものになっています。
これからも音訳活動を通して、視覚障害者の情報保障と、文化の向上に寄与していただければと思います。益々のご活躍をお祈りしております。誠におめでとうございました。
<定例会の席上での志茂さん|志茂さんを囲む音訳の会のメンバー>
11月13日(日)に、仙台市視覚障害者ランニングクラブ主催のランニング教室が開催されました。この教室は、毎年この時期に仙台市視覚障害者福祉協会の支援を受けて開催されている行事です。
参加者は視覚障害者11名、伴走者8名で、午前9時から約1時間半に渡り行われました。主催者側で伴走ロープを用意し、視覚障害ランナーと伴走者がペアとなり、思い思いのペースで、台原森林公園内を走ったり歩いたりしながら、自然の空気に触れて楽しいひと時を過ごしました。
今回は、伴走に使用するロープの長さ・太さの違った、様々な種類のロープが準備され、参加者はいろいろなロープの感触を体験できたようです。私も、普段使用しているロープよりも長いもの、細いものを使って伴走していただきました。
ロープの微妙な長さ、太さによって、走る感覚が異なることを認識することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。長いロープは腕振りがスムーズにできる一方、伴走者との距離が離れる場面もあり、より信頼関係が必要になるのではないかという感想を持ちました。
穏やかな晴天の下、参加された方々は、それぞれ楽しい時間を過ごすことができたようすで、また大変勉強にもなったと思います。お疲れ様でした。
<スタート時の様子|参加メンバーの皆さん>
10月10日(月・祝)仙台市シルバーセンターを会場に、令和4年度第58回文化祭が、会員・ボランティア含め40名の参加者で開催されました。
開会行事では長年のボランティア活動に対し、仙台音訳の会の猪飼とみ子様、山中久美子様、点訳奉仕3・6会の金岡祥子様、月井百合子様に感謝状が贈られました。
午前の講演では、ラジオ・テレビにも出演されている、みやぎシルバーネット代表の千葉雅俊氏を講師に迎え、「楽しく年を重ねるヒント、情報誌の発行を通して見えたこと」をテーマにお話しいただきました。
家計管理、住まいの管理、相続対策、認知症対策など、読者アンケートに寄せられたアドバイスや注意点などを川柳やエピソードを交えながら、ときに楽しく、ときに切なく紹介していただきました。
年を重ねてからは、友達・趣味・健康など大切にしていることを充実させることが重要ですというアドバイスには、皆さん一様にうなずかれていたようです。
身につまされることも多く、笑ったり、しんみりしたりと、感情が動かされる時間でした。
午後は一変して芸術を鑑賞する時間。鎌倉彫作家の星芳明(ほうめい)氏を講師に迎え、作品に触れながら、その作品への思いや、その形の意味についてお話をいただきました。
鎌倉彫は桂や朴木などを彫って漆を塗った美術工芸品で、800年前の鎌倉時代を期限とし、香を収納する香合や茶道具、仏具などから、現在では皿やお盆などの日用品、インテリアと身近な製品まであり、長く彫りと塗りの技術を高め続けている伝統工芸品なのだそう。
この日は12作品を紹介いただき、40cm近いお盆や大皿、25cm四方の茶道具を入れる箱、お菓子を入れる小さい器や茶たくなど、それぞれに触れてその感触を味わいました。
印象に残ったのは、横48cm縦33cmあり、中央に朱塗りの日本地図が彫られ周りを津波が覆っている「長方盆津波」という作品。これを部屋に飾り悦に入っている自分を想像して、ニヤニヤしていた私です。
実りの秋にふさわしく、午前・午後を通してとても学びのあった一日でした。
<橋会長と表彰者の皆さん|講演する千葉雅俊氏>
<作品の解説をする星芳明氏とその作品群>
令和4年9月25日(日)、今年度女性部行事第二弾として、八木山動物公園へ付き添い含め20名で行ってきました。前日まで雨が降る天候から一変、秋晴れの晴天に恵まれ、三連休最終日とも重なって、幼い子供連れファミリーで大変混雑していました。
ヤギと羊のふれあい体験では、東屋で休んでいる以外は触れてもよいですが、角に気を付けてと説明を受け、放し飼いになっている柵に入って背中に触れたり、ヤギの鬚に触ったりして、皆さん思い思いに触れ合っていました。
お昼は一番人気のシロクマプレート。ハンバーグの上に肉球足型チーズが乗り、ごはんがシロクマの顔になっているなど、どこから食べようかと迷う可愛いランチに大人でも嬉しくなりました。
午後からは園内の動物を1時間ほど見て歩きました。急な斜面と強い日差しで皆さん疲れ気味でしたが、予約していた学習プログラム時間が迫っていたこともあり、慌てての移動でご負担をおかけしてしまいました。
感染対策を行なって会議室に入り、二人の飼育員さんから剥製標本を使って動物の習性や特徴について説明していただきました。毛並みや爪、尻尾の違いなど、実際に手で触れさせていただき、大変貴重な経験ができました。点字の資料もご用意いただきありがとうございました。
