活動紹介

第21回全日本視覚障害者ボウリング選手権大会参加報告

9月21日(土)・22日(日)に東京都港区にあるポートボウルにおいて、選手・役員・ボランティア・健常者のナショナルメンバー(全日本ボウリング協会推薦)男女10名を含む90名ほどが参加し開催されました。

今大会は、視力により3クラスに分かれ、男女混合とし、1ゲームにつき、女子選手に10点のハンディを付けて、1日目は、個人戦の予選6ゲームと各クラスそれぞれ上位4名による決勝トーナメント。2日目は、インクルーシブチーム戦の予選と上位4チームによる決勝トーナメントが行われました。

以下、仙台から参加した選手の競技結果です。
B2クラス(弱視の部)に大沼光雄選手が出場する予定でしたが、大会当日体調不良のため棄権しました。
B1クラス(全盲の部)に谷口光春選手が個人戦のみに出場しました。
予選を2位で通過し、決勝トーナメントに進出。初戦は、東京の選手との対戦。9フレームまでリードされましたが、最終フレーム1投目にストライクをとり、逆転で優勝戦に勝ち上がりました。
優勝戦は、福岡の選手との対戦。3フレーム時点でリードし、その後も点差を拡げ、9フレームで勝利を確定させ、3年連続4度目の優勝となりました。

仙台チームとして残念なことも有りましたが、この経験をいかし、今後もがんばりますので、皆様のお力添えとご協力をよろしくお願いいたします。

報告:谷口

首にメダルをかけて正面を向いた谷口さん 「第21回全日本視覚障害者ボウリング選手権大会個人戦B1クラス優勝、2024.9.21」と表面に白文字で書かれた優勝メダル
<優勝メダルを首にかけた谷口さん>

タンデム自転車体験会実施報告

女性部社会生活教室第3弾として、9月16日(月・祝日)、名取市サイクルスポーツセンターを会場にタンデム自転車体験会を開催しました。

当日は朝から雨が降り、体験会は中止、温泉入浴だけになるのではと心配しながら仙台駅ステンドグラス前に集合。JRに乗車し仙台駅から4駅で名取駅で下車、バスに乗り換え約20分で目的地に到着しました。
いつの間にか雨も上がり、曇天ながら暑くも寒くもなく、絶好のサイクリング日和になりました。

講師の方からレクチャーを受けた後、サドルの位置を触って確認。前に座ったパイロットが操縦してくれるので安心とは思いつつ、後ろに乗るとふらふらしてちょっと怖い。
でも、ペダルを精一杯こいでスピードに乗ると、緊張のせいで入っていた力も徐々に抜けて、松林から吹いてくる風を感じ、海の波音が聞こえてくるようになりました。
「運河を挟んで閖上朝市が見えますよ」など、景色の説明もしてくださり、あっという間の1.6キロ、1周10数分でしたが楽しく走行できました。中には4キロに挑戦した方もいました。

もっと長い時間乗りたかった方もいらしたようですが、パイロットが3人で参加者が11人、レンタル時間は1時間だけだったので、これが精一杯だったと思います。
順番を待っている間はおもしろ自転車コーナーを見学しました。珍しい乗り物がたくさんあって大人でも楽しめました。

お昼を食べた後、地下1200メートルから湧いている温泉に入り疲労回復、心も体もリフレッシュできました。参加者からは、「体験型のイベントは楽しい」、「自転車に乗れるし、お風呂にも入れるので、また来たい」などの喜びの声がありました。

宮城サイクリング協会の森様、名取市サイクルスポーツの大蔵様、スタッフの方々、大変お世話になりました。ご迷惑をおかけした部分もあったかとは思いますが、次の機会がありましたら、またどうぞよろしくお願いいたします。参加いただきました皆さん、ありがとうございました。

報告:千葉

2人乗りタンデムで走行中、車体の前後に荷物入れ籠が付いている スタート前のペアと準備中のペア 3人乗りタンデムで走行中、車体の前後に籠はない
<2人乗り・3人乗りタンデム自転車で走行・乗車の様子>

第70回記念全国視覚障害女性研修大会(中国・四国ブロック香川大会)参加報告

9月4日(水)〜5日(木)に香川県県民ホール「レクザムホール」、JRホテルクレメント高松を会場に行われた「第70回記念全国視覚障害女性研修大会(中国・四国ブロック香川大会)に参加してまいりました。
当日は懸念された台風10号の影響もなく、晴天のもと、青く光る瀬戸内海を一望できる会場が私たちを迎えてくれました。

1日目は全国代表者会議があり、昨年度の事業報告や会計報告などの事務連絡、各ブロックからの提出議題について話し合われました。
午後の研修会ではレポート発表として、「わたしたちの日常生活のひと工夫」のテーマで6人のスピーチがあり、地域の方とのかかわり方、健康であるための秘訣、ICTの活用など、日視連竹下会長の講評もはさんで有意義な時間となりました。

続く講演は、毛利公一氏による「夢をかなえる挑壁志向」でした。現在40代の毛利氏は、20代の時に海外留学していた際、海水浴中に大けがをして、一生寝たきりの生活になると医者に言われたそうです。
それでも、自らを奮い立たせ、ベッドのような車いすを使って自由な生活を取り戻しました。周りからは無理だと思われたことも、時には人の力を借りながら、様々な困難を乗り越えました。
そして、社会福祉法人の就労支援事業所を立ち上げ、東京オリンピックの聖火ランナーも務め、次々と目標や夢を実現していきました。
私たちも視覚にハンディはありますが、もっと出来る事があるような気持ちにさせられる素晴らしい講演でした。

2日目の大会は、徳島県女性部長の開会宣言で始まり、来賓の香川県知事・高松市長の挨拶の後、日視連竹下会長の挨拶がありました。

竹下会長は、
これからの新しい時代は男性が主導権を握っていても何も変わらない。女性も人口の半分を占めているのだから、女性が中心になる必要がある。
パリパラリンピックで感じたことは、アスリートは中途視覚障害者が大半を占めているようだ。視覚障害児も早い時期からブラインドスポーツに接する機会が必要なのではないか。スポーツにより健康を維持・増進し、自己実現を図り、社会参加にもつながることを広く周知していきたい。
これから活動していく上で、社会の変化に対応できる発想の転換を行い、それを形にしていきたい。
と述べられました。
大会宣言・決議朗読の後、最後に阿部女性協議会会長から、
昨年から電話での視覚障害女性相談が始まり、困難を抱える視覚障害女性一人一人のニーズに合わせ、本人の立場に寄り添った支援に努めています。
セルフレジの普及等で新たなバリアが生じるなど、問題は山積していますが、この研修大会で視覚障害女性のよりよい未来を築くための学びを共有できたことが、バリアのない平等な社会に近づくための一歩となることを信じています。
との力強い言葉があり閉会となりました。
このような素晴らしい大会に参加させていただきまして、ありがとうございました。来年の大会は9月3日から新潟で行われます。
以下、大会決議です。
一、食品の賞味期限・消費期限の記載は、視覚障害者にもわかりやすいように、文字を大きくすることを要望する。
一、視覚障害者が使いやすい音声ガイドによる操作のサポートを備えたセルフレジやタッチパネル、ATMの普及とともに、人的サポートによる声かけの徹底、加えて有人レジを残すことを要望する。
一、鉄道駅や銀行の有人窓口を残すことを要望する。
一、テレビ放送におけるニュース速報の音声読み上げ、外国語の日本語吹き替え、字幕の文字拡大と時間延長を要望する。
一、視覚障害者単独でもスムーズに医療機関での検査や治療が受けられるよう要望する。
一、視覚障害者がマイナ保険証を使うに当たり、使い方の説明と操作するための対処法の周知を合理的配慮の提供として要望する。
一、視覚障害女性が犯罪から自分の身を守るためのツールを開発し、日常生活用具給付品目として追加するよう要望する。
一、地域間格差なく子育て支援が受けられるよう要望する。
一、商業施設・医療機関・金融機関等における視覚障害者理解の啓発推進を要望する。
一、災害時の情報伝達・避難・誘導・避難所生活等に関し、視覚障害者のための具体的な方策及びハザードマップのアクセシビリティを確保することを要望する。
一、最低限の文化的生活を保障するために障害基礎年金の増額を要望する。

報告:千葉

女性部長・青年部長に感謝状贈呈される!

令和6年8月30日(金)、トークネットホール仙台(仙台市民会館)において開催された「第59回仙台市社会福祉大会」の席上で、本会女性部長の千葉美由貴さんが更生援護功労者として、また、青年部長の庄司知能さんが自立構成者として、仙台市障害者福祉協会の阿部一彦会長より感謝状を贈呈されました。誠におめでとうございます。

更生援護功労者は、多年にわたり組織の拡充・運営に努力し、障害者福祉の発展に貢献された方、自立更生者は、障害を克服し、自立更生して他の模範となる方が対象となるものです。お二人の今後ますますのご活躍に期待しています。

報告:事務局

第59回仙台市社会福祉大会の立て看板の横で感謝状を掲げる千葉女性部長 第59回仙台市社会福祉大会の立て看板の横で感謝状を掲げる庄司青年部長
<感謝状を掲げる千葉女性部長と庄司青年部長>

第31回家族ぐるみ運動会参加レポート

令和6年8月25日(日)、元気フィールド仙台(宮城野体育館)において、仙台市および仙台市障害者福祉協会主催による「第31回仙台市身体障害者家族ぐるみ運動会」が開催された。

今年の参加者はスタッフ含め100数名(うち選手はその半数)。何が影響したのか例年よりは2割近く参加者が少ないようだ。選手が10名にも満たない区も散見される。というわけで、太白区在住の私なのだが、助っ人(?)として人数の少ない青葉区チームで参加することになった。

開会行事、選手代表による宣誓の後、準備体操で身体をほぐしてから各区に分かれてさっそく競技開始。
初戦のフライングディスクは出番なし。2戦目の紙ちぎり・紙のばしで出番が来た。
A4用紙を2分間で切らずにどこまで長くちぎれるかを競う競技。当然「早く細く長く」が勝利の鉄則だが、不器用な私は「遅く太く短く」に終始し、結果はわずか80cm。おそらく最低の成績だろう。

続いて「ボッチャ」ならぬ「投げっチャ」にも参戦。ボッチャとどこが違うのかわからないが、2球投げて的玉にも近づかず、エリアにも入らずでこれまた惨敗。
続く「ゲートボール(百発百中)」は、百発無中になることが目に見えていたので見送り。
加点なし全員参加の「パン掴み競争」を経て、最終競技の「玉入れ」に突入。
ここでも24玉投げて籠に入ったのはたったの1玉。またまたポンコツぶりをいかんなく発揮。助っ人どころか青葉区大不振の元凶になってしまった。

最終結果は、昨年同様に玉入れで見事な逆転劇を演じた若林区が優勝して2連覇を達成。青葉区同様選手は少ないのだが、きっと精鋭ぞろいなのだろう。それに、点数が倍になる玉入れに注力するあたりは緻密な戦略も練られているに違いない。
2位は惜しくも逆転されてしまった優勝常連の泉区。3位は一番選手が少なかった宮城野区が健闘。そして人数の多さが裏目に出たのか太白区が4位、そしてそして最下位に青葉区。

参加することに意義があると慰めてみても若干の悔しさが残る。さて、来年はどうする?
再び青葉区に入って雪辱を果たすか。それとも、人の多い地元の太白区でおとなしく応援に励むか。あるいは、こっそり若林区に忍び込んで内部崩壊を謀るか。
パン掴みでゲットしたアンパンをかじりながら、現実的なリベンジを画策する私なのだった。

報告:鴫原

床に置かれた籠に玉を投げる男性参加者、隣にサポートするヘルパーさん 輪の中に向かってフライングディスクを投げている女性参加者
<玉入れ競技とフライングディスク競技の様子>

女性部料理教室実施報告

8月11日(日)、仙台市福祉プラザ9階調理実習室において、第2回女性部社会生活教室として、栄養士の奥山ひろみ先生を講師に迎え、「夏野菜で簡単イタリアン」と題した料理教室を開催しました。
当日は8名の参加者とヘルパー、事務局の光田さん、仙台音訳の会から耳なじみのある方3名のご協力をいただき、優雅な教室となりました。

餃子の皮を利用したピザは、フライパンで4分焼くだけですが、トッピングの違いで4種類にも変身。中でもマヨ醤油味のネギしらすは、具材の相性が良く癖になる美味しさでした。また、あんと餅をはさんだ甘いタイプもあり、バラエティーに富んだピザを楽しめました。

トマトをくりぬいて器にしたサラダは、アボカド、きゅうり、エビをヨーグルトマヨで味付けしたものを中に詰め、とても凝っていておしゃれ!器になったトマトも、隠し包丁で切り込みを入れてあるので食べやすく、気配り技ありのサラダでした。

ガスパチョ風トマトスープは、サラダでトマトをくりぬいた不要な部分を、無駄にならないように活用した冷静スープ。きゅうりと玉ねぎをみじん切りした野菜と、浮べたクラッカーがパリポり、新感覚のスープでした。

デザートには、「アガー」という耳慣れない食材を使ったプルプルみかんゼリー。食感は寒天とゼラチンの間のようなプルっとしてなめらか。常温で固まるのでお弁当にも入れられるそうです。ただ、火にかける前に丁寧にグラニュー糖を水に溶かさないと、だまになりやすいので注意。でも、私以外の方が担当したので上手に出来ました。

このほかにも沢山の果物などの差し入れがあり、講師や助手の方々には大変親切に対応いただき、感謝の気持ちで心もお腹も満腹になりました。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。奥山先生、ぜひ来年もよろしくお願いいたします。

報告:千葉

完成した料理を前にピースサインを作る講師と参加者 テーブルに並ぶ餃子の皮で作ったピザ、トマトカップサラダ、ガスパチョ風トマトスープ、プルプルフルーツゼリー 試食前に楽しそうな参加者たち
<カメラ目線でにこやかな講師と参加者|完成した料理>

「あしらせ体験会」実施報告

令和6年8月3日(土)、仙台市福祉プラザ7階創作室及び周辺歩道において、今年度第2回青年部主催の社会生活教室として「あしらせ体験会」を実施しました。参加者は10名(うちサポーター1名)でした。
今回は、株式会社Ashiraseから稲葉氏を講師にお招きし、行き先を「あしにしらせ」てくれるデバイス『あしらせ』を参加者全員で体験しました。

最初に、講師から開発の動機、これまでの歩み、機能の説明を受け、次のステップでいざ体験!!
<ステップ1>靴に機器を装着
左右両方の靴の内部(小指側)に、振動する機器を装着します。
振動するのは、足の甲、くるぶしの横、かかとの左右3箇所ずつです。
<ステップ2>スマホのアプリ「あしらせ」に目的地を入力
目的地を入力すると、視覚障害者が歩きやすいルートを選択してくれます。
その他、アプリではAI機能により情報の検索も簡単にできます。
<ステップ3>目的地まで足への振動で案内
足に伝わる振動に従い、ウォーキング
進む方向により、前は足の甲、後ろはかかと、右は右くるぶしの横、左は左くるぶしの横が各々振動します。目的地に到着すると、6箇所すべてが振動し案内終了です。

実際に体験すると、振動に従って歩くだけで、目的地に到着。振動によるスムーズな誘導は驚きでした。
注意点としては、あしらせは誘導してくれるだけで、安全を確保してくれるわけではないので、普段と同じように、白杖等での安全確認は必要になります。
参加者からは、「使いこなせれば、外出に不安がなくなる。」との感動の声もありました。

今回も、最新の機器を体験することができ、非常に有意義な一日になりました。ありがとうございました。参加いただいた皆さん、お疲れさまでした。

報告:庄司

靴に装着する小型の端末を確認する男性参加者 白杖を持って歩く男性参加者とスマホアプリを確認するサポーター 講師と一緒に歩く男性参加者
<説明を聞き端末に触れる参加者|実際に歩道を歩く様子>

「簡単料理教室」実施報告

令和6年7月15日(月)、仙台市福祉プラザ9階調理実習室において、今年度最初の青年部主催の社会生活教室として「簡単料理教室」を実施しました。参加者は9名(うちサポーター2名)でした。

毎年実施している本教室では、「普段、あまり料理を作らない男性にも簡単にできる調理」をコンセプトにおつまみ系の料理づくりに挑戦しています。今回の料理は、
・なすとワカメのしょうが和え
・オクラとワカメのポン酢和え
・もやしのナムル
・チリソース(魚肉ソーセージ)
の4品でした。

調理は、洗ったり、包丁で切ったり、混ぜたりという非常に簡単なものでしたが、前回から全く成長が見られない私は、今回も四苦八苦。包丁の持ち方から手取り足取りサポーターさんのご指導を受けてなんとか完成にこぎつけました。
私以外の皆さんはといえば、料理が得意な方、そうでもない方(食べる専門の方?)と様々なようでしたが、今回初参加の女性部長をはじめ、皆さんワイワイガヤガヤ楽しそうに取り組んでいました。

さて、お待ちかねの試食タイムです。今回も私が作っても安定のおいしさ、お酒が進みます。サポーターさんから差し入れもいただき、やはり今回も宴会に移行しました。
参加いただいた皆さん、ありがとうございました。そしてご馳走様でした。今回も楽しい時間を過ごさせていただきました。

報告:庄司

女性サポーターから指導を受ける男性参加者 出来上がった料理を前に達成感を滲ませる参加者のツーショット 「これ、けっこう、いける!」感の男性参加者
<指導を受ける参加者|出来上がった料理|試食する参加者>

令和6年度仙台市障害者福祉大会における活動報告

令和6年7月2日(火)、仙台市福祉プラザ1階プラザホールにおいて、令和6年度仙台市障害者福祉大会が開催されました。
毎年この大会では、社会福祉法人仙台市障害者福祉協会に加盟する各団体が、それぞれの活動内容を報告する場となっています。
本会からは色川副会長が出席し、以下の内容で発表しました。

コロナ禍で数年間思うような活動ができませんでしたが、昨年度はほぼ例年並みに行事を行うことができました。
昨今、当会においても「会員の高齢化と減少」という問題に直面しております。
組織の強化と障害者福祉の向上をめざし、次の事項を活動方針に掲げて活動しております。

@視覚障害者への差別をなくし、障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会を実現するために視覚障害当事者と行政との相談体制を整える。
A防災意識を高め、減災対策のための啓発活動や研修等を企画し実施する。
B組織の拡大のために、視覚に障害があり、まだ当会に加入していない方への加入を促進する。特に青年層の会員発掘に取り組む。
C視覚障害者の社会参加のために、仙台市民と仙塩地区を中心とする地域社会への理解を求める活動を促進する。(点字ブロック、バリアフリーを前提としたまちづくりへの提言等)
D視覚障害者への情報保障と安全な移動を実現するために、仙台市を中心とする自治体に対する要望を行う。(音響信号機やエスコートゾーン、駅ホームへの可動柵やホームドアの設置、使いやすいスポーツ施設、高齢者施設、ニーズに対応した日常生活用具の追加・増設等)
E弱視者(多様な見え方)が安全で安心できる生活環境を整えるための諸活動を行う。(トイレ等の識別しやすいサインや、階段段鼻への蛍光テープの貼付等)
F共生社会を目指すために、小・中学生に対する福祉学習等、視覚障害者の理解啓発に努める。
<主な事業と活動として>
1.当会が独自に計画・実施する事業
 @視覚障害老人ホームを慰問してのマッサージ奉仕
 A野外訓練会
 B文化祭
 C年忘れ交流会(または新春交流会)
 D女子会ティータイム
 Eパソコンステップアップ講座
2.仙台市や仙台市議会等からの受託業務
@点字並びに音声情報誌の製作と発送
A「市政だより」「市議会だより」の音声版の製作と発送
B「ふれあいガイド」、「ごみの分け方・出し方」の点字版、音声版の作成
C「防火広報」の音声版の作成と発送
D社会生活教室の計画と実施 など。
3.当会が加盟している日本視覚障害者団体連合、東北視覚障害者団体連合、仙台市障害者福祉協会及び自治体等が主催する行事や会議、意見交換会、福祉学習等への協力と参加。

これらに会員をはじめ、仙台音訳の会、点訳奉仕3・6会のご協力のもと活動しております。

報告:事務局

令和6年度仙台市障害者福祉大会の横看板 テーブル上のパソコンを見ながら発表する色川副会長
<福祉大会の横看板|活動発表の様子>

令和6年度野外訓練会報告

6月29日(土)、30日(日)、大和町の「七ツ森希望の家」において、令和6年度の野外訓練会を一泊で実施しました。
「七ツ森希望の家」は、障碍者専用の保養施設で、都会の喧騒から離れた場所でのんびりと過ごすことができて、とってもリーズナブルに利用できる施設です。

12時に仙台駅東口からバスで出発。「腹が減っては何とやら」で、まずは希望の家近くの和食処で昼食を取りました。
食事をすればアルコールはセットだと思っている面々は、ここでさっそく水代わりの一杯を平らげて上機嫌。他のメンバーも十分にくつろいだ後、再びバスに乗車して程なく目的地に到着です。

予定では、到着後周辺の散策を行うはずでしたが、どうやらそんな雰囲気ではない様子…。天気が良過ぎることを言い訳にして、野外活動はすんなり中止にし、別に計画していた模擬スイカ割を行いました。
スイカに見立てたビーチボールをボール紙の棒で思いっきりたたいてストレス発散。外した人はかえってストレスを貯めることになったかも…。ちなみに、本物のスイカは夕食時に美味しくいただきました。

夕食後は19時からカラオケ交流会。持ち寄ったアルコールとおつまみは「こんなに飲めるの?食べれるの?」状態で、さすがにお持ち帰り発生。「過ぎたるは及ばざるがごとし」。いや、ノンベは「過ぎても及ばざるよりはよし」か?
結局、飲めや歌えやにハプニングありで、最終組のお開きは日付を跨いだとのこと。私もその場にいたはずなのですが…。

翌朝は街中の騒々しいカラスの声ではなく、爽やかな野鳥の声でスッキリと目覚め、8時に朝食をいただき、10時からは最後のイベント「卓球バレー」の体験会。
「卓球バレー」は、1チーム6人のプレーヤーが一般の卓球台の左右のコートに分かれ、3回以内に相手コートに返球するという、6人制バレーボールのルールを卓球のコートに取り入れた面白い発想のゲーム。
プレーヤーは卓球台の周りに椅子を置き、左右の側面に2人ずつ、正面に2人の6人がネットを挟んで位置につき、およそ20cm×10cm×1cmの長方形の板製ラケットを片手で持ってSTT用の球をネットの下を通して撃ち合います。
団体戦なので、個人の力だけでなくチームワークが大切になることと、下半身の移動がないので、体力がさほど必要でないことが特徴でしょうか。けっこうエキサイトできて、またやってみたいと思わせる楽しいゲームです。

最後に、希望の家で昼食をいただき、スタッフに見送られながら帰途に就きました。14時に仙台駅東口に到着して解散、今年の野外訓練会も無事に終了しました。ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。

報告:鴫原

目隠しした女性が棒を振り上げビーチボールをたたこうとしている 卓球台を囲んだプレーヤー、ネットの下を玉が通過しようとしている 施設の玄関前でスタッフを交えて記念写真
<模擬スイカ割と卓球バレーの様子|皆さんで記念撮影>

「盲導犬体験会」実施報告

6月7日(金)の午後1時より、仙台市福祉プラザ7階創作室において、女子会ティータイムの行事として「盲導犬体験会」を行いました。
日本盲導犬協会仙台訓練センターから3頭の盲導犬と3名の指導員の方に来ていただき、1時間ほどの説明を受けた後、実際に盲導犬と一緒に福祉プラザの周辺を歩いてみました。

少し不安もありましたが、指導員の方から受け取ったハーネスを左手に持ってみると、イメージしていたものより握りやすく感じました。
福祉プラザの周辺をどう歩くかは自由だったので、横断歩道を渡ってみました。白状を持って歩くよりも安心感があって歩きやすいと思いました。

以下のことを学びました。
盲導犬の仕事中は目を合わせたり触れたり声をかけたりしてはいけないこと
ユーザーが適切な指示を出さないと盲導犬は動けないこと、
「Good」はユーザーと盲導犬の信頼関係を作るには最良の言葉であること

参加された方から以下の感想をいただきました。
Yさん:ハーネスを持って盲導犬と歩くのは初めてでした。
手から伝わってくる振動や、教えられた通りに一生懸命歩く姿、できたときちらっと私の方を見てどや顔をするなど、けなげでとてもお利口さんなんですね。いろいろな体験をさせてもらえるティータイムは、私にとって貴重な場所です。
Kさん:盲導犬の体験会とても良かったです。
大型犬に触れたことがなかったので少し心配でしたが、ワンちゃんに手を舐められても全然嫌でなく、可愛いなぁと思いました。一緒に歩いたり触れることができ、とても楽しい時間でした。いろんなお話も聞けて私も沢山学ぶことができました。

最後に、ご協力いただいた皆様に感謝を申し上げご報告といたします。ありがとうございました。

報告:高橋

ロビーで出発を待つ3名のスタッフと3頭の盲導犬
<訓練センタースタッフと待機する盲導犬>

チャリティー・マッサージ体験会実施報告

令和6年5月31日(金)、前回ご好評をいただいた館内職員の方を対象としたマッサージ体験会の第2弾を、福祉プラザ9階大広間で行いました。

今回は月末と重なり、お忙しい方も多かったためか、施術を受けられた方は前回には及びませんでした。それでも、7名の施術者で16名の方を施術することができました。

施術を受けられた方からは、「毎月行ってください」などのうれしい感想も聞かれました。今後の活動日程については検討してお知らせしたいと思います。

今回も、いただいた募金は能登半島地震被災者義援金として、日本視覚障害者団体連合を通じて被災地に送金いたします。ご協力いただきましてありがとうございました。

報告:佐藤

横向きや仰向けになって施術を受ける体験者と、施術する施術者
<会場でのマッサージ施術の様子>

「ジャバラケース作成講座」実施報告

5月12日(日)、福祉プラザ第4研修室において、令和6年度女性部第1回社会生活教室として「ジャバラケース作成講座」を行いました。
ジャバラケースは、通帳や障害者手帳、診察券、マイナンバーカードなど、身の周りのものを区別してひとまとめに出来る便利グッズです。

視覚障害があると手芸や工作は敬遠されがちですが、今回はアトリエHANA講師の鷲北英代先生にご相談し、手の感覚を使って出来るように準備・計画しました。

パーツを山折りにし、両面テープの剥離紙をはがして1つのポケットの出来上がり。それを5つ作ってずれないようにクリップで抑え、両面テープで接着しジャバラパーツの完成。
様々な柄が描かれたデザインペーパーの中から自分好みのものを一枚選び、外側パーツに挟み込んで本体に巻きつけ、マジックテープを貼ればほぼ出来上がり。
そこに鈴とキラキラシールをデコレーション、お気に入りのジャバラケースが出来ました。

参加者からは、「このような機会がなかったので楽しい時間でした」、「とてもかわいくできて満足です」など、喜びの感想が聞けました。
助手の方やヘルパーさんには、テープを貼るときに定規を当てでもらって曲がらないよう工夫いただいたり、進み具合が遅い方をお手伝いいただいたりと、大変お世話になりました。
また、鷲北先生にはお忙しい中、前準備に時間を取っていただき、大変感謝しております。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

報告:千葉

講師を中心にテーブルに向かって作業する参加者 完成した作品を掲げる受講者と参加メンバーが前後に並んでの集合写真
<講師を中心に作業する受講者|完成した作品を掲げる参加メンバー>

令和6年度定期総会開催

去る4月28日(日)、仙台市視障協の令和6年度定期総会が、委任状を含めて会員128名の出席で福祉プラザを会場に行われました。

会に先立ち、前年度亡くなられた方々への黙祷が行われ、開会宣言の後、会長挨拶、来賓祝辞と紹介、出席者確認に続き、庄子史彦さんと吾妻壮さんを議長に議案審議が行われました。

議案である令和5年度活動報告、一般会計ならびに特別会計収支決算報告、監査報告、令和6年度事業計画案、一般会計ならびに特別会計収支予算案に対する審議は、いずれについても承認されました。

続いて行われた任期満了に伴う役員改選では、執行部案が承認され、以下の方々が選任されました(敬称略)。
会 長高橋秀信(留任)
副会長色川隆雄、狩野和哉、鴫原真一(いずれも留任)
会計監査佐藤英子(留任)、仙波久夫(留任)、日下歩(新任)