コロナ禍で久しぶりの外出だったため、次の日は筋肉痛になった参加者の方もいらしたとか。ご参加の皆さんそれぞれに、楽しい思い出になっていましたら幸いです。ご協力いただきましたすべての方に感謝いたします。
<ヤギと触れ合う様子|参加者の皆さん>
3年振りに行なわれた野外訓練会。今回は名取市閖上にある商業施設「かわまちてらす閖上」と、名取川を挟んで対岸に位置し天然温泉が湧く複合施設「アクアイグニス仙台」を訪ねました。
9月17日午前10時、貸し切りバスで福祉プラザを出発。
最初の目的地はかわまちてらす閖上。土曜日と連休の初日が重なったためか、閖上に近づくにつれて道路は渋滞。予定より15分ほど遅れて到着。
2019年にオープンしたこの施設は、閖上大橋近くの名取川の土手沿いにあり、木造の長屋風建物3棟に多くの飲食店や海産物・農産品、和洋スイーツの店などが軒を連ねています。 「かわまちてらす」の名前には、生まれ変わった閖上のまちを照らし、川辺の憩いのテラスとなるよう、願いが込められているとのことです。
閖上港にもほど近く河口から海まで臨める絶好のロケーション。
爽やかな風を感じながら土手や河川敷を散策するもよし、周遊船に乗って川面を漂うもよし、お好みの飲食店を巡る食べ歩きもよし。
出かけると飲まずにはいられない某参加者たちは、さっそくアルコールと肴を買い求め、オープンテラスで小宴会を始めていました。
飲食店は価格も手ごろ、ボリュームあり、美味しいと3拍子揃いです。
午後0時過ぎ、次の目的地若林区藤塚にあるアクアイグニス仙台に到着。かわまちてらす閖上からは車で10分ほどの距離。
アクアイグニス仙台は、今年4月にオープンした広大な敷地に7棟の建物が建つ話題の複合施設。
その中でも知る人ぞ知る有名なシェフが監修するイタリアン、スイーツやベーカリー、和食のレストランはどれも人気のスポット。それだけに値段もお高め。
それに、こちらも話題、東北初出店の「猿田彦珈琲」。コーヒー好きな向きには、一度は訪れてみたいお店なのではないでしょうか。
そして温泉施設「藤塚の湯」。
地下1000mから湧き出たお湯は滑らかでしっとりとした肌触り。露天風呂もあり潮風を感じながらゆったりとした気分を味わえます。
お買い物をしたい方には県内地場産品を販売しているマルシェ。新鮮な野菜や果物など、様々な食材や加工品がお求めやすい価格で揃っています。オリジナルの日本酒もありました。
参加者の皆さんは三々五々。どこで何をされていたのか全く把握できませんでしたが、きっとそれぞれに楽しまれていたことと思います。
さて、出先でどうしても飲んでしまうあのグループはどうなったのでしょう?
いました・いました。藤塚の湯が入っている建物の屋上展望台で、かわまちてらすで買った昼食と、360度見渡せるパノラマを肴にまたぞろ小宴会。
まったく、酒好きな面々には際限がありません…。
定刻にアクアイグニスを出発し、予定通り午後3時に福祉プラザに到着して解散。今年の野外訓練会は無事終了しました。どこが訓練?なんてことは言いっこなし。復興した沿岸エリアの風を体感できた一日でした。
<かわまちてらす・アクアイグニスの外観とそれぞれの場所での一コマ>
9月4日(日)に、青年部社会生活教室の一環としてバリアフリー調査研修会を行いました。今回は、宮城県庁やわだゆうこ眼科クリニックの周辺を歩き、段差がわかりづらい階段や歩きにくい道などを確認しました。
皆で歩いていると、上りと下りが並んでいるエスカレーターの左右配置、進行方向を示す矢印の位置や色など、多くのことに気づき、どのようになっているとより認識しやすく歩きやすいのか話し合うことができました。
日曜日ということもあり、歩行者が少なかったり、道に置いてある看板が無かったりなど、平日とは状況が異なっていましたが、普段は時間をかけて確認することがあまりないので実施できてよかったと思います。
参加した方々が、どんな場所や状況で見えにくさを感じるかを共有することができ、有意義な研修会でした。
<歩きにくい道と段差がわかりづらい階段を確認する参加者>
令和4年8月28日(日)、元気フィールド仙台(宮城野体育館)において、仙台市および仙台市障害者福祉協会主催による「第29回仙台市身体障害者家族ぐるみ運動会」が開催されました。
今年の参加者はおよそ120名。開会行事の後、参加者代表が力強い選手宣誓を行ない、入念な準備体操を済ませてから各区に分かれてさっそく競技開始。
フリスビーを的の輪に通す「フライングディスク」、A4用紙を切れないように裂いて長さを競う「紙ちぎり紙のばし」、的になったボールに他のボールを近づける「投げっチャ」、そしておなじみの「玉入れ」に「ゲートボール百発百中」、全員参加の「パン掴み競争」の6競技が行われ、ここ数年優勝を続けている泉区が着々と加点して今年も優勝!