ここからは総会資料の内容から抜粋して記載します。初めに令和5年度の活動報告と会計報告です。

1 仙台市や仙台市議会などからの受託事業として、以下のものを行ないました。
 @「点字通信」の発行
 A「市政だより」テープ版、CD版の製作と発送
 B「市議会だより」テープ版、CD版の製作と発送
 C「新型コロナワクチン接種」関連の点字版および音訳版の作成
 D「防火広報」の点字版と音訳版の制作と発送
 E宮城県鍼灸マッサージ師会の会報の印刷
 F社会生活教室の計画と実施
 G老人福祉センター等へのマッサージ講師派遣
2 加盟団体および行政等の事業・会議への参加と協力には以下のものがありました。オンラインを含みます。
 @日本視覚障害者団体連合の全国大会と各種会議
 A東北視覚障害者団体連合の福祉大会と各種会議
 B仙台市社会福祉大会・仙台市障害者福祉大会
 C仙台市障害者福祉協会の会議やイベント
 D仙台市の各種会議
 E仙台市の障害理解啓発事業・福祉学習
 F政令指定都市身体障害者団体連絡協議会
 G民間事業者からのバリアフリー等問い合わせの対応
3 令和5年度の会計収支は以下のようになりました。
 @一般会計
  収入合計 2,077,020円
  支出合計 1,565,201円
差額511,819円
 A特別会計
  収入合計 5,098,111円
  支出合計 4,425,024円
差額673,087円
次に、令和6年度の事業計画と予算について記します。
1 活動方針として以下の7項目を掲げました。
@視覚障害者への差別をなくし、障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会を実現するために視覚障害当事者と行政間との相談体制を整える。
A防災意識を高め、減災対策のための啓発活動や研修等を企画し実施する。
B組織の拡大のために、視覚に障害があり、まだ当会に加入していない方への加入を促進する。特に青年層の会員発掘に取り組む。
C視覚障害者の社会参加のために、仙台市民と仙塩地区を中心とする地域社会への理解を求める活動を促進する。(点字ブロック、バリアフリーを前提としたまちづくりへの提言等)
D視覚障害者への情報保障と安全な移動を実現するために、仙台市を中心とする自治体に対する要望を行う。(音響信号機やエスコートゾーン、駅ホームへの可動柵やホームドアの設置、使いやすいスポーツ施設、老人施設、ニーズに対応した日常生活用具の追加・増設等)
E弱視者(多様な見え方)が安全で安心できる生活環境を整えるための諸活動を行う。(トイレ等の識別しやすいサインや、階段段鼻への蛍光テープの貼付等)
F共生社会を目指すために、小・中学生に対する福祉学習等、視覚障害者の理解啓発に努める。
2 計画されている主な自主事業について記します。
@視覚障害老人ホーム(松風荘)慰問 、8月24日(土)、11月9日(土)
A野外訓練会 6月29日(土)・30日(日)に七ツ森希望の家宿泊
B文化祭 10月14日(月・祝)、福祉プラザ11階第1研修室
C新春交流会 令和7年1月中旬に開催
D青年部の社会生活教室(年4回) 簡単料理教室・7月15日(月・祝)、ランニング教室(11月予定)、他2回フロアバレー体験会、情報機器教室を検討中
E女性部の社会生活教室(年4回) ジャバラケース作成講座・5月12日(日)終了、料理教室・8月11日(日)、タンデム自転車体験会・9月16日(月・祝)、音楽会・自分の好きな楽器を持ち寄って奏でる演奏会・令和7年2月11日(火・祝)
F女子会ティータイム(毎月第一金曜日開催) 茶話会、盲導犬体験(6月)、情報センター見学(11月)、初笑い新年会(令和7年1月)
G情報部 Windows11体験会・6月9日(日)
3 現在決まっている加盟団体の主な事業について記します(6月以降)。
@第77回全国視覚障害者福祉大会(熊本大会) 6月2日(日)・3日(月)
A仙台市障害者レクリエーション教室(写真・スケッチ散策教室) 6月
B仙台市障害者福祉大会・交流発表会 7月2日(火)
C仙台市障害者レクリエーション教室(スケッチ教室) 7月
DSTT東北大会(宮城野体育館) 7月27日(土)・28日(日)
E仙台市障害者レクリエーション教室(書道教室) 8月
F仙台市身体障害者家族ぐるみ運動会(宮城野体育館) 8月25日(日)
G第70回記念全国視覚障害女性研修大会(中国四国香川大会) 9月4日(水)・5日(木)
H政令指定都市身体障害者福祉団体連絡協議会(大阪市) 9月5日(木)・6日(金)
I第70回全国視覚障害青年研修大会(大阪大会) 9月15日(日)・16日(月・祝)
J福祉まつり「ウエルフェア2024」(屋外)(勾当台公園「市民広場」) 10月6日(日)
KSTT南東北大会(宮城野体育館) 10月19日(日)
L仙台市障害者レクリエーション教室(市内散策教室) 10月
M第24回全国障害者スポーツ大会(佐賀大会) 10月26日(土)〜28日(月)
N仙障協会員日帰り旅行会 11月
O第61回東北視覚障害者福祉大会(宮城大会) 11月10日(日)・11日(月)
Pグランドソフトボール全日本選手権大会(愛知県) 11月23日(土)・24日(日)
Q福祉まつり「ウエルフェア2024」(障害者週間記念式典) 12月8日(日)
R仙台市障害者福祉協会新春のつどい 3月
4 会計予算は以下の通りです。
 @一般会計
  収入・支出の部とも  1,776,819円
  前年度比 収入85.55% 支出113.52%
 A特別会計
  収入・支出の部とも  3,523,087円
  前年度比 収入69.11% 支出79.62%
(報告:鴫原)

議事進行する会場の様子、二人の議長の後ろに仙台市視覚障害者福祉協会令和6年度定期総会の横断幕 陶芸教室で作られた皿や湯飲みなどがテーブルの左右に並んでいます
<議案審議する会場の様子|女性会員が作った陶芸作品を展示しました>

チャリティーマッサージ実施報告

令和6年4月5日(金)、仙台市福祉プラザ9階大広間において、館内職員の方を対象とした、厚生部主催のチャリティーマッサージボランティアを行いました。
これは、本会有資格会員の技術向上のための勉強も兼ねています。また、何かとストレスの多い現代社会においては、マッサージ施術による大きな効果が期待でき、それを多くの方が体験し実感していただきたいとの思いもあります。

この日は施術者7名で延べ20名の方に2時間の施術を行いました。体験された方からは、「体が軽くなった」、「疲れがとれた」、「またお願いしたい」など、一様に効果を実感できた感想が寄せられました。

ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。なお、いただいた募金は、能登半島地震被災者義援金として送金いたします。

報告:佐藤

うつ伏せや横向き、座って施術を受ける体験者
<それぞれに施術を受ける体験者と施術を行う会員>

「簡単料理教室」実施報告

 令和6年3月17日(日)、仙台市福祉プラザ9階調理実習室において今年度最後の社会生活教室として青年部主催の「簡単料理教室」を実施しました。参加者は6名でした。

 毎年実施している本教室では、「普段、あまり料理を作らない男性にも簡単にできる調理」をコンセプトにおつまみ系の料理づくりに挑戦しています。今回の料理は、
・ サバ缶のなめろう風
・ 白菜のなめ茸和え
・ ネギの酒盗和え
の3品でした。
実際の調理は、白菜やネギを切ったり、レンジでチンしたり、混ぜたりと難しくないのですが、「料理をするのは10数年ぶりで包丁の持ち方が、、、」というレベルの私は大苦戦。サポートの方の指導により何とか完成までたどり着きました。久しぶりの料理は、新鮮で 楽しかったです。他の参加者もワイワイやりながらたのしくやっていたようでした。

 さて、お待ちかねの試食です。「どんな味?」と思いながら料理を口にしますと、「美味しい、お酒が飲みたい。」と独り言が。すると、目の前にお酒が、同時にサポートの方々から料理の差し入れもいただき、試食会が宴会に様変わり。そのあとは、皆さんととても楽しい時間を過ごしました。

 参加いただいた皆さん、サポートいただいた皆さん、ありがとうございました。そしてご馳走様でした。

報告:庄司

レシピの上に並ぶ料理、左からサバ缶のなめろう風、白菜のなめ茸和え、ネギの酒盗和え 追加された料理で豪華になった食卓
<本日の献立・おつまみ3品|追加された料理いろいろ>

陶芸教室実施報告

令和6年2月25日(日)、宮城県障害者福祉センターを会場に、今年度最後の女性部社会生活教室として、19名の参加者で陶芸教室を行いました。
今回は宮城県障害者福祉センターの出前講座を利用させていただき、秋保石神窯の大場拓俊先生のご指導を受けました。

初めに3種類の粘土を混ぜ合わせるために、こねる作業がありましたが、これがなかなか大変。寒いせいか粘土が硬くて、きれいに混ぜるには結構な力がいりました。
そして、こねた粘土を半分にし、ろくろの上の真ん中に真ん丸に乗せ、中央に穴をあけて親指と他の指で粘土を挟み回しながら薄く上に伸ばしていくと、少しずつ器らしくなっていきました。

湯飲み、ビールグラス、花瓶など、参加者思い思いの形が出来上がり、仕上げに先生の手が加わるとグレードアップ。表面が滑らかな立派な器になりました。参加者の皆さんも自分の出来栄えにご満悦。
完全に乾燥して釉薬を塗られ、窯で焼いて完成するのは1か月後。どんな風に仕上がって手元に届くのかが楽しみです。

ご参加いただきました皆さん、ご協力いただきましたスタッフ・ヘルパーさん、とても楽しく貴重な経験ができました。ありがとうございました。
その後、お昼を挟んで行われた女性部会も、会計報告・次年度活動計画などの議案が承認されて滞りなく終了し、今年度も無事すべての行事を行うことができました。皆様のご協力とご支援に感謝申し上げます。

報告:千葉

講師から指導を受ける4人の参加者、ろくろの上にほぼ完成した作品 完成した作品が並べられている 作品の前で集合写真
<講師から指導を受ける参加者|完成した作品群|全員で集合写真>

「センスプレーヤー体験会」実施報告

令和6年1月21日(日)、仙台市福祉プラザ10階第4研修室において今年度第3回青年部社会生活教室として「センスプレーヤー体験会」を実施しました。参加者は7名でした。

今回は、販売元である有限会社エクストラの深見氏を講師にお招きし、昨年5月に発売された携帯型OCRマルチプレーヤー、センスプレーヤーを参加者全員で体験しました。
講師の深見氏から機能の説明を受けながら次の3つの操作をしました。
・サピエ図書館でのデイジー図書の検索とダウンロード、再生
・OCR機能を使っての活字文書の読み上げ
・スマートフォンのBluetoothキーボードとしての使用
他にも音楽データの再生、録音、FMラジオやポッドキャストなど色々な機能があるとのことでした。

体験しての感想は、「1台で色々なことができて便利、操作も難しくない。」でした。
なかなかさわれない機器をじっくり体験できて大満足の一日でした。参加者の皆さん、お疲れさまでした。そして、サポートいただいた皆さん、ありがとうございました。

報告:庄司

センスプレーヤーの前面操作部 講師の説明を聞く参加者 専用台の上にセンスプレーヤーを乗せ下に置いた印刷物の読み取り
<センスプレーヤーの外観|会場の様子|印刷物の読み取り>

令和6年新春交流会実施報告

1月14日(日)午後1時より、ホテル・ベルエア仙台1階レストランを会場に、令和6年新春交流会が33名の参加者で行われました。
昨年もベルエア仙台で開催しましたが、飲食のサービスだけでなく、視覚障害者への対応も良かったため、今年も利用させていただきました。

開会に先立ち、能登半島地震で犠牲になられた方たちに向けて黙祷を捧げました。
鴫原副会長の開会宣言、煖エ会長の挨拶、参加者紹介の後、佐久間相談役の音頭で乾杯して、のどを潤し、会食、歓談が始まりました。
本日のメニューは、豚肉とソーセージのグリル、三陸産カキフライとタラフライ、鶏と大根の煮物、マグロの山かけ、長芋しょう油漬けにご飯とセリそば、デザートに紅茶シフォンケーキなどです。
もちろん、フリードリンクコースで、ワインやハイボール、リキュールなどに加えて、持ち込んだ地酒も楽しむことができました。

しばし歓談の後、参加者が今年の抱負や目標、近況などを一人2分以内で発表しました。題して、「ちょこっとかだるすぺ」です。抽選会をはさんで、前半と後半、1時間くらい。いろいろな分野の話題が聞けて良かったと終了後に感想が寄せられました。

昨年も盛り上がった豪華景品が当たる抽選会では、会員以外で参加された方たちにくじを引いてもらいました。鍋セット、お米5キロ、日本酒、商品券など、見事景品をゲットされた皆さん、おめでとうございます!
また、参加賞として準備した就労継続支援事業所「希望の星」の皆さんが栽培、生産している「ハックルベリージャム」など、これも喜んで持ち帰っていただきました。

終始和やかに進んだ2時間にわたるプログラムは千葉相談役の締めの言葉でお開きとなりました。ご参加の皆さん、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。残念ながら欠席された皆さん、次の行事でお会いできることを楽しみにしております。
最後になりますが、参加者から集まった募金は能登半島地震被災視覚障害者義援金として現地に送ります。

報告:狩野

起立して黙祷を捧げる参加者 お膳に並べられた料理 各テーブルで歓談する参加者
<黙祷の場面|本日の料理|歓談する参加者>

織田信一さん、全国で銅賞受賞!

今年、仙台市書道・写真コンテストで銀賞を受賞された本会会員の織田信一さんの作品「美の競演」が、12月9日、日本リハビリテーション協会長より、第38回障害者による書道・写真全国コンテスト写真の部にて銅賞を受賞されました。誠におめでとうございます。

報告:事務局

満開の桜の木の背景に海に浮かぶ松島の島々
<全国で銅賞を受賞された織田さんの作品「美の競演」>

「ランニング教室」実施報告

令和5年11月12日(日)、台原森林公園において今年度第2回青年部社会生活教室の「ランニング教室」を実施しました。参加者は10名でした。

今回のテーマは、『大きく腕を振って走ろう、歩こう』でした。
講師の方から説明の後、伴走ロープを使用して腕を振る練習を行い、二人三脚の要領で伴走者と手足を併せ、いざランニング、ウォーキング。みなさんおしゃべりをしながら、楽しそうに取り組んでいました。

参加者からは、「伴走ロープを持っているので、普通に腕を振ってよいとはおもわなかった。腕を振って走るのはすごく気持ち良かった。」という声も。
参加者の皆さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

報告:庄司

互いにすれ違って走る2組の伴走者と男性参加者、手には伴走ロープ 色付いた木々の前で「仙台市視覚障害者RC」の旗をバックに参加者が前後に並んでいる 伴走ロープを持ち伴走者と一緒に歩く女性参加者
<ランニング・ウォーキングする様子|当日参加の皆さん>

女性部料理教室実施報告

令和5年11月19日(日)、仙台市福祉プラザ9階調理実習室において、今年度の女性部第3回社会生活教室として料理教室を行いました。

管理栄養士の飯渕由美先生、調理師の今野ひろ子先生・高橋由美子先生を講師にお迎えして、4品の料理に挑戦しました。
主食はおにぎらず、主菜にチキンソテー、副菜にミネストローネスープ、デザートにミルク寒天という献立です。

おにぎらずはかなりの手間がかかりました。
サバの缶詰は滑らかになるまでほぐして、マヨネーズと混ぜ合わせます。空になった牛乳パックの底の部分1cmくらいの容器にラップを敷いてご飯を平らに並べます。その上にサバとマヨネーズを合わせたのをのせます。
次にチーズをのせ、最後にご飯をのせてラップでくるんだまま形を整えます。正方形になったラップをはずして海苔を敷き右、左、下の順序で最後に上の海苔を閉じたら出来上がりです。美味しく仕上がりました。

ミネストローネは、時間をかけて炒めた玉ネギと冷凍の具だくさん野菜、トマトジュースを入れ、コンソメ味のやさしいまろやかな食感でした。
デザートのミルク寒天は、さっぱりとして美味しくいただきました。全部食べきれなくて、お持ち帰りの人もいました。

3つのグループに分かれて、分担作業で皆さん楽しく料理作りに励んでいました。久しぶりに会えて会話もはずみ、とても嬉しそうでした。お腹いっぱいになり、ご機嫌よく帰宅されたようで安心しました。
参加してくださった皆さん、講師の先生方、ヘルパーさん、大変お世話になりました。色々と協力していただきまして、心より感謝申し上げます。

報告:八巻

調理台を前に説明するエプロンとマスクをした3人の講師、頭には三角巾 白いさらに盛られたチキンソテー、その下の白いさらにおにぎらずが2個、それぞれ透明なボウルに入ったミネストローネスープとミルク寒天、お茶が添えられている 講師の周りで3人の参加者が料理を作っている
<手順を説明する講師|出来上がった料理|作業している会場の様子>

第59回文化祭開催

10月9日(月・スポーツの日)、第59回仙台市視覚障害者福祉協会文化祭が、付添い等含め約40名の参加で仙台市シルバーセンターを会場に行われました。今年は4年ぶりに来賓を招いての通常開催となりました。

橋会長の挨拶の後、仙台音訳の会の大泉由美子様と近藤文子様に感謝状が送られ、結婚50周年を迎えた会員の大野安雄様・はる子様ご夫妻に「金の泉賞」が送られたことが報告されました。
続く来賓挨拶・紹介では、多賀城視覚障害者福祉協会の佐藤会長から歌の披露があり、郡仙台市長からの暖かいメッセージも披露され、終始和やかな様子で開会行事を終えることができました。

午前の講演は宮町でペットショップ「さまん」を経営し、TBCラジオにも出演されている佐藤広行氏より、「人と動物の幸せなつきあい方」をテーマにお話しをいただきました。
家畜と野生動物の違いや習性、人と犬・人と猫のかかわり、動物にとっての幸せ・人間にとっての幸せ、社会における動物と人間の役割など、多岐に渡る話題・エピソードを提供いただき、会場の皆さんも興味深く耳を傾けていたようです。

午後からは、事情により急遽プログラムを変更し、会員が担当する時間となりました。
最初は3Dプリンタで作られた、普段触ることができない対象を表現したものの紹介。CDケース大のプラスチック板の上に立体化された、花火、うろこ雲、入道雲、ブラックホールに触れて、実際の形を想像することができました。
次はスマホのカメラで写した映像をAIが解析して説明してくれるアプリ「Be My AI」の紹介。会場内の様子を満足できる精度で説明してくれました。色々なシーンで使えそうです。
最後は色川副会長の口笛ミニコンサート。「津軽のふるさと」「北上夜曲」「再開」の3曲をせつなくしっとりと聴かせてくれました。
今年度の文化祭も、皆さんのご理解とご協力で無事終了することができました。ありがとうございました。

報告:鴫原

第59回文化祭の横断幕をバックに挨拶する橋会長を会場の後方から撮影 橋会長を挟んで感謝状を持つ仙台音訳の会のお二人 テーブルを前にマイクを持って話をする佐藤広行氏
<挨拶する橋会長|感謝状を持つ表彰者|講演する佐藤広行氏>

佐藤利枝子さん第48回綿帽子音楽祭で入選!

本会会員の佐藤利枝子さん作詞・作曲のブラインドテニスを題材にした楽曲「スマッシュをあなたに」が、奈良県で開催された「第48回綿帽子音楽祭」で、大和郡山市長賞とニッサン労連ゆうらいぶ賞を受賞されました。誠におめでとうございます。

利枝子さんは子供の頃から音楽に親しみ、ギターやクラリネットなど色々な楽器の演奏を楽しんできました。最近は夫の厚さんと共に、歌とアコーディオンでの演奏活動を行っています。今後ますますのご活躍を期待しています。

(報告:事務局)
会場でのインタビューと歌う利枝子さん

ラケットを持つ右手を前に出し、左手でマイクを持ち歌う利枝子さん 左に合の手を入れる夫の厚さん、右に歌う利枝子さん、後ろにバンド演奏者
<ラケット片手に歌う利枝子さん|合の手を入れる夫の厚さん>

令和5年度野外訓練会実施報告

9月16日、曇り空の下、午前10時、総勢10名の参加者が地下鉄東西線国際センター駅の改札に集まりました。
目標は、青葉山公園の豊かな自然に触れながら一緒に楽しく歩くことです。
以前、視覚支援学校にお勤めだった、宮城植物の会の滝口政彦先生もご一緒です。

国際センター東側の「桜の小径」では、クズの葉に触れたりメタセコイアの大木に触れたりしました。
次に、仙臺緑彩館に向かいました。緑彩館の中には、くねくねと曲がったテーブルがありました。広瀬川の流れをかたどって作られたという説明を聞き、実際にヘリをなぞりながら触れて確かめました。

屋外では、茶室の残月亭の庭を歩いたり伊達政宗像に触れたりしました。
公園内で牧野富太郎博士が発見したという「スエコザサ」を採集し、滝口先生から説明いただいた後に笹の葉に触れて観察しました。
また、魯迅記念碑や林子平の碑にも実際に触れたり点字の説明を読んで確かめたりしました。
2時間、植物学だけでなく歴史も学びながら心地よい汗をかくことができました。

報告:狩野

桜の小径でクズの花を観察する参加者 伊達政宗像の前で集合写真 茶庭から茶室「残月亭」を見る参加者 スエコザサについて説明する滝口先生
<クズの花を観察|政宗像前|茶室「残月亭」|説明する滝口先生>

第69回全国視覚障害女性研修大会参加報告

令和5年8月30・31日に第69回全国視覚障害女性研修大会(神奈川大会)に参加してまいりました。

リアルでの開催は4年ぶりとあって、58団体中48団体が参加となり、代表者会議では活発な意見交換が交わされました。各ブロックから提出された議題の確認と説明では、

・賞味期限やバーコードの表示を大きく記載してほしいと毎年要望があるが、表示場所を商品裏面の右角に統一するような要望も加えてみてはいかがか。
・健康診断の予約のためにiPhoneでサイトにアクセスしたが、入力フォームがボイスオーバーで読み上げられず予約ができなかった。代替措置として代筆の要求は可能か。
・各私鉄・JRで、何処でもICカードでの障害者割引が使えるようにしてほしい。
・カード決済のとき、つるつる画面のカードリーダーに加え、ランダムな数字が表示されるので操作ができない。改善してほしい。
・大会資料を事前にデータで提供してほしい。
・本日宿泊したホテルでは、キャッシュカードリーダーやオートロックのテンキー5に凸点のドットがなく入力に苦労した。改善をお願いしたい。
 などの意見が出されました。

午後からは「同行援護を利用して思うこと」と言うテーマで6人の発表がありました。
・田舎に住んでいるのでヘルパー車があれば助かる。
・個人情報が漏れて困ったことがあった。
 など、要望や不満の声もありましたが、
・家族に頼らなくても計画的に行動ができる。
・いろいろな行事に参加できて楽しみが増えた。
 など、制度に感謝している声が多数聞かれました。

続いて行われた講演では「幸せの国と言われているデンマークでは障害のある人々の暮らしも幸せなのか?」のテーマで、東洋大学人間環境デザイン学科教授・菅原麻衣子氏のお話をうかがいました。
デンマークと日本との生活習慣の違いを、モニターに映った写真を見ながら説明してくれました。
生真面目な日本人では考えられないことばかりで、おそらく「〜しなければならない」といった規則がない国なのでしょう。
講師の知人の視覚障害の方も、自由に外出して生活を楽しんでいるそうです。

翌日は式典に続き議事が行われ、14項目の議決が宣言されました。
「皆さんの困った経験が声になり、国や自治体に伝わるよう、このような大会には大切な意味がある。同じ内容でも何度も訴え、実現するまで頑張りましょう。」と話されていた竹下会長と阿部女性部長の言葉が心に残る大会でした。
参加させていただきましてありがとうございました。これで神奈川大会の報告といたします。

報告:千葉

演壇を前に挨拶する阿部女性協議会会長、後ろに第69階全国視覚障害女性研修大会の横断幕 懇親会の席に着く本会女性部メンバー
<挨拶する日視連女性協議会会長|懇親会での本会女性部長>

女子会ティータイム「歌おう会」開催報告

女子会ティータイムでは、9月1日(金)に、福祉プラザ一階プラザホールにて、歌手の五城たかしさんをお迎えして「歌おう会」を開催いたしました。
ボランティアさんの前読みのおかげで、参加者10名が「四季の歌」から始まり、「ちいさい秋見つけた」「青葉城恋唄」「上を向いて歩こう」「いい日旅立ち」「ふるさと」など、懐かしい思い出の曲20曲近くを大きな声で気持ちよく歌うことができ、盛り上がりと感動に涙する会員の方もいらっしゃいました。
この楽しみと喜びをこれからの活動に活かしていきたいと思います。今後も皆さんが興味や関心を持てるような企画を考えていきますのでぜひご参加くださいますようお願いいたします。

報告:山田

円形に配置した椅子に座る参加者、その中心で歌詞カードを持つ五城たかしさん
<五城たかしさんを中心にして周りで歌う参加者>

第30回家族ぐるみ運動会参加報告

令和5年8月27日(日)、元気フィールド仙台(宮城野体育館)において、毎年この時期の恒例となった「仙台市身体障害者家族ぐるみ運動会」が、仙台市および仙台市障害者福祉協会の主催で開催された。
今年で30回目の節目を迎えたこのイベントは、障害者とその家族が運動会を通して相互の親睦・交流、健康増進を図り、障害者の社会生活活動を促進することが目的。

今年の参加者は選手・ボランティアを含め約120名。開会行事、選手宣誓の後、入念に準備体操を済ませ、各区に分かれてさっそく競技開始。ここ数年優勝を続けている泉区の連覇なるか、あるいは他区の巻き返しなるかに関心が集まるところ。
競技はフライングディスク、紙ちぎり・紙伸ばし、投げっちゃ、ゲートボール百発百中、パンつかみ、玉入れの6種目。

はじめこそ各区横並びだったものの、予想通り泉区が実力を発揮して着々と加点。最終競技の玉入れを前にして、泉区の優勝は確実だと誰もが思っていただろう。
そして最終結果発表。何と、2位につけていた若林区が逆転優勝。密かに玉入れ名人を養成していたのかも…。きっと血のにじむような特訓を重ねていたに違いない。努力は報われた。

拍手喝采の嵐が優勝チームの面々から起こるかと思いきや、意外とクールなご様子。こういうのを大人の反応と言うのだろう。
2位以下は、泉区、太白区、青葉区、宮城野区の順。
ついに泉区の牙城が崩れた!さて、来年はどうなる!!

報告:鴫原

赤いハチマキをしてフリスビーを投げている男性参加者 赤いハチマキをして紙をちぎっている女性参加者
<フライングディスクと紙ちぎり・紙伸ばしを行う選手>

橋会長が仙台市から表彰!

本会の煖エ秀信会長が、令和5年7月3日、仙台市福祉整備審議会委員としての長年に渡る活動を認められ、市政施行134周年を記念して、郡和子仙台市長より表彰されました。
誠におめでとうございます。今後ますますのご活躍を期待しています。

(報告:事務局)

橋会長が表彰状を胸の前に掲げている正面からの写真
<表彰状を持つ橋会長>

「い・卓球体験会」実施報告

7月22日(土)、今年度の青年部社会生活教室の一つとして「い・卓球体験会」を実施しました。

「い・卓球」は、今回の体験会の講師である高橋源一先生が考案された新しいパラスポーツ。
取っ手の付いたA4サイズほどの板状のラケットを両手で持ち、ブラインドテニス用のボールを打ち合うという新たな発想で、接触面を大きくすることにより、見えない人・見えにくい人でも一般の卓球のように3次元空間を使って楽しめるのが特徴。

一通りの説明を受けてからさっそくチャレンジ。まずはボールの受け方から。
相手が打ったサーブを両手で持ったラケットで打ち返すのだが、これがなかなかうまく当たらない。たまに当たってもボールはコート外へ着弾…。それでも何度か繰り返しているうちにうまく返球できるようになった。ちなみに、ボールを打つときは両手でラケットを持っていないとNG。

次はサーブ。サーブはワンバウンドさせてから打つのがルール。これも初めはうまくいかない。ボールの弾力が小さいので高い位置からバウンドさせるとよいとのアドバイスに従い、こちらも徐々に成功率アップ。何とか時間内に少しのラリーができるまで上達。やればできる!

慣れてくれば、ラケットの角度を変えることで打ち返すボールにもいろいろと変化を付けられるのだそう。なるほど奥が深い。
実は高橋先生、次なる新スポーツを考案中なのだとか。柔軟な発想と飽くなき探求心に脱帽です。
いい汗かかせてもらいました!参加された皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。

(報告:鴫原)

卓球台を挟んでラケットを持つ男性と女性、中央の空間にボール 講師の説明を聞きながらラケットの感触を確かめている男性参加者
<プレイしている様子|講師の説明を聞く参加者>

「気功教室」実施報告

7月12日(水)14時より、福祉プラザ9階大広間にて、令和5年度第2回女性部社会訓練教室として「気功」を体験いたしました。

講師をお願いした菅原先生は、通常は菅原デンタルオフィスの医院長の歯医者さんですが、この日は真っ白いシルク製の演武服を纏い、本場中国の気功の先生のようでした。

先生のお手本をまねながら、指先から始まり体全体をほぐし、鼻から吸って、口で吐き、「あおんの呼吸」。「あー」と言いながら喉に響かせ声を出し、「おー」と言いながら胸に響かせ息を吐き、次は「んー」と言いながらおなかから息を吐きだす。

のどや胸、おなかに詰まった想いを一気に吐き出す呼吸、あらゆる体のつまりを取り除き、「香功(シャンゴン)」と言う気を集める体操をし、その後、2人ペアになり、寝そべって腰・肩・肩甲骨をほぐし合いました。心身共にリラックスができました。最後に、先生と参加者とでお茶を囲み和やかなひとときを過ごし終了となりました。

菅原先生には休診日の貴重なお時間を割いていただきましたこと感謝いたします。そして平日開催にもかかわらず、沢山の方にお集まりいただきありがとうございました。

(報告:千葉

講師と参加者の女性が立位で腕を水平に上げています 講師と参加者の皆さんがテーブルを囲んで談笑しています
<講師の指導を受ける参加者|体験会後の交流会の様子>

郡和子市長に要望書提出

令和5年6月22日10時より、仙台市本庁舎において、仙台市福祉プラザ大規模改修工事に伴う引っ越し・改修等の要望をまとめ、郡和子仙台市長へ提出しました。
当日は本会顧問の渡辺博市議会議員と佐々木心市議会議員にも立ち会っていただき、貴重なご意見をいただきました。より便利で使いやすい施設になるよう期待しています。

報告:事務局

高橋会長と郡市長が要望書を持ち正面を向いています 高橋会長と郡市長を挟んで左に佐々木心市議会議員、右に渡辺博市議会議員
<高橋会長と郡市長|本会顧問の市議会議員 佐々木氏・渡辺氏>