奮闘及ばず2位以下に甘んじた他4区の選手たちが涙を流して悔しがっていたのか、あるいは諦めムードで自嘲的な笑みを浮かべていたのか、それとも来季のリベンジを誓い拳を固めていたのか、見えない私には知る由もないのですが、とにかく今年も恒例の大イベントは参加者の悲喜こもごもを織り込んで無事に終了しました。
コロナ禍継続中のため午前のみの短縮開催とはなりましたが、勝敗に関係なく楽しいひと時を過ごせました。運営に携わったスタッフ・ボランティアの方々に感謝申し上げます。
<宣誓する選手代表|フリスビーを持ち構える選手>
6月4日(土)福祉プラザ第1研修室において、女性部社会生活教室「ブラインドメイク講話」を、星陵眼科院長の山封草謳カを講師にお迎えして開催しました。
山武謳カは東北大でロービジョン外来も担当され、見えない見えにくい患者に笑顔になってもらえるようにと、子育ての一番大変な時期に、日本ケアメイク協会化粧訓練士の資格を取得され、視覚障害女性に寄り添ってくださっています。
今回の講話では、まず日々の生活で大変役に立つ、美肌づくりの正しい洗顔方法を実際に洗うのと同様に手でまねて教わりました。
続いて、鏡も道具も使わずに自分の指だけで塗るメイク方法「ブラインドメイク」と、視覚障害者が考案した、口紅やアイメイクが時計の配列になっていて使いやすいユニバーサルパレットの紹介があり、そのパレットを使ってすでにレッスンを受講されている方に、口紅とアイメイクの実演を披露していただきました。
その後、実際に口紅を小指で塗る体験も一人一人に丁寧に教えていただき、緊張していた皆さんも、いつしかにこやかな楽しい笑顔に変っていました。早くマスクを外して、赤い口紅でお出かけしたいですね。
山武謳カ、貴重なご講話本当に有難うございました。そしてお手伝いいただきました皆さん、ご参加の皆さん、ありがとうございました。
<山ア先生の講話の様子|受講者が化粧道具を体験している様子>
本会副会長の色川隆雄さんが、第75回全国視覚障害者福祉大会(名古屋大会)において、長年の功績を認められ、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合会長より「礎賞」を受賞されました。
誠におめでとうございます。今後一層のご活躍をお祈り申し上げます。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を考慮し、式典での授与は一部の代表者のみとなりました。
<感謝状を持つ色川副会長>
令和4年3月13日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、今年度最後の社会生活教室として青年部主催の「簡単料理教室」を行いました。
普段、あまり台所に立たない男性にも、火を使わずに手軽に作れるおつまみ系料理の調理実習がコンセプトです。
今回は「豚こまともやしのレンジ蒸し」、「わかめとカニカマのしょうが酢和え」、「ピーマンの塩昆布和え」の3品を作りました。
いずれも、食材の処理に手間がかからず、短時間で調理できるので、まさに「簡単料理」のネーミング通り、手軽に取り組める両備ばかりでした。
出来上がった後は、お楽しみの試食タイムです。参加メンバーとサポートメンバーが番外編で作った料理も加わって品数がグンと増え、豪華な食卓になりました。
コロナ禍で人数が少なかったものの、美味しい料理をいただいて皆大満足。ごちそうさまでした!
令和4年2月20日(日曜日)、福祉プラザにおいて、女性部社会生活教室の第4回目になる「アロマ教室」を、全日本環境協会アロマセラピストの伊藤久美先生を講師にお迎えして実施しました。
当日は、8種類のアロマオイルの中から2種類をブレンドしました。8種類の香りをかぎわけているうちに、どれとどれを混合してよいのか、皆さん悩まれていたようですが、それぞれにお気に入りの香りを見付けられたようです。
爽やかな甘い香り、酸っぱい香り、薬草のような香り、木材のような香り、濃厚な甘さの香りなど、様々な香りと出会うことができました。マスク表面や洋服などに2・3滴振りかけて楽しむことにしましょう。
付き添いの方々にはお手伝いをしていただきましてありがとうございました。ご参加いただいた皆様、大変お世話になりました。本年度の女性部の行事も、滞りなく無事に終了できたことに心より感謝申し上げます。
令和3年12月5日(日)、仙台市福祉プラザで行われた「福祉まつり・ウェルフェア2021(障害者週間記念式典)」の席上、本会会員の織田信一(のぶかず)さんが郡和子仙台市長から表彰されました。
織田さんは先に行われたウェルフェアアート展2021(仙台市障害者による書道・写真・絵画コンテスト)写真の部において金賞を受賞されていました。
誠におめでとうございます。