トマト狩り体験報告

5月28日(日)、視覚障害者社会生活教室の一環として、女性部によるせんだい農業園芸センター散策を行いました。今回の一番のメインは「トマト狩り」です。

係の方にビニールハウスに案内してもらい、数名ずつに分かれて上履きに履き替え、もう一つの扉を開いて、やっとビニールハウスの中に入ることができました。大勢で入ると扉が開いたままになり、ハエなどの虫が入ってしまうため厳重に管理されていました。

ミニトマトの枝は太く背の高さ以上に伸びて、実がブドウの房のようにたわわにぶら下がっていてとても見事でした。11種類のミニトマトが植えられているそうで、頂いたプリントには品種名と特徴がまとめられていました。

はやる気持ちを抑えつつ、係の方から取り方の説明を受け、収穫スタート。真っ赤に染まった実をつまんで味見。美味しいと思ったお気に入りを沢山もぎ取り、オレンジ色やハート形やひょろ長い実など、ビニール袋からあふれ落ちそうなくらい収穫しました。大変楽しい経験ができました。

途中から小雨が降ったりしてあいにくの天候でしたが、以前のような混雑もなく、きれいに咲き誇るバラや瑠璃色のネモフィラなど、たくさんの花に癒され楽しく過ごすことができました。ご参加の皆様、ご協力いただきました関係者の皆様、ありがとうございました。

(報告:千葉

バラのアーチをバックに参加者の記念撮影 色とりどりの花が咲く花壇の前に数人の参加者 トマト狩りハウスの上り旗の前に3人の女性
<せんだい農業園芸センターでの参加者の皆さん>

簡単料理教室実施報告

令和5年3月12日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、今年度最後の社会生活教室として青年部主催の「簡単料理教室」を行いました。
普段、あまり台所に立たない男性にも、火を使わずに手軽に作れるおつまみ系料理の調理実習がコンセプトですが、密かに女性ファンもいるイベントなのです。

今回は「レンジでレバニラもやし」、「レンコンの辛子マヨ和え」、「切り干し大根のポン酢和え(柚子胡椒風味)」の3品を作りました。
まず一品めのレバニラもやし。ポイントは薄切りにしたレバーをよく水にさらして血の気を抜くこと。血の気が多いと女性に嫌われます。否、臭みが残ります。
次のレンコンの和え物にはレシピの分量より辛子をたっぷりと。涙を流しながら食べるハメに…。
そして切り干し大根のポン酢和え。大根はきちんとほぐしてもみ洗いし水に浸すこと。柚子胡椒は適量にしておきました。

出来上がった料理をさっそく試食。ヘルシーで大変けっこう!なお味なのですが、大食の私には品数が足りない。アルコールをいただきつつあっという間に完食。飲み物は豊富にあるんだけど…。もっとボリューミーなおかずがほしいなあ。
そんな思いが通じたのか、サポートメンバーが料理を始め、寂しくなった食卓が徐々に豪華な食卓に様変わり。結局お腹いっぱいにいただいてしまいました。私を含め参加者の皆さんも大満足!ごちそうさまでした。

(報告:鴫原)

各テーブルについた参加者が食材を調理しています 出来上がった料理が複数の器に入ってテーブルの上に並んでいます
<調理する参加者の様子|出来上がった料理>

白杖デコ・女性部会実施報告

2月11日土曜日、福祉プラザ大広間にて、令和4年度女性部最終行事「白杖デコ」と女性部会を行いました。

出かけるときには欠かせない私たちの道具「白杖」にきらきら光るクリスタルシールを自分好みにデコパージュ。とても素敵な作品になり、皆さんご満悦で「これを持って出かけるのが楽しみ」といううれしい感想が聞かれました。

コーティングしたレジンが固まるまで時間がかかるので、その間に女性部会を開き、活動報告、会計報告、来年度の活動計画などを話し合いました。

白杖デコを企画するにあたり、講師をお願いしたアトリエHANAの鷲北英代先生には、何度も打合せをして、初の試みにもかかわらず快く引き受けていただきましてありがとうございました。また、ご協力頂きましたご参加の皆様ありがとうございました。
新型コロナも感染拡大が徐々に収まってまいりましたが、まだ収束には至っておりません。対策をしながら来年度も皆さんと楽しい時間を共有できるよう企画いたしますので、沢山の方のご参加をお待ちしております。

報告:千葉

テーブルを前に座る4人・その後ろに立つ7人の参加者、テーブルの上に装飾された白杖 テーブルの上に装飾された8本の白杖
<出来上がった白杖を前にした参加者|デコレーションされた白杖>

ナビレンス体験会実施報告

令和5年1月22日(日)、青年部社会教室の一環として、仙台市福祉プラザを会場に「ナビレンス体験会」を実施しました。
ナビレンスはカラフルな4色の二次元コード(タグ)に情報を登録し、設置したタグをスマホのカメラで読み取ることで現在位置の状況や周辺の情報を教えてくれる音声案内システムです。あらかじめアプリをインストールしておけば事前の準備は完了です。

今回は地元の機器販売店・株式会社トラストメディカルの多田様のコーディネートで、ナビレンスの普及に取り組まれている、NPO法人アイ・コラボレーション神戸の北山様からオンラインで説明を受けながら、壁に貼ったタグやスクリーンに映ったタグを読み取って実際の音声案内を確認しました。

アプリを起動しタグの方向にスマホを向けるだけですぐに読み上げが始まります。一番大きいA4サイズのタグだと10メートル近く離れている場所からでも簡単に認識できました。

施設側で設置するパブリックタグに加え、自分の身の回りのものに貼付できるパーソナルタグもあります。このパーソナルタグにメモを登録し読み上げさせることで、同じ形をした食品や飲料、書類などの識別・整理にも活用できます。

ナビレンスの普及が進むことで、視覚障害者の外出が容易になり、QOLの向上にもつながることが実感できました。今後益々の発展に期待します。北山様・多田様はじめ、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

【参考サイト】 スマートフォンアプリ『ナビレンス』のご紹介(専用コードを離れた所から情報を読み取れたり、モノの整理も簡単にできます)

報告:鴫原

スクリーンを見ながら説明を聞きスマホを操作する受講者 スクリーンに映ったタグにスマホを向ける受講者
<体験会の様子 − スマホでタグを読み取っている>

令和5年新春交流会実施報告

1月15日(日)午後1時より、ホテル・ベルエア仙台1階レストランを貸し切り、令和5年仙台市視障協新春交流会が29名の参加者で行われました。新年会で本拠地の仙台市福祉プラザ以外の施設を利用するのは久しぶりのことです。

ベルエア仙台は、仙台市中心部にある宴会場や貸会議室を有するビジネスホテル。オフィス街にあるものの、周囲は比較的静かで街の喧騒からは少し離れた雰囲気。視覚障害者への対応もよく、盲導犬の入店もスムーズに行えました。

色川副会長の開会宣言、高橋会長の挨拶、参加者紹介の後、千葉相談役の音頭で乾杯し、のどを潤した一同はさっそく食事に取りかかります。
本日のメニューはカットビーフステーキ、季節の天麩羅盛り合わせ、ブリ大根、青菜としらすのおろし和え、炊き込みご飯など。こんなおかずが出たのでは飲まずにはいられないお馴染みの泥酔メンバーは、持ち込んだ地酒を取り出し早くも異次元の宴会の様相…。ちなみに、フリードリンクコースなので持ち込んでもホテル側に迷惑はかかりません。

しばし歓談の後、本会会員であり ユーチューバーでもある小松伸久氏 のミニコンサート。長渕剛の「巡恋歌」を皮切りに、ものまねっぽく松山千春の「恋」、再び長渕剛の「 乾杯 」と、間にトークも交えてあっという間の20分。
伸びのある澄んだ歌声に会場の参加者は皆魅了され喝采の嵐…。アンコールには細川たかしの「望郷じょんから」を披露。実は小松氏、演歌がお得意なんだとか。

宴が盛り上がったところで豪華景品が当たる抽選会に突入。今回はビンゴゲームを絡めて楽しさも倍増。リーチだ!ビンゴだ!と飛び交う声の中、見事景品をゲットされた方、大変おめでとうございます!!

予定されていた参加者からの一人一言は抽選会が長引いてしまったため見送り。残り時間で料理と飲み物を次々と片付け、加えて女子連はデザートのチョコレートケーキを必要以上にたいらげ、最後にMC役の報告者の閉会宣言で2時間に渡るプログラムは終了となりました。

ご参加の皆さん、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。きっと楽しんでいただけたのではないでしょうか。

報告:鴫原

マイクを持った高橋会長、後ろに司会者 マイクを持って歌う小松氏と聴き入る参加者 入り口付近から撮った会場全体
<あいさつする高橋会長|歌っている小松氏|会場の様子>

小池トキ子さん感謝状受賞!

本会会員の小池トキ子さんが、令和4年10月31日の仙台市亀岡老人福祉センター設置55周年記念式典において、大友喜博センター長より表彰されました。
あん摩マッサージ指圧師として、マッサージ体験教室の講師を長年担当された功績を認められたものです。誠におめでとうございます。
なお、仙台市亀岡老人福祉センターにおけるマッサージ体験教室は、令和5年3月末日で終了いたします。長い間お疲れ様でした。

報告:事務局

笑顔で感謝状を旨の前に持つ小池さん
<感謝状を持つ小池さん>

織田信一さん全国コンテストで入賞!

先に行なわれた「ウェルフェアアート展2022(仙台市障害者による書道・写真・絵画コンテスト)」において、金賞を受賞されていた本会会員の織田信一さんが、「第37回障害者による書道・写真全国コンテスト(写真部門)」で見事入賞されました。
公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会炭谷茂会長より賞状が贈られました。誠におめでとうございます。

報告:事務局

入賞(写真部門)のタイトルに小田さんの名前と本文、令和4年12月9日の日付と炭谷会長の名前が縦書きに書いてある賞状
<贈られた賞状>

池を手前に左右に色づいた木々。後ろの中央に五重塔が写る見事な構図の織田さんの作品
<入賞した織田さんの作品「定義(じょうぎ)の秋」>

女性部料理教室実施報告

令和4年11月27日、エル・パーク仙台調理室において、料理教室を開催しました。
講師に浅野ゆか先生をお迎えし、簡単クリスマスメニューと題して、煮込みハンバーグ・りんごドレッシングのサラダ・チョコプリン・にんじんピラフの4品を作りました。

ハンバーグは玉ねぎも炒めず、生地を混ぜて成型後、野菜と一緒に煮込むだけ。にんじんピラフは米を炒めることなく、すりおろしたにんじんと一緒に炊飯器で炊くだけ。
チョコレートプリンは、温めた牛乳にチューブに入ったチョコレートソースとゼラチンを混ぜるだけ。どれをとっても、手順さえ覚えてしまえば簡単にできるものばかりでした。

テーブルの上にクリスマスカラーのナプキンを敷き、出来上がったばかりの料理を並べ美味しく頂きました。持ち寄ったプレゼントを交換した後、ゲームをして楽しい時間を過ごしました。
新型コロナ感染がピークを迎え、それでも開催できたことは、皆様のご協力あってのことと思います。ありがとうございました。

報告:千葉

3人の女性がレシピを見ながら作業している クリスマス仕様のランチョンマットの上に出来上がった料理、脇には小さなサンタとトナカイの置物 楽しそうに試食する3人の女性
<作業の様子→出来上がった料理→試食中>

仙台音訳の会・志茂恭子さん 緑綬褒章受章!

私たちが日ごろからお世話になっている、仙台音訳の会の音訳ボランティア・志茂恭子さんが秋の褒章で「緑綬褒章」を受章されました。
これまで30年以上、数えきれないほどの音訳を担当され、また、その活動を続けながら、仙台市朗読奉仕員養成講座の講師を長年務めるなど、後輩の育成にも取り組んでこられました。素晴らしいその功績に敬意を表したいと思います。

志茂さんは「大事にするのは情報を客観的に伝える姿勢。障害者が健常者と同じ量の情報に接し、必要なものを選択できる環境を整えたい」と語ってくれました。
昨年の仙台市視障協文化祭で披露していただいた、朗読劇「おこんじょうるり」は、会員の記憶に強く残るものになっています。

これからも音訳活動を通して、視覚障害者の情報保障と、文化の向上に寄与していただければと思います。益々のご活躍をお祈りしております。誠におめでとうございました。

報告:事務局

花束を持って座る白いベレー帽の志茂さん、隣りに賞状と記章 志茂さんを中心に大勢の仙台音訳の会の皆さんが並ぶ
<定例会の席上での志茂さん|志茂さんを囲む音訳の会のメンバー>

ランニング教室実施報告

11月13日(日)に、仙台市視覚障害者ランニングクラブ主催のランニング教室が開催されました。この教室は、毎年この時期に仙台市視覚障害者福祉協会の支援を受けて開催されている行事です。

参加者は視覚障害者11名、伴走者8名で、午前9時から約1時間半に渡り行われました。主催者側で伴走ロープを用意し、視覚障害ランナーと伴走者がペアとなり、思い思いのペースで、台原森林公園内を走ったり歩いたりしながら、自然の空気に触れて楽しいひと時を過ごしました。

今回は、伴走に使用するロープの長さ・太さの違った、様々な種類のロープが準備され、参加者はいろいろなロープの感触を体験できたようです。私も、普段使用しているロープよりも長いもの、細いものを使って伴走していただきました。
ロープの微妙な長さ、太さによって、走る感覚が異なることを認識することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。長いロープは腕振りがスムーズにできる一方、伴走者との距離が離れる場面もあり、より信頼関係が必要になるのではないかという感想を持ちました。

穏やかな晴天の下、参加された方々は、それぞれ楽しい時間を過ごすことができたようすで、また大変勉強にもなったと思います。お疲れ様でした。

報告:小松

視覚障害者と伴走者が同じロープを持ちながらスタートするところ 色付いた木々の前で「仙台市視覚障害者RC」の旗を横にメンバーが前後に並んでいる
<スタート時の様子|参加メンバーの皆さん>

第58回文化祭開催

10月10日(月・祝)仙台市シルバーセンターを会場に、令和4年度第58回文化祭が、会員・ボランティア含め40名の参加者で開催されました。

開会行事では長年のボランティア活動に対し、仙台音訳の会の猪飼とみ子様、山中久美子様、点訳奉仕3・6会の金岡祥子様、月井百合子様に感謝状が贈られました。

午前の講演では、ラジオ・テレビにも出演されている、みやぎシルバーネット代表の千葉雅俊氏を講師に迎え、「楽しく年を重ねるヒント、情報誌の発行を通して見えたこと」をテーマにお話しいただきました。
家計管理、住まいの管理、相続対策、認知症対策など、読者アンケートに寄せられたアドバイスや注意点などを川柳やエピソードを交えながら、ときに楽しく、ときに切なく紹介していただきました。
年を重ねてからは、友達・趣味・健康など大切にしていることを充実させることが重要ですというアドバイスには、皆さん一様にうなずかれていたようです。
身につまされることも多く、笑ったり、しんみりしたりと、感情が動かされる時間でした。

午後は一変して芸術を鑑賞する時間。鎌倉彫作家の星芳明(ほうめい)氏を講師に迎え、作品に触れながら、その作品への思いや、その形の意味についてお話をいただきました。
鎌倉彫は桂や朴木などを彫って漆を塗った美術工芸品で、800年前の鎌倉時代を期限とし、香を収納する香合や茶道具、仏具などから、現在では皿やお盆などの日用品、インテリアと身近な製品まであり、長く彫りと塗りの技術を高め続けている伝統工芸品なのだそう。
この日は12作品を紹介いただき、40cm近いお盆や大皿、25cm四方の茶道具を入れる箱、お菓子を入れる小さい器や茶たくなど、それぞれに触れてその感触を味わいました。
印象に残ったのは、横48cm縦33cmあり、中央に朱塗りの日本地図が彫られ周りを津波が覆っている「長方盆津波」という作品。これを部屋に飾り悦に入っている自分を想像して、ニヤニヤしていた私です。
実りの秋にふさわしく、午前・午後を通してとても学びのあった一日でした。

報告:鴫原

第58回文化祭の横断幕をバックに橋会長を囲んだ表彰者の皆さん パソコンを前にマイクを持って話をする千葉雅俊氏
<橋会長と表彰者の皆さん|講演する千葉雅俊氏>

原稿を前にマイクを持って話をする星芳明氏 テーブルの上に並べられたお盆や大皿などの作品群
<作品の解説をする星芳明氏とその作品群>

秋の八木山動物公園散策実施報告

令和4年9月25日(日)、今年度女性部行事第二弾として、八木山動物公園へ付き添い含め20名で行ってきました。前日まで雨が降る天候から一変、秋晴れの晴天に恵まれ、三連休最終日とも重なって、幼い子供連れファミリーで大変混雑していました。

ヤギと羊のふれあい体験では、東屋で休んでいる以外は触れてもよいですが、角に気を付けてと説明を受け、放し飼いになっている柵に入って背中に触れたり、ヤギの鬚に触ったりして、皆さん思い思いに触れ合っていました。

お昼は一番人気のシロクマプレート。ハンバーグの上に肉球足型チーズが乗り、ごはんがシロクマの顔になっているなど、どこから食べようかと迷う可愛いランチに大人でも嬉しくなりました。

午後からは園内の動物を1時間ほど見て歩きました。急な斜面と強い日差しで皆さん疲れ気味でしたが、予約していた学習プログラム時間が迫っていたこともあり、慌てての移動でご負担をおかけしてしまいました。
感染対策を行なって会議室に入り、二人の飼育員さんから剥製標本を使って動物の習性や特徴について説明していただきました。毛並みや爪、尻尾の違いなど、実際に手で触れさせていただき、大変貴重な経験ができました。点字の資料もご用意いただきありがとうございました。

コロナ禍で久しぶりの外出だったため、次の日は筋肉痛になった参加者の方もいらしたとか。ご参加の皆さんそれぞれに、楽しい思い出になっていましたら幸いです。ご協力いただきましたすべての方に感謝いたします。

報告:千葉

飼育棟の前で3頭のヤギと戯れている参加者 「八木山動物公園フジサキの杜」の看板の前での集合写真
<ヤギと触れ合う様子|参加者の皆さん>

令和4年度野外訓練会実施報告

3年振りに行なわれた野外訓練会。今回は名取市閖上にある商業施設「かわまちてらす閖上」と、名取川を挟んで対岸に位置し天然温泉が湧く複合施設「アクアイグニス仙台」を訪ねました。

9月17日午前10時、貸し切りバスで福祉プラザを出発。
最初の目的地はかわまちてらす閖上。土曜日と連休の初日が重なったためか、閖上に近づくにつれて道路は渋滞。予定より15分ほど遅れて到着。

2019年にオープンしたこの施設は、閖上大橋近くの名取川の土手沿いにあり、木造の長屋風建物3棟に多くの飲食店や海産物・農産品、和洋スイーツの店などが軒を連ねています。 「かわまちてらす」の名前には、生まれ変わった閖上のまちを照らし、川辺の憩いのテラスとなるよう、願いが込められているとのことです。

閖上港にもほど近く河口から海まで臨める絶好のロケーション。
爽やかな風を感じながら土手や河川敷を散策するもよし、周遊船に乗って川面を漂うもよし、お好みの飲食店を巡る食べ歩きもよし。
出かけると飲まずにはいられない某参加者たちは、さっそくアルコールと肴を買い求め、オープンテラスで小宴会を始めていました。 飲食店は価格も手ごろ、ボリュームあり、美味しいと3拍子揃いです。

午後0時過ぎ、次の目的地若林区藤塚にあるアクアイグニス仙台に到着。かわまちてらす閖上からは車で10分ほどの距離。

アクアイグニス仙台は、今年4月にオープンした広大な敷地に7棟の建物が建つ話題の複合施設。
その中でも知る人ぞ知る有名なシェフが監修するイタリアン、スイーツやベーカリー、和食のレストランはどれも人気のスポット。それだけに値段もお高め。
それに、こちらも話題、東北初出店の「猿田彦珈琲」。コーヒー好きな向きには、一度は訪れてみたいお店なのではないでしょうか。
そして温泉施設「藤塚の湯」。 地下1000mから湧き出たお湯は滑らかでしっとりとした肌触り。露天風呂もあり潮風を感じながらゆったりとした気分を味わえます。
お買い物をしたい方には県内地場産品を販売しているマルシェ。新鮮な野菜や果物など、様々な食材や加工品がお求めやすい価格で揃っています。オリジナルの日本酒もありました。

参加者の皆さんは三々五々。どこで何をされていたのか全く把握できませんでしたが、きっとそれぞれに楽しまれていたことと思います。
さて、出先でどうしても飲んでしまうあのグループはどうなったのでしょう?
いました・いました。藤塚の湯が入っている建物の屋上展望台で、かわまちてらすで買った昼食と、360度見渡せるパノラマを肴にまたぞろ小宴会。 まったく、酒好きな面々には際限がありません…。

定刻にアクアイグニスを出発し、予定通り午後3時に福祉プラザに到着して解散。今年の野外訓練会は無事終了しました。どこが訓練?なんてことは言いっこなし。復興した沿岸エリアの風を体感できた一日でした。

報告:鴫原

長屋風建物のかわまちてらす閖上 魚介の加工品を物色する参加者 炎のマークが入ったアクアイグニス仙台の建物 アクアイグニスの池の前でたたずむ参加者
<かわまちてらす・アクアイグニスの外観とそれぞれの場所での一コマ>

バリアフリー調査研修会実施報告

9月4日(日)に、青年部社会生活教室の一環としてバリアフリー調査研修会を行いました。今回は、宮城県庁やわだゆうこ眼科クリニックの周辺を歩き、段差がわかりづらい階段や歩きにくい道などを確認しました。

皆で歩いていると、上りと下りが並んでいるエスカレーターの左右配置、進行方向を示す矢印の位置や色など、多くのことに気づき、どのようになっているとより認識しやすく歩きやすいのか話し合うことができました。

日曜日ということもあり、歩行者が少なかったり、道に置いてある看板が無かったりなど、平日とは状況が異なっていましたが、普段は時間をかけて確認することがあまりないので実施できてよかったと思います。
 参加した方々が、どんな場所や状況で見えにくさを感じるかを共有することができ、有意義な研修会でした。

報告:小海

白線が引かれた道を左右に分かれて歩く女性参加者 古い階段の段差を確認しながら下る男性参加者
<歩きにくい道と段差がわかりづらい階段を確認する参加者>

第29回家族ぐるみ運動会参加報告

令和4年8月28日(日)、元気フィールド仙台(宮城野体育館)において、仙台市および仙台市障害者福祉協会主催による「第29回仙台市身体障害者家族ぐるみ運動会」が開催されました。

今年の参加者はおよそ120名。開会行事の後、参加者代表が力強い選手宣誓を行ない、入念な準備体操を済ませてから各区に分かれてさっそく競技開始。
フリスビーを的の輪に通す「フライングディスク」、A4用紙を切れないように裂いて長さを競う「紙ちぎり紙のばし」、的になったボールに他のボールを近づける「投げっチャ」、そしておなじみの「玉入れ」に「ゲートボール百発百中」、全員参加の「パン掴み競争」の6競技が行われ、ここ数年優勝を続けている泉区が着々と加点して今年も優勝!

奮闘及ばず2位以下に甘んじた他4区の選手たちが涙を流して悔しがっていたのか、あるいは諦めムードで自嘲的な笑みを浮かべていたのか、それとも来季のリベンジを誓い拳を固めていたのか、見えない私には知る由もないのですが、とにかく今年も恒例の大イベントは参加者の悲喜こもごもを織り込んで無事に終了しました。

コロナ禍継続中のため午前のみの短縮開催とはなりましたが、勝敗に関係なく楽しいひと時を過ごせました。運営に携わったスタッフ・ボランティアの方々に感謝申し上げます。

報告:鴫原

仙障協・阿部会長に向かい選手宣誓する参加者 フリスビーを左手に持ち、的に向かって投げようとする参加者
<宣誓する選手代表|フリスビーを持ち構える選手>

「ブラインドメイク講話」実施報告

6月4日(土)福祉プラザ第1研修室において、女性部社会生活教室「ブラインドメイク講話」を、星陵眼科院長の山封草謳カを講師にお迎えして開催しました。
山武謳カは東北大でロービジョン外来も担当され、見えない見えにくい患者に笑顔になってもらえるようにと、子育ての一番大変な時期に、日本ケアメイク協会化粧訓練士の資格を取得され、視覚障害女性に寄り添ってくださっています。

今回の講話では、まず日々の生活で大変役に立つ、美肌づくりの正しい洗顔方法を実際に洗うのと同様に手でまねて教わりました。
続いて、鏡も道具も使わずに自分の指だけで塗るメイク方法「ブラインドメイク」と、視覚障害者が考案した、口紅やアイメイクが時計の配列になっていて使いやすいユニバーサルパレットの紹介があり、そのパレットを使ってすでにレッスンを受講されている方に、口紅とアイメイクの実演を披露していただきました。
その後、実際に口紅を小指で塗る体験も一人一人に丁寧に教えていただき、緊張していた皆さんも、いつしかにこやかな楽しい笑顔に変っていました。早くマスクを外して、赤い口紅でお出かけしたいですね。

山武謳カ、貴重なご講話本当に有難うございました。そしてお手伝いいただきました皆さん、ご参加の皆さん、ありがとうございました。

報告:千葉

スクリーンの脇に立って説明する山ア先生 テーブルを囲み化粧の実演を見学・体験している受講者
<山ア先生の講話の様子|受講者が化粧道具を体験している様子>

色川副会長、日視連顕彰「礎賞」受賞!

本会副会長の色川隆雄さんが、第75回全国視覚障害者福祉大会(名古屋大会)において、長年の功績を認められ、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合会長より「礎賞」を受賞されました。
誠におめでとうございます。今後一層のご活躍をお祈り申し上げます。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を考慮し、式典での授与は一部の代表者のみとなりました。

色川副会長が記念の盾と感謝状を持っている正面からの写真
<感謝状を持つ色川副会長>



簡単料理教室実施報告

令和4年3月13日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、今年度最後の社会生活教室として青年部主催の「簡単料理教室」を行いました。
普段、あまり台所に立たない男性にも、火を使わずに手軽に作れるおつまみ系料理の調理実習がコンセプトです。

今回は「豚こまともやしのレンジ蒸し」、「わかめとカニカマのしょうが酢和え」、「ピーマンの塩昆布和え」の3品を作りました。
いずれも、食材の処理に手間がかからず、短時間で調理できるので、まさに「簡単料理」のネーミング通り、手軽に取り組める両備ばかりでした。

出来上がった後は、お楽しみの試食タイムです。参加メンバーとサポートメンバーが番外編で作った料理も加わって品数がグンと増え、豪華な食卓になりました。
コロナ禍で人数が少なかったものの、美味しい料理をいただいて皆大満足。ごちそうさまでした!

(報告:鴫原)


男性参加者と女性参加者が包丁で材料を切っています   出来上がった料理を男性参加者が器に取り分けています
<材料を切っている様子|料理を取り分けている様子>


「アロマ教室」実施報告

令和4年2月20日(日曜日)、福祉プラザにおいて、女性部社会生活教室の第4回目になる「アロマ教室」を、全日本環境協会アロマセラピストの伊藤久美先生を講師にお迎えして実施しました。

当日は、8種類のアロマオイルの中から2種類をブレンドしました。8種類の香りをかぎわけているうちに、どれとどれを混合してよいのか、皆さん悩まれていたようですが、それぞれにお気に入りの香りを見付けられたようです。

爽やかな甘い香り、酸っぱい香り、薬草のような香り、木材のような香り、濃厚な甘さの香りなど、様々な香りと出会うことができました。マスク表面や洋服などに2・3滴振りかけて楽しむことにしましょう。

付き添いの方々にはお手伝いをしていただきましてありがとうございました。ご参加いただいた皆様、大変お世話になりました。本年度の女性部の行事も、滞りなく無事に終了できたことに心より感謝申し上げます。

(報告:八巻)


織田信一さん、ウェルフェア2021で表彰

令和3年12月5日(日)、仙台市福祉プラザで行われた「福祉まつり・ウェルフェア2021(障害者週間記念式典)」の席上、本会会員の織田信一(のぶかず)さんが郡和子仙台市長から表彰されました。

織田さんは先に行われたウェルフェアアート展2021(仙台市障害者による書道・写真・絵画コンテスト)写真の部において金賞を受賞されていました。
誠におめでとうございます。

壇上で賞状を読み上げる郡仙台市長と向かい側に立つ織田さん、後ろに「福祉まつり・ウェルフェア2021」の横断幕    郡仙台市長から賞状を手渡されている織田さん
<郡和子仙台市長から賞状を受け取る織田さん>


手前に木蓮の花と桜の木。その後ろに島にかかる橋とともに松島の海。海の青と空の青のコントラストが美しい織田さんの作品。
<写真の部金賞 織田信一さん 「やすらぎの刻(とき)」>


「クリスマスリース作り体験会」実施報告

女子会では12月6日(月)に、通常行なっている茶話会とは別枠で、日本フラワーデザイン協会講師の佐々木真由美先生を講師にお招きし、クリスマスリース作りを開催しました。
二つのバラの花を中心に、松ぼっくり、綿花、ヒイラギの実など、赤や白の飾りで見た目にも楽しく香りでも楽しめるようにと、シナモンスティックを加えてみました。
目が不自由でも作りやすく工夫していただき、リース台にワイヤーでくくり止めたり、やけどに気を付けながらグルーガンで貼り付けたりと、それぞれ個性豊かな素敵なリースが完成!
満足の出来具合に、参加者みんなで「何処に飾ろうかな?玄関がいいかなあ」などと話がはずみ、楽しい時間を過ごすことができました。
リボンを外してしめ縄に変えると、今度はお正月飾りに変身!長く楽しめる工夫もしてあります。
何度も打合せをしてこの日に備えていただいた佐々木先生、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
(報告:千葉)


参加者がテーブルを挟んで向かい合い、リース作りをしています   完成したリースを持って正面を向いた参加者が前後に並んでいます
<リース作りをしている会場の様子|完成したリースを持つ参加者>


「災害時の心がまえについての講習会」実施報告

11月27日(土)仙台市福祉プラザにおいて、令和3年度女性部第3回社会生活教室として、災害時の心がまえについての講習会を、地域防災リーダー、民生員等など、幅広い活動を行なっている繁野みど里先生を講師に迎えて行ないました。
丁寧な講話に加え、防災グッズの紹介の際には、一つ一つ手に取り触れながら確認し説明していただきました。
予期しない災害に遭遇したときは、まず自分の命を守ること。
ふだんから隣近所の人達とあいさつなどを交わして自分の存在を知ってもらうこと。
居住地付近での防災訓練があるときは出来るだけ参加し、地域とのコミュニケーションを図ること。
地震、大雨、台風、水害、土砂災害などの際のハザードマップでの色分けを確認しておくこと。
避難所の場所などをあらかじめ下見しておくこと。
食料品は、米、水、缶詰などの循環備蓄を行なうこと。
など、参考になるポイントが多い有意義な講習会でした。
地域により周囲の環境も異なっているので、各自その状況に応じた対策を整えながら生活をして参りましょう。
繁野先生ならびに受講者の皆様、大変お世話になりました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
(報告:八巻)


防災ベストを着てPCを見ながら話をしている講師と話を聞く受講生   リュック・水のベットボトル・携帯ラジオ・懐中電灯・軍手などの防災グッズ
<講師の話を聴いている受講者の様子|テーブルに並べられた防災グッズ>


第57回仙台市視覚障害者福祉協会文化祭開催

令和3年10月24日(日)、シルバーセンターを会場に、今年で第57回になる仙台市視障協文化祭が2年ぶりに開催されました。新型コロナウイルス感染者数が減ったとはいえ、まだまだ油断できない状況下で、来賓を招かず、時間も短縮しての開催となりました。
開会行事として、開会宣言、会長挨拶の後、多年にわたるボランティア活動に対し、仙台音訳の会の橋孝枝様と三原律子様、点訳奉仕3・6会の植木貞人様に感謝状が贈呈されました。
お呼びできなかった来賓の皆様よりいただいたお祝いメッセージの紹介の後、公演として、今年いっぱいで活動を休止する「レイモミパートナーズ・視障協フラの会」によるフラダンス発表が行われました。
「カノホナピリカイ(涙そうそう)」、「ブルーハワイ」、「川の流れのように」の3曲を、ゆったりと華やかに踊ってもらいました。
続くプチ朗読会では、仙台音訳の会のお二人による朗読劇が行われました。演目は、さねとうあきら作「おこんじょうるり」。
年老いたイタコの婆さまと、じょうるりで病気やけがを治すキツネのおこんの物語で、出演者お二人の、ピッタリと息の合った掛け合いが楽しく見事でした。
次に、今年から追加・新設された日常生活用具の説明を挟み、最後にお楽しみ抽選会を行いました。会員の皆さんそれぞれに豪華?商品をゲットし、満足してお帰りになったことでしょう。
来年は通常通りの様式で開催できることを願っています。
(報告:鴫原)


第57回文化祭の横断幕をバックに挨拶する橋会長    高橋会長を囲んで3人の受賞者の皆さん
<挨拶する仙台市視障協・橋会長|感謝状受賞者と高橋会長>


白地に花柄のロングドレスにオレンジのレイト花飾りを付けて踊る3人   台本を手に、立って朗読するきつね色の服を着た読み手と、羽織を着て座って朗読する婆さま役の読み手
<フラダンスを披露するフラの会メンバー|物語を朗読する仙台音訳の会のお二人>


第28回家族ぐるみ運動会参加レポート

令和3年9月20日(日曜日)天候晴れ。今年は感染症予防の徹底を図りながら、関係各位の皆さんのご協力のもと、元気フィールド(宮城野体育館)において仙台市障害者福祉協会主催の第28回家族ぐるみ運動会が行なわれました。
幸いな事に、参加者および関係者の中に37度を超える発熱の方はいらっしゃらず、また、皆さんマスク着用の決まりをシッカリ守って頂き、改めて一人一人の意識の高さを感じました。
競技はフライングディスクに始まり、紙ちぎり・紙伸ばし、投げっちゃ、ゲートボール・百発百中、パン掴み競技と続き、最後に玉入れ競技で終わりました。
総合順位は第一位が昨年に続き泉区。以下、若林区、太白区、宮城野区、青葉区の順でした。
競技を通して、誰一人気分が悪くなった、怪我をしたなどのアクシデントもなく、2年も続くコロナ禍の中で参加できた想い出を胸に、今度こそコロナが終息することを願いつつ、来年も皆さんと出会えることを楽しみにしています。
皆さんお疲れ様でした、そしてありがとうございました。
(報告:吉田)


地面に置かれたかごに参加者が紅白の球を投げ入れています   仙障協・阿部会長から賞状を受け取る仙視協・佐藤副会長
<玉入れ競技を行う参加者|主催者から賞状を受け取る参加者>


女性部料理教室実施報告

今年度の女性部社会生活教室の一環として、9月12日(日)に料理教室を行いました。今回は2種類の粉ものに挑戦!
一つ目はがんづき。1個分84kcalです。
黒砂糖をお湯で溶かし冷めたら、先に小麦粉と重曹を大き目なボールに入れ、だまにならないようによくかき混ぜる。泡立て器で混ぜるときは、外側の方向でゆっくり大きく混ぜた方がふんわり出来上がるようです。
アルミホイルに人数分を分け、くるみと黒ゴマを振りかけて、蒸し器で10分ほど蒸せば出来上がり。
次は人参の蒸しパン。1個分74kcal。
皮をむいた人参をすりおろしておき、蒸しパンミックス・スキムミルクと一緒にボールに入れ、木べらでよくかき混ぜる。
アルミホイルに取り分けて5ミリ角のチーズをのせ、10分ほど蒸して出来上がり。
アルミホイルの容器が小さく、スプーンでこぼさないように流し入れるのに苦労しましたが、どなたも楽しみながら取り組んでいたようです。どちらもふわふわで、素朴でとても懐かしく、若き日々を思い出させるおやつが出来上がりました。
講師の管理栄養士・飯淵由美先生、調理指導の高橋先生と今野先生には、大変丁寧に教えていただきました。参加していただいた皆様、楽しい時間を共有して下さりありがとうございました。
(報告:八巻)


女性会員が蒸しパンの生地をアルミ容器に流し込んでいます   左に人参蒸しパン、右にがんづき
<料理する参加者の様子|出来上がった蒸しパンとがんづき>


「私の見え方紹介カード」作成体験会報告

令和3年8月29日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、「私の見え方紹介カード」を用いた研修会を行いました。
「私の見え方紹介カード」は、視覚障害に関する様々な質問項目からなるカードで、日本弱視者ネットワークのホームページからダウンロードできます。質問に答えてカードを成させ、相手に提示することで、日常生活のどんな場面でできないことがあるのかなどを伝えることができます。
今回の研修会では、質問項目を確認しながら、参加者の方々の見え方を知り、外出時にどんなものが見えにくいと感じているかなどを共有することができました。また、スマートスピーカーなど、視覚障害者にとって便利な機器についても情報共有することができました。
参加された皆さん、有意義な時間をありがとうございました。
(報告:小海)


演台を前に説明する講師とそれを聞く受講者   ・
<体験会の様子|講師の説明を聞く受講者>


市バスの行先表示等確認報告

令和3年7月2日(金)、仙台市福祉プラザ駐車場において、仙台市バスの行先表示部等の白色LED化に伴う実地確認を行いました。
バスの前面と後面の行先、左側面の経由地表示が、これまでの黒バックにオレンジ文字の表記から、黒バックの白色文字に変更されます。
実際に見え方を確認したロービジョンの参加者からは、一様に見やすくなったとの感想が聞かれました。一方で、当日は日光の影響のない曇天だったため、晴天下での見え方を心配する参加者も見受けられました。
今後5年をかけて、運行する400数十台の車両すべてに順次変更を進める計画のようです。また、バリアフリー化に向けて、今後4年間でノンステップバスの導入を完了するとの話も聞けました。
より安全で安心して利用できる市バスのこれからに期待しましょう。
(報告:鴫原)


バスの正面とそれを見ている参加者の後ろ姿が写っています   バスの側面と参加者の後ろ姿が写っています
<バス正面の行先表示|側面の経由地表示>


農業園芸センター見学会実施報告

令和3年5月30日(日)、女性部第1回社会生活教室として、仙台市農業園芸センター(みどりの杜)の見学会と園内の散策を、会員10名、ヘルパー6名の参加で実施しました。
5月29日から6月13日まで、園内はバラ祭りの開催中でしたので、文字通りお祭りのように賑わっていました。
後日うかがったところでは、初日29日(土)の入場者数は5000人、私たちが訪れた30日(日の入場者数は、何と8000人だったそうです。
当日は吹く風も心地よく、天候にも恵まれ、バラの花は丁度見ごろで、今は盛んと咲き誇る大輪のバラを愛でたり、触れたり、香りを感じたりして、幸せなひと時を過ごしました。
また、園内はとても広々としていて、密になることもなく安心して歩行訓練も行なえました。仙台市民の方々の憩いの広場となっていることを改めて実感しました。
案内と花の説明などをしていただいた園芸センター所長の坂本さん、参加された皆さん、ありがとうございました。
(報告:八巻)


花々と木々に囲まれ整列する参加者   咲き誇るバラの花
<見学会参加者|園内に咲き誇るバラ>


ウェアラブル端末体験会実施報告

令和3年5月16日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、青年部主催の「ウェアラブル端末体験会」を行い、AI機能を搭載した「エンジェルアイ・スマートリーダー」、「オーカム・マイアイ2」、「エンビジョングラス」の3機種を体験しました。
エンジェルアイは、メガネのフレームに装着するスティック型の端末で、カメラでとらえた印刷物を簡単な操作で読み上げます。
オーカムもエンジェルアイ同様にスティック型の端末で、印刷物の読み上げに加え、看板やディスプレイ行事の確認、色認識、顔認識などが行えます。
エンビジョングラスは、スマートフォンアプリ「Envision AI」とメガネ型端末「Google Glass」を組み合わせた機器で、上述の機能に加えて通話機能もあり、支援者の視力を借りてカメラの映像を確認してもらうこともできます。
価格が高いことを除けば、視覚支援機器として十分使用出来うることを実感しました。今後の価格低下と認識率のアップに期待したいところです。
(報告:鴫原)


機器の説明を聞く受講者とサポーター   端末のメガネをかけて右手でエンビジョングラスを操作する受講者
<説明を聞く受講者|機器を操作する受講者>


簡単料理教室実施報告

令和3年3月14日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、社会生活教室の一環として青年部主催の「簡単料理教室」を行いました。
普段、あまり台所に立たない男性にも、火を使わずに手軽に作れるおつまみ系料理の調理実習がコンセプトです。
今回は、「ジャガイモのゆかりマヨ和え」、「アボカドのポン酢和え」、「鶏のから揚げ風」の3品を作りました。
手際のよい包丁さばきで食材を次々に処理する参加者がいる一方、ぎこちない手つきでそれらと格闘している参加者もいて、その対比もなかなか面白いものでした。
出来上がった後は、お楽しみの試食タイムです。講師が番外編で作った料理に加え、サポートメンバーが持ち込んでくれた料理も加わり、豪華な食卓となりました。
アルコールも少しいただき、皆大満足。ごちそうさまでした!
(報告:鴫原)


男性参加者が包丁で材料を切り、女性サポーターが隣で手を添えています   皿と小鉢に入った料理が並んでいます
<手際よく食材を切る参加者|出来上がった料理>


女性部会・軽運動教室実施報告

令和3年3月7日(日)、仙台市福祉プラザにおいて、仙台市視障協令和2年度女性部会と、仙台市からの委託事業である「視覚障害女性のための社会生活教室」の一つとして軽運動教室を行いました。
午前の女性部会では、今年度の活動報告と決算報告が行われ、次年度の活動計画案と日視連女性研修大会提出議題等について熱心な話し合いが行われました。
午後の軽運動教室では、IYCラジヨガ認定講師の石井智美先生を講師に迎え、呼吸法や体幹のバランスの取り方、ヨガを取り入れた体操、ペアになっての手指のマッサージ方法などを教わりました。
さわやかなミントの香りにも包まれ、和やかで笑顔の絶えないとても楽しいひと時になりました。講師の先生をはじめ参加していただいた皆様、ありがとうございました。
(報告:八巻)


テーブルを囲んで話し合う女性部員   距離をおいて向かい合い手を挙げてヨガ体操するメンバー
<女性部会の様子|軽運動教室の様子>


スマートスピーカー体験会実施報告

令和3年1月24日(日)、仙台市福祉プラザを会場に、青年部主催の「スマートスピーカー体験講座」を行いました。
声を掛けるだけで操作できるスマートスピーカーは、視覚障害者にとっても大変便利に使える道具として注目されています。ただし、使える環境を作るにはある程度の知識が必要になるので、難しい設定は支援者の手を借りることも必要になるでしょう。
この日は、5.5インチ画面付きのAmazon Echo showを使い、調べたい情報の検索や、アラームの設定、各種メディアの再生などを試してもらいました。
参加者それぞれに思い思いのキーワードでスピーカーとの対話を楽しんでいる様子で、その便利さとこれからの可能性を十分に感じてもらえたと思います。
(報告:鴫原)


テーブルに向かう講師・サポーター・受講者   同じ構図で違う方向から
<体験会会場の様子>


生け花教室実施報告

令和2年12月26日(土)、仙台市福祉プラザにおいて、仙台市から委託されている「視覚障害女性のための社会生活教室」の一つとして、小原流家元の相田竹子先生を講師に迎え、この時期恒例の生け花教室を行いました。
今年の花材は大王松2本、鉄砲百合2本、それに葉ボタン2本です。
大王松は主枝と副枝に使いました。枝が太くて剣山に刺すのに少し手こずりました。ひと枝に蕾が4つ付いている白の鉄砲百合は中間枝に、葉ボタンは客枝と中間枝に使いました。それぞれによい作品が出来上がったようです。
また、相田先生が、支援者の方から提供いただいたヤブコウジと大王松を使って、控え目ながらとてもよい雰囲気を醸し出してくれる作品を作ってくださいました。
新型コロナ感染対策として大きな部屋を使い、広い空間の中で安心して花を生けることに専念できました。皆さん笑顔で和やかな時間を過ごせたと思います。
丁寧なご指導をいただいた相田先生、ご協力いただいた参加者の皆さん、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。
(報告:八巻)


・   ・
<大王松・鉄砲百合・葉ボタンを使った作品|大王松とヤブコウジを使った作品>


あはき19条違憲訴訟 仙台高裁判決報告

12月14日(月)、14時より仙台高裁101号法廷において、平成医療学園グループが国を訴えた裁判の判決が出ました。傍聴には、本会からの会員5名と東北・北関東より35名以上が集まりました。
これまでの地裁の裁判では、書類のやりとりだけで3分程度の裁判でしたが、仙台高裁では、どんな書類のやりとりをしているのか、意見や反論はあるか等、裁判長とのやりとりが理解できる流れでした。
今回の判決では20分以上主文とその理由について読み上げられ、「あはき法19条は合憲である」、「福島医療専門学校の訴えを棄却する」、「裁判費用は福寿会が負担すること」という判決が言い渡されました。
裁判終了後、裁判所内の記者クラブに場所を移し、東北協議会及川会長、大胡田弁護士、中沢全鍼師会視覚障害委員長、安田日マ会会長と私の5名で記者会見に臨みました。
その後、宮城県視覚障害者情報センターに場所を移し集会が行われました。出席した大胡田弁護士の解説によれば、仙台高裁は原告の訴えを非常に丁寧に聞き、それに真摯に回答したもので、この判決は最高裁でも意味のあるものであるということでした。
最後に参加者全員で記念撮影し、福島視障協阿蘇会長のがんばろうコールで、最高裁でも団結して闘い続けようと、力強く身の引き締まる思いで終了となりました。
(報告:高橋)


按摩マッサージ師の未来、確かな道へもう一歩と書かれた横断幕を掲げる参加者
<横断幕を持つ参加者全員の集合写真>


仙障協福祉大会でフラの会が踊りを披露!

11月14日(土)ホテルメルパルク仙台2階ソーレにおいて、社会福祉法人仙台市障害者福祉協会主催による令和2年度仙台市障害者福祉大会・交流発表会が行われました。
本会からはレイモミパートナーズ・視障協フラの会が出演し、日頃の練習の成果を披露してくれました。
「ブルーハワイ」から始まり、「ウイラニ」、「ナニカウアイ」とハワイアンの定番が続いた後、美空ひばりの「川の流れのように」で締めくくられ、会場はゆったりとした穏やかな雰囲気に包まれました。
今年はコロナ禍の影響で定期的な練習ができない時期があり、演技発表の場もなかったようですが、この発表会を機に、これからの活動を徐々に再開してもらえればと思います。
人数が限定され会話も控えがちな発表会になりましたが、会場の皆さんは静かにステージの演技に注目し耳を傾けていたようで、状況に応じた楽しみ方ができていたようでした。
(報告:鴫原)


3人のメンバーが踊っている場面を右斜め前から写しています   踊っている3人のバックに大会の横看板が写っています
<踊りを披露するフラの会のメンバー>


令和2年度感謝状贈呈式開催

10月25日(日)、仙台市福祉プラザにおいて仙台市視覚障害者福祉協会令和2年度感謝状贈呈式が行われました。
今年度はコロナ禍の影響で毎年恒例の文化祭が中止となり、例年その席上で行われていた贈呈式を単独で行うこととなりました。
多年にわたるボランティア活動に対し、以下の4名の方々が感謝状と記念品を受け取られました。
仙台音訳の会佐藤 紘子 様
仙台音訳の会郷古みち子 様
点訳奉仕3・6会小松  幸 様
点訳奉仕3・6会三浦みち子 様
これからもボランティア活動を通して、視覚障害者の文化の向上と社会参加の実現に寄与していただければと思います。誠におめでとうございました。

お祝いを述べる高橋会長を右斜め前から撮影した写真   高橋会長を囲んでにこやかなボランティアの皆さん
<挨拶する仙台市視障協高橋会長|感謝状を持ったボランティアの皆さん>


第27回家族ぐるみ運動会報告

9月27日(日)、青葉体育館において、仙台市障害者福祉協会主催の第27回家族ぐるみ運動会が行なわれました。
新型コロナウィルスの影響で今年は運動会もないのかな?そんな悲観的な思いもあったのですが、開催が決まったことで、皆さん一様に喜んでいました。
限られた短い時間の中でしたが、競技に参加された方も、されなかった方も、皆楽しい時間に浸っていた気がします。
青葉区の皆さん、太白区の皆さん、宮城野区の皆さん、若林区の皆さん、泉区の皆さん、そして綿密に準備してくださった職員の皆さん、協力していただいたボランティアの皆さん、心から感謝しています。ありがとうございました。
今年も優勝は泉区の皆さんでした。おめでとうございます。
来年はコロナに勝って思いっきり楽しみましょう。また参加してくださいね。お疲れ様でした。
(報告:吉田)


インストラクターの動きに合わせて参加者がストレッチを行っています   投げっちゃ協議で投げられたボールの向こうに競技者のグループが写っています
<準備運動する参加者の皆さん|投げっちゃ競技を楽しむ参加者の皆さん>


女性部料理教室実施報告

令和2年9月6日(日)、福祉プラザ9階調理実習室において、社会生活教室の一環として料理教室を開催しました。
まず、プラザの入り口で手指の消毒、サーマルカメラによる体温測定を済ませ、調理室内でも、アルコール消毒液、ハンドソープ、キッチン除菌スプレーなどを用意して、新型コロナウイルス感染防止の対策を十分にしながら料理を作りました。
今年のメニューは、きのこたっぷり(舞茸・しめじ・えのきだけ)の炊き込みご飯、タンドリーチキン、茄子・豆腐・みょうがのお吸い物、人参のマリネ、レタスとミニトマトのサラダ。デザートには梨が添えられ、栄養のバランスも良好。配膳の盛り付けや彩も良く、きれいに仕上がりました。
一つの所に集まることもなく、各班に分かれての作業となりましたが、みんなで協力しながら美味しい料理が出来ました。
今後も様々な感染症対策をしながら、このような行事を開催したいと思っています。参加していただいたみなさま、ありがとうございました。
(報告:八巻)


石鹸を使って入念に手洗いをしている参加者が二人写っています   出来上がった料理とお椀を持ってお吸い物を食べている参加者が写っています
<手洗いを行なう参加者|出来上がった料理を試食する参加者>


色川副会長、令和2年度仙台市長感謝状受賞

去る9月1日(火)、トークネットホール仙台にて開催された「第55回仙台市社会福祉大会」において、本会の色川隆雄副会長が、長年にわたる活動を認められ、郡和子仙台市長より感謝状を贈呈されました。
6月の日身連会長表彰に次ぐ受賞で、誠に喜ばしいことです。今後ますますのご活躍を期待します。

色川副会長が感謝状を持っている正面からの写真
<感謝状持つ色川副会長>


色川副会長、日身連会長表彰受賞

本会の色川隆雄副会長が、多年にわたる障害者福祉への貢献等の功績を認められ、日本身体障害者団体連合会会長・仙台市障害者福祉協会会長の阿部一彦氏より表彰されました。
色川隆雄氏は平成12年に入会。本会理事を長年継続し、その間仙台市障害者福祉協会評議員を経て理事に就任。現在も本会副会長として、障害者理解の啓発、自主事業の企画、委託事業の作業遂行など、協会運営に尽力されてています。

マスクをした阿部会長と色川副会長が並んで写っています   色川副会長が賞状を持っている正面からの写真です
<日身連阿部会長と色川副会長|賞状を持つ色川副会長>


電子決済活用講座実施報告

仙台市から委託されている「視覚障害青年のための社会生活教室」の一つとして、1月26日(日)に仙台市福祉プラザを会場に行ないました。
キャッシュレスによる決済方法が進んでいることを踏まえ、基本的な知識からスマホによる活用方法までを、自らも音声ユーザーである講師が分かりやすく説明してくれました。
キャッシュレスって何?」というところから始まり、そのメリット、カード・電子決済の種類、スマホの設定、入金・支払いの方法、スマホでの実演という流れであっという間に講座は進み、質疑応答の後、参考になりそうなYoutubeの関連チャンネルを見て終了となりました。
視覚障害者の間では、まだまだハードルの高い電子決済ですが、今後の導入の際に役立つ大変有意義な講座でした。
(報告:鴫原)



<受講者の前で講義を行う仙台市視障協・高橋会長>


生け花教室実施報告

令和元年12月27日(金)、仙台市福祉プラザにおいて、小原流家元の相田竹子先生を講師に迎え、この時期恒例の生け花教室を行いました。
この事業は、仙台市から委託されている「視覚障害女性のための社会生活教室」の一つとして実施しています。
今年の花材は若松と千両、そしてオンビジュームです。
正月の生け花には神様が宿るとのことで、若松は欠かせない花材。千両も、金運を運んで来ると言われています。また、黄色で可愛らしい花のオンビジュームも、幸せと金運を招いてくれると言われています。どの花材料も新年を迎えるのに縁起の良いものばかりです。
先生の丁寧で分かりやすいご指導のもと、私たちは厳かな気持ちで生けました。長年培われた日本の文化やその由来なども教えていただき、貴重な時間となりました。
相田先生、参加してくださった皆様、ありがとうございました。
(報告:八巻)


  
<若松・千両・オンビジュームを花器に生けた写真>


第26回家族ぐるみ運動会参加レポート

11月23日(土)、スポーツパーク宮城広瀬体育館において、第26回仙台市障害者福祉協会主催の家族ぐるみ運動会が行われました。
今回は参加者が少なかったため、青葉区・若林区・宮城野区が3区合同チームとなり、太白区、泉区との3チーム対抗戦となりました。仙台市視障協からは、会員の家族も含めて8名の参加でした。
館内は少し寒く感じられましたが、協会職員の方々・ボランティアの方々のサポートを受けながら、午前にパン食い競争、投げっちゃ、輪投げ、フライングディスクなど、昼食をはさんで午後からは、玉入れ、ゲートボール、借り物競争など合わせて11競技を行ないました。
特に楽しかったのは、皆で参加できたパン食い競争や、小さな子供達も参加した玉入れ競技で、会場からは盛んに声援が送られていました。
また、会場内に売店や健康測定コーナーなども設けられ、競技の合間に販売品を買ったり、健康測定を受けたりと、参加者の皆さんは一様に楽しい時間を過ごしていたようです。
怪我人などのアクシデントもなく、1時半過ぎには全ての競技が無事終了し閉会となりました。協議結果は泉区が弐連覇を果たし、二位は3区合同チーム、三位は太白区でした。
関係者の皆さん、ありがとうございました。来年もまたがんばりましょう!
(報告:吉田)


     
<準備運動する参加者の皆さん|パン食い競争でパンにかぶりつく参加者>


第58回東北盲人福祉大会山形大会参加報告

去る11月4日(月)・5日(火)、ヒルズサンピア山形において第58回東北盲人福祉大会が行われ、仙台からは付き添い者含め11名参加しました。
一日目は、11時30分から第2回役員会、青年協議会、女性協議会が、13時30分から大議員会が行われました。
代議員会の冒頭、竹下日視連会長から
「この10月から団体の名称が日盲連(日本盲人会連合)から日視連(日本視覚障害者団体連合)に正式に名称変更され、それに伴って組織作りや要望にも変化があるのではと思う。未来の視覚障碍者のために今できることにしっかり取り組んでいきたい。」
また、東盲連(東北盲人会連合)の及川会長から
「日視連に改名されたことで、東盲連も東北視覚障害者団体連合と名称を変える。新たな気持ちで力を合わせてがんばろう。」
との挨拶がありました。
15時30分からの研修会では、「視覚障害者の職業を考える」をテーマにして、視覚障害者でレコーディングエンジニアを目指す方、老健施設に勤務する方、治療院を営んでいる方、視覚障害者の子供を持つ母親からのそれぞれのお話をうかがいました。
18時30分からの情報交換会では、歌謡曲や民謡などのアトラクション、抽選会と続き、地元の食材を使った料理とお酒に舌鼓を打ちました。
二日目は、9時30分から「日本の視覚障害者の将来を考える」の演題で竹下日視連会長からの基調講演がありました。
読書バリアフリー法の理念や期待されること、視覚障碍者の就労問題、弱視者問題等、例を挙げてのわかりやすい講演でした。
11時からの大会式典で大会宣言・大会決議を満場一致で承認して二日間の大会を終えました。
来年は宮城県視障協の主催で、第73回日視連全国大会が6月14日から16日まで仙台サンプラザで行なわれます。本会も協力団体としてこの大会に参加します。たくさんの皆様に参加していただき、全国の視覚障害者の仲間を迎えておもてなしできればと考えています。
最後に今大会のスローガンを記します。

守ろう あはき等法19条
語り継ごう 震災体験と災害への備え
浸透させよう 読書バリアフリー法
解消しよう 外出支援の地域間格差
(報告:高橋)


     
<挨拶する東盲連及川会長と山形県視障協竹田会長>


第55回仙台市視覚障害者福祉協会文化祭開催

10月27日(日)、今年で55回目になる仙台市視障協文化祭が、付き添い含め80名の参加でシルバーセンターを会場に行なわれました。
会開業時として、開会宣言、会長挨拶の後、日頃からご協力いただいている音訳・点訳ボランティアの方々に対する感謝状贈呈が行われました。また、結婚50周年を迎えた会員の方に「金の泉賞」が送られました。
続いて、顧問・来賓からのご祝辞をいただいた後、「音楽の時間」と題して、宮城県内を中心に南米・アンデスの民族音楽の演奏活動を行っている「ロス・ミドラス」の演奏を聴きました。
「コンドルは飛んでいく」、「花祭り」などのおなじみの曲に加え、みんなで歌える曲、乗りの良い曲も演奏され、急造のダンシングチームも飛び出し、大いに盛り上がりました。写真を残せなかったのが悔やまれます。
昼食をはさんでゲームとクイズの時間です。
まずは伝言ゲーム。数チームに分かれて用意された文章を次々に伝えていきますが、どこでどう聞き違えたのか、とんちんかんな答えが続出し会場は笑いに包まれました。
続くご当地クイズでは、伊達政宗にまつわる歴史問題、チリや気象、スポーツ、行政の借金問題と多岐に渡り、参加された方々はさぞ賢くなったことでしょう。
最後に閉会宣言で締めくくり、今年の文化祭は終了しました。スタッフの皆さん、お手伝いいただいたボランティアの皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。
(報告:鴫原)


     
<挨拶する高橋会長と表彰者の皆さん>


全国政令指定都市福祉団体連絡協議会参加報告

第60回全国政令指定都市福祉団体連絡協議会が、9月7日(土)・8日(日)に札幌市ANAクラウンプラザホテルにおいて行われました。
13時から開会式・全体会の後、各分科会に分かれて提出議題について採択と情報交換が行われました。
仙台から提出した「自転車の安全教育について小学校の学習カリキュラムに導入してほしい」などを含めて7題採択しました。
情報交換では、盲導犬への補助制度について、生活訓練の実施状況についてなど5題提出されました。また、福岡市では歩車分離式信号機に全て音声が付加されているという話題提供もありました。
印象として、札幌市と仙台市が行政との信頼関係が深いように感じました。
夜の情報交換会では、よさこいソーラン節の踊りとお囃子で盛り上がりました。
次の日のボウリング大会も仙台市チームは好成績をあげたようです。
来年度の大会は、名古屋市で9月12・13日に開催します。
ボウリング大会を行わずに、一日目に各部会の協議をしっかり行い、二日目は 各部会からの報告と講演、閉会式を午前に行う予定です。

(報告:高橋)


     
<挨拶する仙障協阿部会長|視覚部会の様子>


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